2012年05月30日

50歳からちょっと心を休ませる本 加藤諦三


50歳からちょっと心を休ませる本 加藤諦三(かとうたいぞう) 朝日新聞出版

 タイトルには「50歳から」とありますが、何歳の方が読まれても心がやすらぐでしょう。この方の本を初めて見たのはまだ17歳の頃、場所は通っていた高校の図書館でした。そのときに同作者の本を何冊か読みましたが、内容は覚えていません。自分よりも40歳ぐらい年上の方だと思っていましたので、今回この本を見つけて、まだご存命なのかとびっくりしました。私より20歳年上の方でした。
 50歳を過ぎるとふさぎがちになります。若い肉体がない。髪はうすくなったり、白くなったり、指先は乾燥して本のページがめくれない。そんなことにはじまって、周囲の者からの何か汚いものを見るような視線を感じるとか、人付き合いの対象外のような扱いを受けてしまうこともあります。さびしい限りです。自信をなくします。
 作者はこの本で、老人には老人の生き方があると説きます。わたし自身も動作はゆっくりとか、全力を出さずに余力を残すとか、「てこ」の要領で、ちいさな力で大きなものを動かすように行動する、あるいは考察するようになりました。
 作者は性悪説をこの本全体で説いています。若いときから善い人を演じてきた人はだまされやすい。若い頃の自分を忘れなさい。基準変更をしなさいと勧めてくれます。過去の50年間を忘却する。ことに、お金に頼らない老後を送るという言葉には教えられました。

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