ナイン・ストーリーズ・オブ・ゲンジ 9人の作家 新潮社

 9人の作家による源氏物語の現代語訳です。総じて、わたしには、文意がとれません。むつかしい。読む前にネットであらすじと系図をみたのですが、光源氏の恋愛相手だけで、10人以上いて、さらにほかの人物の恋愛の線が入り組んでいて、記述の内容は艶っぽく、有名な作品なのですが、その価値が実感できずじまいというのが、いまのわたしの能力なのです。
「帚木(ははきぎ)」松浦理英子著。読みながら、光源氏さんはイケ面で体格はスマート、知力・知識もある。ヨンさまのような人だったとわたしなりに設定しました。
「夕顔」江國香織著。読みやすい現代文に置き換えられています。
「若紫」角田光代著。これは源氏物語なのだろうか。外国作品のようです。作者の個性が際立った作品に仕上がっています。
「末摘花(すえつむはな)」町田康著。女性の性の本質が描かれています。快感を楽しみたい欲望が強いのが女性となっています。抱かれることイコール「愛」です。
「葵」金原ひとみ著。9作品のなかで、ここだけが、あまりにもかけ離れすぎではなかろうか。それから、細かすぎる。
「須磨(すま、最初は女性の名前と勘違いしました。地名です。)」島田雅彦著。ここまでの作品で、もっとも読みやすかった。京都下鴨神社の糺の森(ただすのもり)が登場します。平安時代から今も存在する樹齢が長い樹木が、今も糺の森にあるのではないかとロマンがふくらみました。
「蛍」日和聡子著(ひわさとこ)。女性的で柔らかい文章です。ただ、わたしの能力がついていけなくて、意味がとれませんでした。
「柏木」桐野夏生著。帝(みかど、天皇)の奥さんが14歳というのは、枕草子で清少納言が使えていた帝の奥さんが14歳ぐらいだったことを連想させます。
「浮舟」小池昌代著。味わいがあります。この部分は、いつまでも心に残ります。

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