2012年05月27日

掌(て)のなかの小鳥 加納朋子

掌(て)のなかの小鳥 加納朋子 創元推理文庫

 掌(て)のなかの小鳥は、読んでみると「掌(てのひら)」の中の小鳥だとわかります。てのひらの中の小鳥はしっかり握るとつぶれて死んでしまうのです。てのひらを広げている人間が小鳥の生死を預かっているのです。そして、小鳥とは女性を表していると考えました。女性はかよわいのです。5編の短編となっています。
「掌のなかの小鳥」さすがです。油絵の具と碁石の知識はわたしと一緒です。胸がすっきりしました。
「桜月夜」よくわからないけれど雰囲気はいい。5編を通じて主人公のボクは冬樹圭介です。名前にこだわる作者さんなので、ほかの登場人物の名前をここに書くことはやめておきます。
「自転車泥棒」鋼(はがね)のように強固な意志をもつ人は、周囲の人間が傷ついていることに気づけないという言葉に同感です。
「できない相談」「エッグ・スタンド」この部分、考え事をしながら読んでいたので、読み込めませんでした。理屈っぽくて、細かすぎるのではないか。それから上品過ぎる。名前へのこだわりにも疲れました。


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