2012年05月20日

16歳の教科書

16歳の教科書 講談社

7つの科目(授業)に分かれています。
「国語」言語力とは、言語を介して、表現と理解ができる能力をいう。英語の構文学習のようでした。この本は良書です。
「数学(計算問題)」まじめだから数学ができるわけではない。数学を学ぶことは知識を得ることではない。”気持ち”を優先すると貧困に陥ると解しました。「博士が愛した数式」小川洋子著を思い浮かべました。「ダ・ヴィンチコード」も思い出しました。姿勢を正す。短文ですが、得るものが多々ありました。
「数学(図形問題)」こどもの外遊びは、空間把握力を育ててくれる。PDCAサイクル(プラン・ドゥ・チェック・アクション)は仕事上でよくいわれることです。「ドラゴン桜」というものは何のことかわたしにはわかりません。世の中の厳しさをこどもに教えるという文節が気に入りました。
「英語」1万語の英単語を覚える。年配の者には、なかなかできることではありません。しかし、新しい脳細胞をもった若い方々にはできるでしょう。ちょっとお話しに無理があるかなと感じました。
「理科(物理)」国力が落ちてきているという観察眼には同感です。国や組織のことを考える人たちが減少して、個人のことを考える人たちが増加しました。どうも医師や教師は責任を押し付けられやすい指導者のようです。著者は学者さんの世界にいます。物理と哲学には共通項が多い。サラリーマンにとっては、別世界のお話として読ませていただきました。
「社会」ハンバーガー店を開く話を読みながら、仮想のモノで力がつくのだろうかという疑問をもちました。これでいいのだろうかと首をかしげながら読み進みました。174ページ、自殺に関する記述はとてもいい。おとなになることは、矛盾との戦いです。わたしにとっては絵空事(えそらごと)の中身でしたが、現代のこどもたちには受け入れられるでしょう。
「心理」占いの記述は、わたしには何のことなのか理解できませんでした。気に入ったことは、「否定形は使わない」という項目でした。それから「ドラゴン桜」というのは、どうも漫画のようです。

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