2012年05月16日

サンダカン八番娼館 映画

サンダカン八番娼館 映画 ケーブルTV録画

 映画の映像や内容は一方的かなと感じました。ひたすら女性は可哀相で、女性の人権は踏みにじられています。「ああ野麦峠」同様、出演者は叩かれるばかりです。楽しかったこともあったと思う。
 栗原小巻さんは美しい。対しておさきさんの家は極端にぼろぼろです。虫が湧いていたりして、島の暮らしはそこまでひどくはなかった。映画の中と共通する体験は、トイレは穴が掘ってあるだけで、農作業時はそのへんで済まし、大のときは葉っぱでふいていた。麦飯を食べていた。映像にはなかったけれど川で洗濯していた。
 おさきさん役の田中絹代さんの演技が光っています。おさきさんが息子に言うことは、自分の母親がしゃべっているようで胸にぐっときました。前半は田中さんと栗原さんとのふたり芝居が続きます。栗原さんはまるではきだめに鶴ですが、その場で浮いているようで浮いていない。魅力に満ちています。
 ラストシーンでは日本に背を向けた位置で娼婦たちの墓が建てられていることが判明します。彼女たちは死してもなお日本に帰りたいけれど帰れない境遇に置かれたのです。

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この記事へのコメント
田中絹代で プログ 検索中です。
この映画まだ 見ていませんけれど
ラストシーンを 違う方のプログで 読んでしまいました。悲しい話ですね。戦争 嫌ですね。今 動画で サンダカン~映画予告編を見ようと思ったら 私の パソコンでは 視聴できませんでした。動画 栗原小巻 田中絹代(サンダカン八番娼館 望郷 別れの場面
1974 を 視聴しました。昔 タオル ハンカチを プレゼントするのが 流行ったのを 思い出しました。晩年の田中絹代さんが 声をあげて泣くシーン すごいですね。
栗原小巻さん 綺麗ですね。
映画同好会(名前検討中
Posted by 謎の三文字☆村石太 at 2012年05月22日 15:36
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