2012年02月28日

地上5センチの恋心 映画 ケーブルTV録画

地上5センチの恋心 映画 ケーブルTV録画

 宙に浮かぶほど、うきうきする恋というたとえです。
 ベルギーを舞台にしたフランス恋愛映画となります。恋をするのは夫を10年前に亡くしたオデットで、恋をされるのは恋愛小説家バルザンです。愛するがゆえに身を引くテーマと思いきやそうではありません。みんなで愛し合おうというなんでもありの結末です。不道徳というわけではなく、それが「愛」なのです。
 オデットの息子はホモで恋人(男)を家に連れ込む、娘は番犬のような男タイプ、知人女性はスワップを楽しみ、ゴムが切れたパンティーの補修を頼みに来る。まあなんでもありのフランスです。みんなが浮気や不倫をしています。圧倒されました。それなのにオデットはバルザンに心は許しても体は許しません。
 深刻な人間模様なのに映画の雰囲気は穏やかで明るい。オデットの体が宙に浮いたり傾いたりします。ディズニー映画のような要素も含まれています。一部ミュージカルとなっており、みなさん楽しく歌ったり踊ったりされます。ラストの歌と踊りはよかった。ブラジルのサンバがベースでしょう。
 心が傷つきやすいから恋愛小説を書くことができる。傷つきすぎたからもう断筆(だんぴつ、作家をやめる。)する。バルザンの心は繊細です。孤児として生まれ両親を知りません。表向きは外交官の息子と経歴を偽っています。
 オデットは死去した夫を愛しているから恋をしてもバルザンに体を許しません。彼を妻の元へ返します。彼も彼の妻も互いに浮気と不倫を繰り返しています。ふたりには、小学生くらいの息子もいます。愛はややこしい。
 貧困とか職業差別があります。オデットは差別される側で、バルザンが所属している文学界は差別する側です。頭脳労働者が優で、単純労務職が劣です。最終的に思ったのは、法令とか倫理とか道徳とか宗教の教えに照らし合わせると、人間は欠陥品ばかりというものでした。ひとりの人間は善も悪ももっている。自分も相手も欠陥品と承知してみんなと仲良くしていこうというものでした。
 スクリーンに広がる北ヨーロッパの風景が美しい。愛知万博で見たポーランドほかの国の街並み映像を思い出しました。屋根から始まって色調が統一された長い歴史を感じる建物群でした。海、河、並木、長時間飛行機に揺れていかなくても映像で楽しめました。


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