2011年12月27日

ひまわり ソフィア・ローレン 映画 DVD

ひまわり ソフィア・ローレン 映画 DVD

 哀愁を帯びたヘンリー・マンシーニの音楽に心が圧倒されます。この映画の感動はバックグラウンドミュージックの効果が大きい。
 結婚していた男女が戦争を契機に離れ離れになり、その後別々の家庭をもち再会するという哀しい恋と愛の物語です。
 イタリアナポリに住む娘で、理髪店で働くジョヴァンナと電気屋で働くアントニオ32才の激しくて強い恋愛があります。夫がロシア戦線へ行き雪深い平原で倒れるところぐらいで眠ってしまいました。(眠ってしまうのはしかたがありません。)
 アントニオ以外のロシアで家庭をもったイタリア人男性が言います。「あのとき僕は死んだ。」、「僕は別人になった。」、「どうしてこうなったのかわからないが、こうなってしまった。」人間不信とは違う人間の適応能力の柔軟さと強さが表現されています。もっと深く考えると、「好き」とか「愛している」という気持ちは永遠のものではない。さらに考えると現代社会の婚姻制度に適応できない男女もいる。単純に戦争はいけないものだという主題だけではないと感じたのです。
 人間は心を深く傷つけられると本心を言わなくなる。愛しているのに愛していないと言う。複雑です。

この記事へのトラックバックURL

http://kumataro.mediacat-blog.jp/t74172
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい