2011年12月24日

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア 映画 DVD

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア 映画 DVD

 ドイツ映画です。癌の宣告を受けた余命少ない青年ふたりが、「海を見に行こう!」と、パジャマのまま病室を抜け出し、ベンツを盗んで(実はギャングの車だった。)海を目指す映画です。
 悲劇と喜劇の両面を併せもった映画です。一緒に観ていた家族は笑っていました。わたしは、たまにクスリと笑いましたが、爆笑まではできませんでした。観る人によって、主人公の気持ちになって観る人にとっては悲劇だし、傍観者の気持ちで観る人にとっては喜劇となります。
 ルディは骨肉腫、煙草好きのすけべマーチンは脳腫瘍です。まじめ人間とふまじめ人間が意気投合します。対してふたりを追いかけるギャング2人組がいます。アブドゥルとヘンクで、おそらくアブドゥルはアラブ人です。ふたりの仲は悪い。ぎくしゃくした関係がトラブルと笑いを誘います。
 セリフの言い回しがGoodです。○○しないと殺すぞ!と脅されても、癌死が近いふたりにとっては、脅し文句になりません。ベンツ230ベイビーブルーという車種もかっこいい。ふたりは最後の人生を謳歌したい。
 ドイツの北の海は荒々しくて寒くて冷たそう。天国がないと存在しないストーリーです。海は「子宮」なのでしょう。いいかげん人間のマーチンは母を愛しています。
(特典映像)
 監督始め出演者・スタッフは若い。(1997年当時)
 ドイツでは、連続ドラマ20回を経て好評を得た作品が映画化される慣例がある。今回はその手法に従わず、即、映画化に挑戦したと語られています。驚かされました。

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