2011年12月13日

素晴らしき哉(かな)、人生! 映画 DVD

素晴らしき哉(かな)、人生! 映画 DVD

 ラストシーンでは目頭が熱くなります。涙がにじみます。途中で、最後はそうなるのかなと思わせますが、いったん打ち消しの意識が硬く根付きます。淀川長治さんの解説にあるように「善人万歳」の映画です。観てよかった1本でした。
 1946年のクリスマス・イブ映画で白黒です。前半はアメリカ映画らしく明るく豪快で一直線です。白人の映画だと少々嫌悪感を抱きました。後半は、イタリア系移民の監督(フランク・キャプラ)らしく、人心に深く刻み込まれる情愛が広がります。先日観た「ステキな金縛り」劇中の白黒映画2本からこの作品にたどり着きました。三谷幸喜作品の源泉がここにあります。
 タイトルは英語で「イッツ・ア・ワンダフル・ライフ」となっていました。日本語タイトルよりもぴったりきます。人情劇であり、人柄であり、心豊かな絆(きずな)があります。対立するのが銀行の頭取らしき人物です。資産家対労働者の対立が構図です。
 「君がこの世に存在していたから周囲のみんなが幸福になれた。」自殺防止を訴える映画です。
 ジョージの妻メアリーの演技と表情は美しい。冒頭は学芸会のようなスタートです。キャスト紹介はペーパー(紙を撮影)ですが気に入りました。白黒による雨のシーン、雪のシーン、結婚式後のライスシャワー(お米をまく)シーン、いずれもよかった。
 お金にまつわるお話です。お金持ちだから施すのではなく、お金がなくても援助する。大金を失うと人心は荒れる。解説にあるように「理想主義」です。でもいいのです。なぜなら映画だからです。映画は、こうだったらいいのになという「夢」です。


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