2011年12月07日

追憶 映画 DVD

追憶 映画 DVD

 再鑑賞になります。美しい曲のメロディーだけが脳の奥底に残っています。ストーリーについては、男女がせつない喧嘩別れをしたというものがうっすらと記憶にあるだけです。再鑑賞をして、人生のふりかえりをするような気持ちになりました。
 37年当時、大学生だったアメリカ人男女の物語となります。結婚して、口論して、離婚して、お互いに再婚して、老いて、再会する。
 女性役バーブラ・ストライサンドは鼻が高くてとんがっている。ロバート・レッドフォードも鼻が高い。美しい音楽が流れ出し、当時のことを思い出す。若いという前に幼かった。無知で恐いもの知らずだった。甘くてほろにがい日々があった。映像もふたりのやりとりもあたたかい。あの頃に戻れるものなら戻りたい。バーブラは、反戦運動家でレッドフォードは小説家志望です。バーブラは怒ってばかり、レッドフォードは薄笑い。背景に流れるビッグバンドジャズが心地良い。
 バーブラがレッドフォードの膝(ひざ)に靴をはいた足をのせる。胸にぐっとくる。小説家志望でも軍人(海軍)にならなければならない時代があった。脚本は上手につくってあります。きっと実話があるのでしょう。ベッドシーンもgoodです。言葉数の多い映画ですが、意図的に言葉を出さずに観客に言葉を想像させるテクニックが使用されています。「人間を遠くから見ている」という表現が気に入りました。美しい映像と美しい音楽の総合芸術の結晶となっています。現代映画と比較して、思うのです。なにか大切なものを過去に置き忘れてきた。
 バーブラがまじめすぎたから結婚生活は破綻しました。一緒になってはいけない者どうしが一緒になってしまったと考えるのではなく、必然があって一緒になった。別れは当然だけどそれでいいと考えたい。結婚しても配偶者の交際範囲にある人たちと無理して付き合う必要はない。何でも夫婦一緒は無理です。配偶者とは「親友」でありたいという言葉には共感します。

この記事へのトラックバックURL

http://kumataro.mediacat-blog.jp/t73501
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい