2011年11月23日

シェルブールの雨傘 映画 DVD

シェルブールの雨傘 映画 DVD

 シェルブールはフランスの港町です。今読んでいるのが「原節子あるがままに生きて」という本です。1937年6月16日女優原節子さんは、クィーン・メリー号に乗船して、シェルブールからニューヨークに向かっています。この映画は1964年のフランス映画です。
 20才の男とその年下の恋人女性が好き同士になるも結婚できなかった。歳月が流れて、互いに伴侶とこどもを得たときに偶然再会し、立ち話をしたあと、永遠に別れるという筋立てになります。
 ラストシーン、雪が降るガソリンスタンドでのやりとりと情景には胸が詰まります。いい映画でした。
 セットや洋服の色調は鮮やかで目を見張ります。ことに冒頭にある傘のシーンはフランスらしく、文化や芸術性の高さを感じます。内容は娯楽のようで実は哲学です。自分自身のことは自分で決めるという「自己決定」、恋愛と結婚は違うという「結婚は生活力」。彼なしでは生きていけない。彼女なしでは生きていけない、一緒になれなければ死ぬと言いつつ、実は生きていける人間の強さと弱さが表現されています。

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