2011年11月25日

ステキな金縛り 映画館

ステキな金縛り 映画館

 満員でした。こどもさんからお年寄りまで楽しめる映画です。笑えます。泣けます。
 落ち武者の幽霊である更科六兵衛(さらしなろくべえ)を、法廷の証人として呼ぶことになって、六兵衛が深津弁護士に「大丈夫、大丈夫?!」と何度も念を押す。深津弁護士の「大丈夫!」という返事が安心感を生んだ。
 タクシー運転手生瀬さんの頭髪は映画を観ていた観衆にかなりうけた。映画館内の観客は爆笑していた。久しぶりに映画館で映画を観た気分になった。
 心の旋律(せんりつ、気持ちを支える細い糸)を振るわせる映画です。六兵衛が見える人は、愛する人を亡くしている。無実の罪が六兵衛と殺人事件の被害者の別居中の夫に共通するわけですが、痴漢冤罪を扱った「それでもボクはやってない」を思い出しました。
 盛りだくさんの内容です。六兵衛の存在を見えない人たちに確認あるいは知らせるためにあの手この手の手法が繰り出されます。音に関する手法は、後半の感動シーンへと引き継がれていきます。
 難解だったのは、映画マニアでないとわからない部分、深津弁護士の亡父(父も弁護士だった)がこよなく愛した白黒映画(タイトルを暗記し損ねました。)ともう1本の同じくアメリカ白黒映画の解説のくだりです。アルプス一万尺のメロディーの理由でした。弁護士にとって必要な姿勢について何か示していました。正義だったか真実の追究だったか、思い出せません。
 バナナが伏線で前半と後半にポイントとして置いてあります。バナナをバナナと思うからバナナであるけれどバナナではないと思うこともできないことではない。ちと、むずかしい。全体を包むのは、多神教である日本を表現しています。草も木も石にも山にもそれぞれ神さまが宿っているのです。あなたのそばにはご先祖さまがいて、あなたを見守っているのです。六兵衛さんに幽霊の怖さはありません。気さくです。深津弁護士はときおりシャーマン(死者がのりうつってしゃべる人)化します。六さんの言葉を六さんが見えない人たちに伝達するのです。ラストシーンにあった「おまえはひとりじゃない」という言葉は胸に響きあたたかい気持ちになりました。また「自信をもつ」ことについて六さんが語っていましたので申し添えます。


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