2011年11月17日

ニュー・シネマ・パラダイス 映画 DVD

ニュー・シネマ・パラダイス 映画 DVD

 「泣ける映画」という記事を読んで観てみました。イタリア・フランス映画です。2時間ぐらいの劇場版と別に完全版があるようで、見たのは完全版の3時間近い長編となります。第二次世界大戦後まもなくの敗戦国イタリアの暮らしは貧しい。シチリア島の青い海が美しい。
 最初は、映画技師と子役のトトの関係から「チャンプ」(ボクサーの父親と息子の映画。泣けます。)のような展開を予想して感動を期待しました。まったく別の内容でした。男と女の交歓があからさまでこどもには見せられません。その点で、これは大人の映画です。焦点を絞ると、田舎から都会に出て初老期を迎えた男性向きの映画です。途中、これでは泣けないと、紹介記事の詐欺性を疑いました。しかし、ラストシーンで、胸にじんときました。泣けます。映写技師アルフレードはトトに、お詫びと励ましのメッセージをプレゼントしています。
 トトの小学校5年生から始まって、50代初め頃までの回顧と現在です。観ながら自分自身のように感じました。わたしだけではなくて、トトと同じ体験をしたことがあるほかの人たちも同様のお気持ちでしょう。映画を観て、登場人物と共通体験がないとなかなか感動できません。映画館がお茶の間だった時代がありました。
 「ふるさと(シチリア島)」そこは、30年経過しても変わらない場所。トトは30年間、実家へ帰りません。こどもの頃のトトと映写技師アルとの感情をむき出しにしたやりあいは絶品です。牛乳を買うために母親から預かった50リラを映画に使ってしまったトトを助けるアルの言動には涙を誘われます。だれもかれもが貧乏で、広場を支配するホームレス役の人が絶妙なポイントになっています。重厚な脚本です。映画を観終わったあと、特典映像で監督インタビューのはじめだけを見ました。監督は実話がもとになっていると語っていました。
 たくさんの白黒映画が登場します。この映画では教師の生徒に対する体罰があるし、親はこどもを叩くし、たばこの煙はぷんぷんただよっています。なつかしい。
 バイオリンのBGMが優しい。ラストはお見事でした。こみあげてくるものがあります。


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