2011年10月31日

三銃士 3D 映画館

三銃士 3D 映画館

 英国・インド映画「スラムドック$ミリオネラ」では、クイズミリオネラの最終問題が三銃士の名前でした。アトス、アラミス、ポルトスです。3人のうちのだれかは高いところを俊敏に動き回り、もうひとりは捕(つか)まえても怪力だから捕まえたことにならず、最後のひとりはなんだったか忘れました。ダルタニアンは三銃士のひとりではなく、あとから仲間になった若者です。
 3Dで映画を見たのは初めてです。3D用のメガネが400円するのかと思っていたら、3D映画が300円高くて、メガネは100円ということを知りました。2Dも3Dも同額の映画料金と勘違いしていました。三銃士の3Dはたいへん美しい。衣装の色や細工、建物内の絵画、登場人物の皮膚の状態、加えて戦闘飛行船の映像は迫力があります。劇中で、青とか緑とか赤の色にこだわるセリフが出てくるのですが、その意味は理解できませんでした。背景の風景がつくりもののように見えるのですが、こどもの頃見た下敷きみたいなものを動かすと絵が変わるものに似て違和感はありませんでした。ときにジオラマ(立体展示物)のように見えます。
 筋立ては、劇中の登場人物のセリフを借りれば「お子さま」です。心理描写、物語性の深みは低い。人は、首飾りひとつのために命を賭けません。3Dを見せたいがための無理やりな設定と展開です。鑑賞者の気持ちは内容についていけません。この映画は映像を楽しむ映画です。自分はフランス人でもイギリス人でもない日本人なので、物語表現に関する外国人の感覚はわかりません。I love you.のセリフが何度も出てくるのですが、日本映画では明らかな愛情表現はほとんどありません。「馬に謝る」という繰り返し言葉もピンときません。全体的にセリフはまわりくどい。途中、タイタニックのパロディのような映像も登場しますが、わたしは舳先(へさき)に付いたガイコツの飾りが気に入りました。全体的にアニメ宮崎映画の実写版と感じました。それはそれで満足します。スパイ役の女性の扱いは定石どおりで好感をもちました。あと、おデブ男性のキャラクターも大切です。気に入らないとすぐ、決闘するとか、殺すとかの短絡さ(怒りの感情ですぐ暴力をふるう)は野蛮で嫌悪感をもちました。この映画はなにかを積み上げていく映画ではなく、今あるものを壊していく映画です。三銃士もダルタニアンも強すぎる。主人公は絶対に死なないというのは、子ども向けアクションヒーロードラマのようです。三人のうちのひとりが人間不信で、この世で信じられるものは、金、剣(闘うための腕、能力)、そして酒と言います。剣士は酒(アルコール摂取)を飲まないと思う。女優さんに関していえば、バストを強調しすぎです。ダルタニアンの恋愛では、彼が彼女を愛する理由が、美人だからだけでは説得力がありません。恋愛に乳房の大小は関係ないし、美人でスタイル抜群である必要もありません。
 リズムのあるBGMを聴いていたら郷ひろみさんの歌を思い出しました。アチチ・アチのゴールドフィンガーでした。映画が終わって最後に流れる歌では、長渕剛さんのとんぼに似ていると思いました。映画の曲も心地良いメロディーです。


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