2011年08月09日

ハンサムスーツ DVD

ハンサムスーツ DVD

 はちゃめちゃな内容ですが、よくできています。日本映画もがんばれ!と声援を送ります。タイトルのとおり、スーツを着るとハンサムになるのですが、元の人の顔がよくなるのではなく、別人になるのです。それなりの不自由さが待ち受けています。
 テーマは、だれしもが理解している「人間は外見ではない」というものです。食堂店主である大木琢郎青年は、太っちょでぶさいくという設定です。女性に告白してもふられ続けて意気消沈しています。さらに痴漢という冤罪を受けたりして、まるでばい菌扱いです。洋服屋の宣伝がかなり入っているのですが、特殊なスーツ(ハンサムスーツ)を着用すると背が高くてスマートでハンサムな男性に変身できるのです。
 長い髪の外見がいい寛子が琢郎に愛情を寄せるのですが、琢郎は寛子の顔がきれいだから好きと言います。寛子は琢郎に自分の内面を好きになってほしいのです。琢郎の言葉は愚かなことです。寛子は琢郎のもとを去ります。琢郎は最終的にぶさいくとされる森三中の人を選択するのですが、それでは、ときおり登場していた寛子が存在した意味がありません。不可解でしたが、ラストは大逆転です。予想できませんでした。見てよかった映画となりました。
 BGMで流れる音楽は80年代のもので活気があります。その世代の人たちにはなつかしいでしょう。
 ぶさいく組の琢郎と森三中、イケメン男子と美女のふたり、あわせて4人の撮影は、撮影に慣れた人でなければできない製作手法です。成果が出ています。脚本もいい。

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