2011年04月25日

愛知県 篠島(しのじま)

愛知県 篠島(しのじま)

知多半島の先端にある師崎港(もろざきこう)から高速船で10分です。
海水浴場の砂浜を横目に加藤清正公が置いていったという名古屋城築城のための石(枕石)を見るべく山を登り始めました。



学校の金網に「枕石まで520歩、6分、ガンバレ!」とあります。
ところが、熊おじさんはガンバレませんでした。



太ってしまって体が重い。学校横の坂道を上がったところで、小休止。
そのまた山を登りきったところで息が切れてダウン。地べたにしゃがみこんで荒い息を繰り返しました。あと6分どころか、20分過ぎてもたどりつけません。写真の島が見えて、あと少しのところであきらめて引き返しました。
同行者が先に行ってケイタイで撮影したその場所をケイタイの写真で見せてもらいました。



山道に座り込んで考えました。
人間はがんばってもできないこともある。
学校では目標が達成できなくてもがんばる経過が大切だと教えられました。
卒業後経験したビジネス社会では、結果が出なければがんばりは無意味だと指摘されました。
自信喪失の自己嫌悪にさいなまれながら引き返しました。
ところが、枕石のひとつが、帰路の乗船場の前に展示してありました。
夢は努力してもかなわず、あきらめたときにかなう。



島内にはさびれた雰囲気がただよっています。漁業と観光で生活を営んでゆくことはたいへんだろうとお察ししつつも、すれ違うこどもたちの数が多いことに違和感をもちました。島の人の話では、島で育ったこどもたちは名古屋に出て行くけれど、名古屋の女性たちが島に嫁いでくるそうです。島育ちの若い人は都会の便利さに惹かれ、都会育ちの若い人は島ののんびりした生活に憧(あこが)れる。ないものねだりが人間の性(さが)です。道路にこどもたちの絵がたくさん飾ってありました。
















*師崎(もろざき)の高速船乗船場そばのお店で食べた「イカの鉄板焼き」、おおあさりが入った「師崎ラーメン」、おいしかった。

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