2011年01月13日

風とともに去りぬ DVD

風とともに去りぬ DVD

 「ラストサムライ」を見たあとにこの映画を見ました。ふたつの話はつながりがあります。この映画はアメリカ南北戦争を背景として女と男のラブストーリーを描いたものです。ラストサムライでは、南北戦争で戦った中尉が来日して、最後の侍である勝元盛次とともに新政府軍と戦います。いずれも時代の変化のなかで、滅びていく者たちを柱に据(す)えてあります。
 この映画は、十代後半の頃映画館で見ました。でも、大きなお屋敷が燃えるシーンぐらいしか覚えていません。(今回見たら燃えたのは豪邸ではなく弾薬庫でした)長時間の映画です。女と男の気持のすれ違いが続きます。前半は女性から男性への片思い話です。後半は、早回しで見ました。歳をとってくると恋愛話には興味が湧きません。
 じゃじゃ馬のような女性スカーレット・オハラが主人公です。3回結婚して、はじめの2回は好きでもない男性と結婚して未亡人になっています。3回目がレッド・バトラーという性格が似た者同士の結婚ですが、これも最後は離別となります。スカーレットはアシュレーという男性が好きなのですが、アシュレーはスカーレットを好きではありません。アシュレーはメラニーと結婚します。でも、南北戦争のごたごたで、アシュレーは戦地へ行き、スカーレットはメラニーとともにメラニーが産んだアシュレーのこどもを育てることになるのです。そのほか、スカーレットはお金のために自分の妹の恋人を奪って結婚したりもします。まあ、めちゃくちゃです。
 南北戦争話はなかなか終わりません。スカーレットは南軍側のお金持ち農場主の娘でありましたが、南軍の敗戦によって財産を失い没落します。彼女はお金のためなら犯罪もやると決心するのです。やりたい放題にやる彼女の人格に嫌気がさした周囲のひとたちは彼女から離れていきます。親もきょうだいも夫もこどもも去っていき、最後はひとりぼっちになります。残ったのは、彼女が愛した南部おそらくジョージア州にあるタラというところの土地だけです。人間の過度な自己愛に対する大罪が主題だとは思います。似た内容で「普通の人々」DVDがありました。一般家庭の話なのですが、妻はその性格を変える気はまったくなく、こちらも一家離散となっています。女性は自分の性質を変えることが苦手なようです。



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