2024年10月05日

バスがタイムマシン 『不適切にもほどがある!』

バスがタイムマシン 『不適切にもほどがある!』

 今年春先のドラマで、クドカン脚本作品(宮藤官九郎)ドラマ、『不適切にもほどがある!』が人気でした。『路線バス』が、タイムマシンでした。

 先日、自分の読書メモを読み返していて、気づいたことがあります。
 『笑うお葬式 野沢直子 文藝春秋』に、バスがタイムマシンになる記述がありました。
 2018年(平成30年)にわたしが読んだ本です。
 もしかしたら、クドカンさんもその本を読んで、タイムマシンをバスにしたというきっかけがあったのかもしれないと想像しました。

 その本には、野沢直子さんのオヤジさんのことが書いてありました。
 オヤジさんは、自己顕示欲が強くて、自制心が弱い、爆発、自己破滅型です。あと経済感覚はなく、金銭管理ができない人でした。
 いろんな親がいますが、野沢直子さん宅は普通ではありません。オヤジさんは、晩年はアル中です。生活不安定。浮気性で、文章の内容は、すごい出だしです。『壮絶』という言葉がぴったりです。『破天荒』でもあります。書中にありますが、同居する家族は、オヤジさんが正しくなくても受け入れるしかない。そういう時期がありました。
 バスをタイムマシンにたとえる記述があります。飛行機や、電車も同様にタイムマシンになれるときがあります。現在と過去を行ったり来たりして、思い出にふけるのです。
 父親が亡くなったから書ける部分もあります。基本的には、子どもから見て、お世話をすることに耐えられない父親です。父親とは離れて住んでいたから書けた部分もあります。
 どこの家にも悩み事はあります。家族に関する悩みは尽きませんが、たいていは、なんとかいっしょに生きていくしかないのです。

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