2023年12月13日
タイトル拒絶 邦画 2020年
タイトル拒絶 邦画 2020年 hulu(フールー)
伊藤沙莉(いとう・さいり)さんという女優さんを知らなくて、お兄さんのお笑いコンビオズワルドの伊藤俊介さんは知っていて、今年の9月に放送されたサンドイッチマンの毎週月曜日にあるテレビ番組『帰れマンデー見つけ隊!!』で、伊藤沙莉さんを見て、この人は、女優として魅力がある人だと感じて、作品をいくつかピックアップしてみて、とりあえずこちらの『タイトル拒絶』という映画作品を最初に観てみました。
前知識として、ネットで、伊藤沙莉さんの貧困母子家庭のころの話を読んで好感をもちました。狭い部屋で、一族みんなで固まって寝ていたとのこと。あとは、ハスキーボイスがいい。人間の強さが伝わってきます。
さて、映画のほうです。
タイトルが不思議でした。
結論としては、『わたしの(これまでの)人生は、タイトルを付けるほどの価値があるものではない!』という主張です。そして、これから先の人生もぱっとしないという意味なのです。やけくそなのです。ほっといてくれ!といいつつ、どうにかしてくれ!なのです。
基本的には、女性蔑視(じょせいべっし。男が女を馬鹿にする社会のありよう)に対する女性側の強くて厳しい抗議があります。男のバカヤローー なのです。
伊藤沙莉さんの演技は素晴らしい。
冒頭からしばらく続くひとり芝居には、迫力があります。熱演でした。体当たりです。伊藤沙莉さんでなければできないであろう適役でした。すごいパワーです。
ウサギ:男はウサギに集まる。されど、ウサギは、アンドロイドでもある。ウサギは、かわいらしくて、弱くて、男に従順な女性のことでしょう。
タヌキ:伊藤沙莉さんが演じる「かのう(加納だろうか。苗字みょうじ)」のこと。自分で自分はタヌキと強調します。けしてウサギではない。かのうはデリバリーヘルスを派遣する事務所で事務職をしています。最初は、派遣される女性の職だったが無理だったという設定です。されど、タヌキは、本当はウサギになりたい。純愛の対象とされるウサギになりたい。
舞台劇を観ているようでした。
素材は風俗ですが、ほかの業種でも設定できる男女差別の実態です。
物語は、東京を舞台にした東京の映画です。
ラストはどうしたのだろう。処理のしかたがわからなかったのだろうか。だんだん不明朗になっていきました。音楽と映像を流してあるだけに見えました。
まだ若いのに人生が終わっている。
まだこれからなのに、人生が終わっている。
タイトルのない人生になっている。
ユーモア、喜劇でもあります。
デリバリー嬢の配送もピザの配達も同じようなもの。
お金が欲しい。(されど、お金だけの世界は、『虚無(きょむ。むなしい)』につながっている)
底辺を見る。この業界の女も男も人間のクズだと読み取れる内容です。救いがない。夢もない。
犯罪行為みたいな映像がいろいろ出てきます。暴力もあります。
きれいごとなんかクソくらえの本音(ほんね)の世界を表現してありました。
女性は強い。人間として強い。開き直った女性はなお強い。
ガラの悪い女子たちですが、お金のために本音で生活を営んでいます。
言葉づかいとして、次のとおりです。
マジカ、チガクナイ?(違うんじゃない?)、ブチギレル、ツーカ(というか)、ムリダワ、ワカロウヨ、メンドクセー、ブッチャケ、マジデキモイ、(会話が「マジカ」ばっかりです)
女同士うちわの世界を描いてある映画です。
給料は、給料袋に入れて現金払いです。(口座振り込みではない)
女子の言葉として:男にはわからないよ。女のことなんて。
時間が進むにつれて、精神状態がおかしい人ばかりになります。全員が、『社会不適合者』というセリフが出てきます。
この映画もタバコ映画です。喫煙シーンがあいかわらず多い日本映画です。
なんとか、登場人物女子の名前を拾いました。①リユ ②マヒル ③キョウコ ④あつこ ⑤ちか ⑥かな ⑦シホ
あつこ役の人は演技がじょうずです。
ホームレスのアルミ缶集めの映像がときおり流れるのですが、貧困を表現してあるのだろうか。女性差別を扱う内容で、ピンときませんでした。この仕事をしている女性たちはお金持ちなのです。
彼女たちは、お金はあるけれど、なりたいものにはなれなかった女の人です。
男はバカか:複数の若い女たちに制服着せてダンスさせて歌わせて、喜んでいる男たちがいる。
社会は、エロとカネ、男と女でできている。(それが、すべてとは思えませんが……)
エロ・カネ社会をつくる権力者への女性の反乱があります。
記憶に残った若い男性の言葉の趣旨として、『恋愛ができる男は、わざわざお金を払ってまで女性と関係をもとうとは思わない』『お金のやりとりがからんだ男女関係には、愛情はない。奉仕はある』
かのうさん(伊藤沙莉さん)もつらい体験をします。
かのうさんは、自分が好きな男性から、自分が女性として認められていないことを知ります。その男性から見たかのうさんは、なんでも話ができる友だち(男でも女でもいい)のような存在と判断されていたことがわかります。加納さんは泣きます。大泣きします。
男と女の関係は複雑です。
自分を励ます言葉が、『これがわたしです!』。人から文句を言われて困ったときは、『これがわたしです!』と言って、その場を切り抜けるという手法はあります。
熊太郎が、ゆきづまっている女子たちにかけたいアドバイスとして、『みんな若い。先は長い。とりあえず、きょうと、あしたのことだけを考えて生きましょう。あとは、その繰り返しです』
賛否両論この映画への評価はさまざまでしょう。それはさておき、また、伊藤沙莉さんが出演されているほかの映画作品も観てみます。
伊藤沙莉(いとう・さいり)さんという女優さんを知らなくて、お兄さんのお笑いコンビオズワルドの伊藤俊介さんは知っていて、今年の9月に放送されたサンドイッチマンの毎週月曜日にあるテレビ番組『帰れマンデー見つけ隊!!』で、伊藤沙莉さんを見て、この人は、女優として魅力がある人だと感じて、作品をいくつかピックアップしてみて、とりあえずこちらの『タイトル拒絶』という映画作品を最初に観てみました。
前知識として、ネットで、伊藤沙莉さんの貧困母子家庭のころの話を読んで好感をもちました。狭い部屋で、一族みんなで固まって寝ていたとのこと。あとは、ハスキーボイスがいい。人間の強さが伝わってきます。
さて、映画のほうです。
タイトルが不思議でした。
結論としては、『わたしの(これまでの)人生は、タイトルを付けるほどの価値があるものではない!』という主張です。そして、これから先の人生もぱっとしないという意味なのです。やけくそなのです。ほっといてくれ!といいつつ、どうにかしてくれ!なのです。
基本的には、女性蔑視(じょせいべっし。男が女を馬鹿にする社会のありよう)に対する女性側の強くて厳しい抗議があります。男のバカヤローー なのです。
伊藤沙莉さんの演技は素晴らしい。
冒頭からしばらく続くひとり芝居には、迫力があります。熱演でした。体当たりです。伊藤沙莉さんでなければできないであろう適役でした。すごいパワーです。
ウサギ:男はウサギに集まる。されど、ウサギは、アンドロイドでもある。ウサギは、かわいらしくて、弱くて、男に従順な女性のことでしょう。
タヌキ:伊藤沙莉さんが演じる「かのう(加納だろうか。苗字みょうじ)」のこと。自分で自分はタヌキと強調します。けしてウサギではない。かのうはデリバリーヘルスを派遣する事務所で事務職をしています。最初は、派遣される女性の職だったが無理だったという設定です。されど、タヌキは、本当はウサギになりたい。純愛の対象とされるウサギになりたい。
舞台劇を観ているようでした。
素材は風俗ですが、ほかの業種でも設定できる男女差別の実態です。
物語は、東京を舞台にした東京の映画です。
ラストはどうしたのだろう。処理のしかたがわからなかったのだろうか。だんだん不明朗になっていきました。音楽と映像を流してあるだけに見えました。
まだ若いのに人生が終わっている。
まだこれからなのに、人生が終わっている。
タイトルのない人生になっている。
ユーモア、喜劇でもあります。
デリバリー嬢の配送もピザの配達も同じようなもの。
お金が欲しい。(されど、お金だけの世界は、『虚無(きょむ。むなしい)』につながっている)
底辺を見る。この業界の女も男も人間のクズだと読み取れる内容です。救いがない。夢もない。
犯罪行為みたいな映像がいろいろ出てきます。暴力もあります。
きれいごとなんかクソくらえの本音(ほんね)の世界を表現してありました。
女性は強い。人間として強い。開き直った女性はなお強い。
ガラの悪い女子たちですが、お金のために本音で生活を営んでいます。
言葉づかいとして、次のとおりです。
マジカ、チガクナイ?(違うんじゃない?)、ブチギレル、ツーカ(というか)、ムリダワ、ワカロウヨ、メンドクセー、ブッチャケ、マジデキモイ、(会話が「マジカ」ばっかりです)
女同士うちわの世界を描いてある映画です。
給料は、給料袋に入れて現金払いです。(口座振り込みではない)
女子の言葉として:男にはわからないよ。女のことなんて。
時間が進むにつれて、精神状態がおかしい人ばかりになります。全員が、『社会不適合者』というセリフが出てきます。
この映画もタバコ映画です。喫煙シーンがあいかわらず多い日本映画です。
なんとか、登場人物女子の名前を拾いました。①リユ ②マヒル ③キョウコ ④あつこ ⑤ちか ⑥かな ⑦シホ
あつこ役の人は演技がじょうずです。
ホームレスのアルミ缶集めの映像がときおり流れるのですが、貧困を表現してあるのだろうか。女性差別を扱う内容で、ピンときませんでした。この仕事をしている女性たちはお金持ちなのです。
彼女たちは、お金はあるけれど、なりたいものにはなれなかった女の人です。
男はバカか:複数の若い女たちに制服着せてダンスさせて歌わせて、喜んでいる男たちがいる。
社会は、エロとカネ、男と女でできている。(それが、すべてとは思えませんが……)
エロ・カネ社会をつくる権力者への女性の反乱があります。
記憶に残った若い男性の言葉の趣旨として、『恋愛ができる男は、わざわざお金を払ってまで女性と関係をもとうとは思わない』『お金のやりとりがからんだ男女関係には、愛情はない。奉仕はある』
かのうさん(伊藤沙莉さん)もつらい体験をします。
かのうさんは、自分が好きな男性から、自分が女性として認められていないことを知ります。その男性から見たかのうさんは、なんでも話ができる友だち(男でも女でもいい)のような存在と判断されていたことがわかります。加納さんは泣きます。大泣きします。
男と女の関係は複雑です。
自分を励ます言葉が、『これがわたしです!』。人から文句を言われて困ったときは、『これがわたしです!』と言って、その場を切り抜けるという手法はあります。
熊太郎が、ゆきづまっている女子たちにかけたいアドバイスとして、『みんな若い。先は長い。とりあえず、きょうと、あしたのことだけを考えて生きましょう。あとは、その繰り返しです』
賛否両論この映画への評価はさまざまでしょう。それはさておき、また、伊藤沙莉さんが出演されているほかの映画作品も観てみます。
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