2023年10月31日

ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 鬼ごっこ9 埼玉

ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 寺島進電撃参戦&秋の名所名物祭り! 鬼ごっこ9 in 埼玉

 これまで両者の対戦成績は、4勝対4勝です。

 太川陽介チーム:副島淳 須田亜香里
 松本利夫チーム:寺島進 Reina(レイナ(MAX))

 2か所ぐらいとても面白いシーンがありました。
 ひとつは、鬼担当の松本利夫チームがタクシーで追いかけて、歩いていた逃げ子の太川陽介チームに追いついたシーン。
 もうひとつは、逃げ子担当の松本利夫チームが、ギョーザライスを食べている食堂に、鬼担当の太川陽介チームが無意識に入ろうとして、ぎりぎりで、入らなかったシーン。ともにスリルがあってドキドキしました。

 コミュニティバスを利用するシーンが多い。
 バスの利用者が減りました。
 バスの運転手も減りました。
 バスの運行本数も減りました。最後のららぽーと行きは、一日1本しかありませんでした。たしか、12時35分発の1本のみでした。よく、バス路線として成立しているものです。そのうちなくなってしまうのではないか。
 全国的な傾向だと思います。バス運行の衰退をとめられそうにありません。
 鉄道が廃線になり、バス路線が廃線になり、これから日本人社会はどう変化していくのだろう。人口減少とともに経済活動は衰えて貧富の格差が広がりそうです。

 忍城(おしじょう)が出てきます。名作『のぼうの城 和田竜 小学館』は読みました。その後製作された邦画も映画館で観ました。
 「のぼう」とは、「でくのぼう」の「のぼう」であり、「でくのぼう」とは、城主成田長親(なりた・ながちか)氏を指します。城の名前が「忍城(おしじょう)」、現在の埼玉県行田市(ぎょうだし)所在地となっています。
 忍城の記述の前に備中高松城(現在の岡山県が所在地)の水攻めの様子が描かれています。豊臣秀吉の豪快な水攻めに感動した石田三成は、「忍城(おしじょう)」を水攻めにしますが、大失態を演じてしまいます。なにゆえそうなったかの経過が歴史事実を基に創作されています。

 城主のタイプが、小説では、ぼーっとした大男でしたが、映画では、細い人でした。(野村萬斎さん(のむらまんさいさん))
 映画は、2時間半ぐらいの長時間でした。お尻は痛くなりましたが退屈はしませんでした。評判の良い映画です。小説の内容とは少し違うような気がするのですが、長編を2時間枠に入れて映画化するためには、ポイントを絞って表現することになります。
 本作品の場合、「人心をつかむ」、庶民にやさしい君主になることです。小説よりも映画のほうが、主人公像に愛着が湧きました。

 城主成田長親(なりた・ながちか)役をつとめる野村萬斎さんは熱演です。能楽師の演ずる世界を堪能しました。顔を白塗りして踊る姿は、志村けんさんのようでした。面白く楽しく人をひきつける性格がよく伝わってきました。400年前の風景映像もきれいでした。

 今回のバス旅で、太川陽介さんはこれまでとは違う対応をとられました。メンバーのふたりに頼るようになりました。以前は、自分の思いどおりにやりとおす人でした。がんこでした。
 されど、最近は、加齢に伴うチョンボが散見されるようになりました。目が見えていない。物忘れをするなどです。体力も落ちてきているのでしょう。人はだれしもそうなります。
 老いを受け入れられたのでしょう。それでも、勝負には勝ちました。支えてくれた副島淳さんも須田亜香里さんも素敵で優秀な人材でした。

 むかし、太川陽介さんとえびすよしかずさんは、路線バス乗り継ぎ人情旅でがんばっておられました。えびすよしかずさんは、認知症になってしまいましたが、今は、週刊誌でコラム(ちょっとした囲み記事)を書いておられるので楽しみに読んでいます。編集者の助けもあるのでしょう。
 先日はマネージャーに連れられて、東京平和島でボートレースをしたけれど、自分が平和島にいるということが、はっきりと理解することができないということが書いてありました。

 若い頃にリーダーシップを発揮して、組織やグループをまとめて、生き生きとしていた人が、超高齢者になって、認知症で家に引きこもりになってしまっているという事実も現実にはあります。
 気をつけていても認知症になってしまう。なんともしようがありません。昔は認知症になる前に寿命が尽きて(つきて)あの世へ旅立っていました。いまは、長命になったぶんだけ、認知症の発症が目立つようになりました。脳みそが退化していくのです。なかなか防げません。個人差があるのが不思議なところです。超高齢者でも頭がはっきりしている人はいます。脳みそが病気にかかっていないのでしょう。

 バスの中での女子高生と寺島進さんとのやりとりが良かった。寺島進さんのファンである女子高生です。ほほえましい。感激で涙を流している女子高生を観ていて思い出した昔のバス旅の名シーンがあります。
 『太川陽介&蛭子能収(えびす・よしかず)の旅バラ 新潟県高田城から福井県東尋坊(とうじんぼう)北陸4県(新潟-富山-石川-福井) ローカル路線バス乗継の旅 ゲスト:遼河はるひ(りょうが・はるひ。元タカラジェンヌ) 2019年10月放送分』
 宝塚歌劇団ファンの女子高生が、通学途中の朝のバス車内で、偶然タカラジェンヌの遼河はるひさんと前後ろ(まえうしろ)の席になって(女子高生が前)、女子高生が感激のあまり涙していたのに自分もつられてもらい泣きをしてしまいました。
 女子高生は、自分はタカラジェンヌになりたかったけれど、宝塚音楽学校の受験をあきらめましたというような話をされていた記憶です。
 タカラジェンヌ:宝塚歌劇団の団員の愛称
 遼河はるひさんが、バスの中で、女子高生にした話が良かった。「(自分は)人生のすべてで使う根性をそこで(宝塚歌劇団で)使い切った」。
 高校の前のバス停で、バスから降りた女子高生が、感激のあまり、そばにいた女子高生の友人に抱きついて大声をあげて泣き崩れていました。
 なんというか、つらいことがいろいろあっても、生きてて良かったなと思う偶然の瞬間があります。あきらめていた夢がかなったり、美しい景色を観たり、おいしいものを口にしたときなどです。
 極端な話になると、自殺を思いとどまった人が、その後、自分はやっぱり生きていて良かったなと思うことが必ずあると信じています。たしかそんなことを、邦画『男はつらいよ』のなかで、寅さん役の渥美清さんが甥っ子役の吉岡秀隆さんに話していました。
 映画もドラマも、いつまでも心に残る名シーンがいくつもあります。

 こちらの番組では、埼玉県川越で地元のウナギ料理が紹介されたのですが、ウナギの産地は、愛知県西三河であり、なんというか、あまり、境界にこだわる必要もないのではないかと思ったのです。日本人は、区域にこだわって対抗意識をむきだしにする性質がありますが、閉鎖的な思考からは、もう脱却したほうがいい時代になっていると思います。スポーツの世界では、外国人の顔をした日本人がいっぱいです。
 川越では、太い麺の焼きそば、卵焼き、カレーが同じ皿に盛られた『ごちゃき』がおいしそうでした。
 
 寺島進さんの乱暴な物言いがおもしろくて楽しい。
 以前刑事ドラマ『相棒』で、かっこいい寺島進さんのお姿を拝見したことを思い出しました。
 『相棒 シーズン13 2014年(平成26年)10月から2015年(平成27年)3月』
 「第十話 ストレイシープ <スペシャル>」
 クリスマスの時期のスペシャル二時間版でした。
 ストレイシープ:新約聖書に出てくる羊が迷ったお話だそうです。100匹のうち1匹いなくなって探しますかというおたずねで、なにを言いたいかというと、人間にもいなくなっても探してもらえない不幸な存在としての人物がいるということのようです。ときに、宗教的な雰囲気に包まれることが相棒の特色です。いなくなっても気づかれない存在です。人として、それは、とても寂しい。犯人が杉下右京に投げかけた言葉です。『あなたには、探してくれる人がいるのですね』杉下右京さんには相棒の甲斐享くんがいます。
 スナイパー(狙撃手)の寺島進さんが痛快でした。かっこいいーー 異次元のスーパーマンです。

 こちらのバス旅の番組では今回も鬼ごっこの醍醐味を楽しみました。醍醐味:だいごみ。大きな楽しさ。
 みなさん、お疲れさまでした。
 寺島進さんの言葉が良かった。『最後は、太陽が笑った。(太川陽介さんのこと)』
 克服と達成感があります。

(答え合わせの動画を観ました。映像の中では、松本利夫さんが同席です)
 バスの選択肢は多いが、バスの本数は少ない。(そのとおりでした)
 移動の途中で、松本利夫さんは、「勝った!」と思ったそうです。(結果は負けでした。太川陽介さんはすごいのです)
 
 タクシーの利用のしかたについてのアドバイスには、『なるほど』の連発です。
 鬼ごっこをしていることを、常に強く意識して行動することがだいじなのです。
 自分に有利なことは、相手にとっては不利なのです。

 あせるときこそ、ゆっくりと。(急がば回れ)
 松本さんは、その言葉が胸に響くそうです。

 松本さん:反省だらけだそうです。

 なかなか良かった。いい検証でした。

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