2023年03月20日

大ピンチずかん 鈴木のりたけ

大ピンチずかん 鈴木のりたけ 小学館

 書評の評判がいいので取り寄せてみました。楽しみです。

 パラパラっとめくって、ちょっとりくつっぽそうでもあります。

 厚い表紙をめくると、表紙の裏に、地球の上で、男の子5人がうろたえているパターンがあります。金色の下地(したじ)がある絵です。初めて見る雰囲気の絵本です。色と紙が上等です。

 5ページ、笑えます。テーブルの上に牛乳パックからこぼした牛乳を口で吸っていると、頭がコップにぶつかって、こんどは、コップに入っていた牛乳がこぼれます。

 『くらしの なかには たくさんの 大ピンチが ある。ひとは みんな 大ピンチに なると あわててしまう』
 先月わたしも大分県にある別府駅前で、記念写真撮影に夢中になりすぎて、手荷物のひとつを駅前に置き忘れてパニックになりました。
 荷物を探し(さがし)に戻ったら、わたしの大きな手提げ袋が、駅前のオブジェ(温泉の湯が沸き出している記念の造形物)の横にちょこんと立っていました。
 中身は何も盗られていませんでした。
 なんて安全な街なのだろうかと大感激しました。

 本にある作者のコメントでは、板ガムを少しずつちぎって食べていたら、そのまま飲み込んでしまったそうです。(そんなことがあるのか)
 ジュースなどの紙パックストローが穴の中に入り込んでとれなくなる。(そういうことあります)
 絵本というよりも『資料集』のような雰囲気です。
 シロップのふたが開かない。(そうなのか。自分はシロップを飲むことはありません)
 ポケットの底から砂が出てくる。(あります。あります)
 シャンプーが目に入った。(あります)
 おふろで耳に水が入った。(たまにあります)
 おふろに栓(せん)をしないで、お湯を入れてしまった。おふろのお湯がからっぽなことに、全裸(ぜんら)になってから気づいた。(たまにあります)
 リュックサックの中から、古くなって汚くなったものが出てくる。(ありそうです)
 カブトムシが夜中に部屋の中を飛び回っていた。自分は実際に体験したことがあります。小学二年生の頃に、山でたくさん捕まえてきたカブトやクワガタが箱から逃げ出して、家の中を飛び回って大騒ぎになりました。
 当時の夏はまだ、蚊帳(かや。蚊よけ)を部屋の中につって寝ていたので、カブトやクワガタたちが蚊帳(かや)にからまって、とるのがたいへんでした。

 おなかがすいてうごけない。(そういうこと、あります)
 いい本です。
 トイレの紙がない。(最近はウォッシュレットのところが増えたのでだいじょうぶなときもあるでしょう。お尻が乾くまで待たねばなりませんが)

 良く練られた(ねられた。事例を集めて、組み合わせを考え抜いた)本です。アイデア賞です。

 『フンを ふんだ』 うんこふんじゃったです。たまーにあります。フンをふむとはあまり言わない。上品です。

 どしゃぶりなのに傘がない。
 ああ、そういうことってあります。
 井上陽水さん(いのうえ・ようすいさん)の歌『傘がない』を思い出しました。(曲が古いなあ。リアルでその歌を聴いていた世代は、もうみんなおじいさんやおばあさんになってしまいました。青春時代の若い人の心理を歌った歌です)

 最後のほうまできて、そうだ! 人生はLOVE(ラブ)だ!
 なかなかいい絵本でした。
 今度新一年生になる孫にプレゼントします。

 トイレで「大」がしたいのに、個室が使用中で自分が使えない。(たまにあります。かなりつらい。たとえば駅とかで。)

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