2022年08月13日

とんぼとねこ

とんぼとねこ

 朝の散歩道です。
 きれいなとんぼを発見しました。(シオカラトンボです)
 息子がまだ小学生だったころ、父子のふたりで、栃木県の山奥へ二泊三日の旅に出ました。
 標高600mぐらいの位置にある古い駅舎を出ると、小型のとんぼが空中いっぱいに飛んでいました。
 歳をとってきて、未来のことを夢見るよりも、過去のことをなつかしく思い出すことが多くなりました。








 さらに歩みを進めると、いつもの場所にいつものねこがいます。
 『うー 暑くて眠れなかった。熱帯夜はこたえるわい』




 『なんだ熊太郎じいさんか。人畜無害な男だな、おまえは』




 『ああ、またねむりに落ちそうだ』




 『おやすみ…… エブリバディ(みなさん)』




(翌朝のこと)
 また同じかっこうで寝ていました。
 今度は向こう側から撮ってみました。
 安心しきっています。
 平和です。



 よく見ると、右耳のみみたぶあたりに赤い傷があります。(上の写真ではわかりませんが、もう1枚上の写真で、右耳のさきっぽがV字にカットされています)
 このとき通りがかった人の話では、去勢されているしるしだそうです。(きょせい:こどもができないように体に処置がされている)
 飼い猫が捨てられたのか、自分から家を出てきたのか……
 (あとで調べたら、野良猫に去勢処置をすることもあるようです)
 人間が生きていくのはたいへんですが、猫も生きていくのはたいへんです。
 まあゆっくり寝てちょうだい。

(数日後)
 この日の朝はかなりリラックスしたようすで、写真ではお伝えできませんが、このかっこうで、しっぽを上へ下へとふりふりしていました。
 このねこにとっては、いまが一番しあわせな時期なのかもしれません。
 『自由』があります。




(その後 半月がたった8月下旬のこと)
 この日の朝は、かなりリラックスしていました。
 ねこは、きっと夢をみているのだと思います。
 夢は人間だけではなく、ねこだって、眠っているときに夢をみているのに違いありません。
 そんな顔をしているように見えるのです。















 なんの夢をみているのだろう。
 空でも飛んでいるよな夢でしょう。

(2023年7月なかごろのこと)



 あれから一年ぐらいがたちました。
 ネコは、一年前のときと同じようなポーズで眠っています。
 平和です。
 一年たって、ネコは歳をとったような雰囲気があります。
 ネコの一年は、人間の4年ぐらいの感覚があるような気がします。
 ネコの平均寿命は15年ぐらいだそうです。
 わたしはあと15年生きていられるだろうか……
 自分の人生のさいごのほうはきっと『生きているというよりも、死んでいないだけだ』という状態になりそうです。

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