2022年08月06日

マッハGoGoGo 動画配信サービス

マッハGoGoGo(まっは ごー ごー ごー) 1967年(昭和42年) 動画配信サービス

 小学生のころ、同級生のお兄さんがこのマンガ動画が好きで、わたしは自分の家にテレビがなかったので、その同級生の家に見に行っていました。なつかしい。
 スポーツカーの現物は、おとなになってから愛知県長久手市にあるトヨタ博物館で見学しました。そのときの写真です。2009年(平成21年)12月に撮影したものです。









 マンガでは、運転席の隣に助手席がある左ハンドルの車で、かつ、うしろにトランクもあるのがマッハ号なのですが、スポーツカーでは、そのような型(かた)の車は見たことがありません。写真のようなひとり乗りで、席はまんなかにひとつです。ゴーカートのような形体です。
 くわえて、マンガのマッハ号はどこでも走ります。アフリカにある原野の土の上、アメリカ西部のグランドキャニオンのような岩場の風景の中、どんな地形の上でもマッハ号は走ることができます。まあ、マンガだからかまいません。

『第1話 飛ばせ! マッハ号 前編・後編』
 レース場を走るシーンがけっこう長い時間帯です。
 日本マンガ動画の初期のころの絵です。
 CG(シージー。コンピューターによる絵の作製。コンピューター・ぐらっフィックス)ではありません。
 手書きですので、一生懸命つくってある気持ちが見ている者に伝わってきます。

 主人公が『三船剛』という青年です。(俳優の三船敏郎さんが名前の由来かもしれません)
 主人公の父親が自動車整備技師『三船大介』
 三船剛の弟が『三船くりお』
 三船くりおの相棒がチンパンジーの『三平』(落語家の林家三平さんが名前の由来かもしれません)
 三船剛のガールフレンドが『志村ミチ』
 あとは、自動車整備技師の三船大介が作成した新型エンジンの設計図をねらうギャンググループが出てきました。

 会話のテンポがいい。スピーディで早い。
 
 歴史の検証をしているようです。
 電話はダイヤル式で、ブルーです。(現実には黒電話が多かった)もう昔を知らない人にはダイヤル式電話の使い方はわからないでしょう。

 勢いのあるBGM(バックグランドミュージック)で、物語の進行を引っぱる手法です。
 
 そうか、思い出しました。マッハ号は、スーパーカーなのです。いろんなしかけがあるのです。
 ハンドルにボタンが、AからGまであります。
 A:オートジャッキ。車体の下からジャッキが4本びよーんと伸びて、車体が上昇します。
 B:ベルトタイヤ。タイヤのまわりをちょっとかたい部品がおおって、タイヤを強化します。
 C:カッター装置。ボンネットから2枚ののこぎり円盤が出てきて、前方にある草むらをカットします。
 D:ディフェンサー。オープンカーのホロ部分があります。ホロ部分は透明で強化されています。防弾仕様です。
 E:イブニングアイ。暗いところもだいじょうぶ。赤外線が出ます。
 F:フロッガー。潜水艦みたいに水の中を走行できます。
 G:ギズモ号。ツバメ型の小型飛行物体です。攻撃に使用します。

 レースの賞金が500万円だそうです。
 1967年(昭和42年)当時の500万円は、たぶん、今だと1500万円以上の価値があると思います。
 レース場は、熊本県の阿蘇山火口付近に見えます。ただし、マンガでは、火口の数がたくさんあります。
 マッハ号は、草原の草を円盤型のこぎりの刃でカットしながら進みます。(Cボタン)なんだか、農耕用の車みたいです。

 ガールフレンドのミチがセスナ機を操縦しています。墜落しますが、パラシュートで脱出して助かります。セスナ機にパラシュートが用意してあるとは思えないのですが、まあ、マンガです。パラシュートで空からおりるという目的があればパラシュートを使用するのでしょう。

 三船剛ともうひとりのレーサー(げんぞうという名前に聞こえました)が、火口の途中で、下に落ちそうになります。つくり手はこの困難な状況をどのように処理するのだろうと興味をもちながら見ていました。
 がんばるのです。ファイト一発!で火口を登りました。(先日亡くなったCMに出ていた男優さんを思い出しました)

 ピンチになりますが、忍者のようにマッハ号のトランクに隠れていたちびっこふたりがみんなを助けてくれました。(そのうちひとりはチンパンジーですが)

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