2022年08月01日

サイボーグ009(ゼロゼロナイン) 太平洋に浮かぶ幽霊島

サイボーグ009(ゼロゼロナイン) 太平洋に浮かぶ幽霊島 1966年(昭和41年) 1時間3分 動画配信サービス

 小学生の時に、小学校の体育館でサイボーグ009の映画を観たことがあります。
 あのころは、たまに学校で、手品ショーとか、腹話術(ふくわじゅつ)、映画会、音楽楽器演奏などがあり楽しみでした。
 同じ映画かどうかはわかりませんが、今回、たいへんなつかしく映像を観ました。

 いまごろになってですが、この映画は、戦争反対を訴える反戦マンガだったのですね。
 マンガの内容は、第一次世界大戦、第二次世界大戦が起点となって、意図的に戦争をするように二か国に仕掛けて、両方の国に戦争で使用する武器を売ってもうける『死の商人』を批判する内容となっています。

 「太平洋に浮かぶ幽霊島」というタイトルは、日本軍が激戦のうえに凄惨な死を迎えた南の島をイメージして付けたタイトルなのでしょう。
 おりしも、ロシアとウクライナの悪化している関係が、この映画とも重なります。
 ほかの国はどうしたらいいのか。
 とにかく、停戦して、毎日失われる命を食い止めたい。

 この映画のテーマとなるフレーズ(文節)は『世界の平和と正義を守る(ために9人のサイボーグ戦士とギルモア博士(はかせ)はがんばる)』『自由と平和を愛し、悪を憎む』
 ジュディ・オングさんの声で003が言います。『イヤ、戦争なんてイヤよ』『パパもママも(戦争で)失った』なお、003は、フランス人だそうです。

 サイボーグ001(ゼロゼロワン):あかちゃんだけど、頭脳はずば抜けて優れいている(すぐれている)。
 サイボーグ002(ゼロゼロツー):男性。マッハ5で空を飛べる。
 サイボーグ003(ゼロゼロスリー):若い女性。目と耳が発達していて、遠くのことがわかる。声優がジュディ・オングさんでびっくりしました。当時の彼女の年齢は16歳ぐらいです。ヒット曲「エーゲ海のテーマ~魅せられて(みせられて)」が大ヒットしたのは、1979年(昭和54年)のことでした。
 サイボーグ004(ゼロゼロフォー):男性。指先から弾丸が出たり、腕の肘(うでのひじ)からミサイルが発射できたりする。
 サイボーグ005(ゼロゼロファイブ):男性。20万馬力の力持ち。
 サイボーグ006(ゼロゼロシックス):男性。中国人みたい。口から火を噴く(ふく)。
 サイボーグ007(ゼロゼロセブン):ちっちゃな男の子みたい。頭には毛が1本。体の形態を変えることができる。変身する。コミカルでおもしろい。
 サイボーグ008(ゼロゼロエイト):男性。黒人みたい。水の中が得意なサイボーグ。
 サイボーグ009(ゼロゼロナイン):島村ジョー。リーダー格。
 ギルモア博士:サイボーグをつくった研究者。

 なつかしい絵、なつかしい勇ましい(いさましい)音楽です。
 自分はまだ小学生でした。
 今はもうおじいさんです。
 絵の中にあるいなか道は舗装されていません。土(つち)です。昭和40年ごろのいなか道は土でした。車も走っていませんでした。土の道を走っていたのは、路線バスとか郵便車とかぐらいでした。
 
 飛行機同士の戦闘シーンは迫力があります。
 第二次世界大戦をまだひきずっている時代です。
 今の超高速戦闘機だったら、すれ違ったら、当分再び出会いそうもありません。
 映像の中の飛行機は、空中滑走、アクロバット飛行です。
 スパイイルカが登場します。そういえば、中学か高校のころに映画館で『イルカの日』という洋画を観ました。イルカに兵器が付けられる映画だったような…… よく覚えていません。
 
 海面が揺れて、海中からなにやら恐ろし気な(おそろしげな)ものが出てきそうです。
 タコの化け物が出てくると予想しましたが、数頭の恐竜が出てきて、口からミサイルが飛び出しました。

 潜水艦が急上昇をするシーンを観て、ハワイ沖であった、高校生の実習船と米軍潜水艦との衝突事故を思い出しました。お気の毒でした。アメリカ人潜水艦関係者には、まじめに働いてほしかった。これもまた、戦争準備がらみの事故だと思います。(2001年(平成13年)水産高校練習船えひめ丸事故)

 モールス信号がなつかしい。

 歌も少しだけ思い出しました。
 赤いマフラー なびかせてー
 すすめサイボーグ われらの雄姿(ゆうし)
 平和を まもーる(守る) 正義の瞳(ひとみ)
 ああーー サイボーグ 009(ゼロ・ゼロ・ナインーー)

 居場所の位置を知らせる発信機は、現代のGPSのようです。

 クモ型兵器。(虫のクモ)
 (へびである)コブラの登場はこのころのマンガによくありました。
 
 人工知能みたいな話が出ます。
 サイボークたちの脳みそと悪いほうのボスに人工知能があります。
 『水爆』を爆発させるぞと悪のボスが通告します。

 ジュディ・オングさんが声優を担当する003が最後を締めます。(しめます)『神さま、いつまでも平和が続きますように』
 日本では、いまのところ、平和は続いています。
 もしかしてという危機感はもっておいたほうがいい。
 自分たちの世代は、高度経済成長期、バブル経済の崩壊、仕事や生活のコンピューター化、阪神・淡路大震災、オウム真理教サリン事件、東日本大震災、スーパー台風の襲来、大規模土石流の発生、元総理の射殺など、びっくりするような、まさかというようなシーンをいくつも見てきました。
 この先、日本が当事者になるような戦争は観たくはありませんので、戦争にならないようにする努力は続けなければなりません。

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