2022年07月27日

イシューからはじめよ 知的生産のシンプルな本質 安宅和人

イシューからはじめよ 知的生産のシンプルな本質 安宅和人(あたか・かずと) 英治出版

 書評の評判が良かったので、読んでみることにしました。
 タイトルの意味は、今はまだわかりません。
 イシューというのは「発行」とか「出版」ということだろうか。
 まだ、わかりません。

(つづく)
 1回目の本読みです。
 わたしは、実用書を読むときは、とりあえず、すべてのページを最後まで、ゆっくりながめながら読みます。最後までたどりつくと、読んだような気分がして楽になれます。

 イシュー:この本の場合は『結果』と読み取るようです。結果から始めよです。結論ありきだろうか。それはそれで不完全な部分があります。(書評や感想を読むとどうもそうではないようです。イシューの意味は、複数のグループ間にある『未解決問題』もうひとつが『グレーゾーンにある問題』というような説明があります。なかなかややこしそうです。また、183ページに『答えありきではない』とあります)
 目標は、生産性の高い仕事をすることらしい。

 悩むと考えるは違うというところから始まります。なるほど。
 悩む:答えが出ないことを前提にして「考えるふり」をすることとあります。
 考える:答えが出る。建設的に考えを組み立てることとあります。

 読み始めて、なにかしら、感情をもつ人間的なものからは遠ざかって行って、人工知能アンドロイドロボットを目指すかのような不安がないわけでもありません。

 利根川進:なつかしいお名前です。1987年ノーベル賞受賞(生理学・医学賞)新聞やテレビニュースで話題になりました。

 ページをめくりながら思うのは、カタカナ言葉が多そう。
 書いてあることを自分は理解できないかも。
 なにかとなにかを比較して、違いを述べる手法が多いような。
 
 なんというか、頭がいいということ=(イコール)幸せということではありません。
 むしろ、頭が良すぎて、不幸になるということはありそうです。
 
 いろいろと、逆転の発想がありそうな本です。

(2回目の本読み)
 
 うーむ。自分の意見ですが、人間関係は、数式のようには解けません。

(つづく)

 99ページまで読みました。
 一読(いちどく)しても何が書いてあるのかがわかりません。
 また、単語の意味調べをせっせとやっています。

 生産性が高い人の共通点:スピードが速いわけではない。
 (コツコツやるということだろうか。その後、要点を正確に早く把握することと読み取りました)

 脳神経科学(ニューロサイエンス)

 ツール:道具
 アウトプット:成果(その後のページの記述として「時間ベースで考えるのかアウトプットベースで考えるのか」という表現があります)
 インプット:投下した労力・時間

 イシュー:読みながら自分なりに『要点(ポイント。何に答えを出すべきなのか)』『到達点(あるべき姿)』と考えますが、はっきりしません。

 攻めの文章が続きます。

 マッキンゼー:著者が勤めていた会社名。経営コンサルティング会社。本部はニューヨークにある。

 箇条書きのマニュアル提示です。
 『一般常識を捨てる』(凡人にはできませぬ)
 
 イシューとは『AとB両方の条件を満たすもの』だそうです。(ピンときません)

 マトリクス:縦軸と横軸のある表

 犬の道:労働量にこだわること。たとえば、長時間むだな残業をすること(精神論的長時間労働は、むだというような指摘あり。 ただ、簡略化の勧めでは、わたしには「省略」「手抜き」「ゆとり教育を受けた世代」というイメージが生まれます)

 バリューのある仕事:価値のある仕事。

 ふたつのことを並べて、分析、評価するパターンが多い。物事をふたつに分ける理論をもつ思考です。
 「労働者(レイバラ―。肉体労働者)」と「ワーカー」
 「サラリーマン(時間拘束で収入を得るのは、レイバラ―と同じ)」と「ビジネスパーソン(仕事をコントルールするハンドルを握る人。マネジメントが仕事)」
 「ビジネスパーソン」と「プロフェッショナル」
 レイバラ―(肉体労働者、サラリーマン)では生産性が高い人にはなれないそうです。(昭和40年代から50年代前半の考え方は、職場が家で、社員が家族でした。長時間職場にいることはふつうのことでした)
 
 最近の人の傾向として「頭はよいが、反応がデジタル的で深みがない」とあり、デジタル的とはなんぞやです。アナログではないということか。まあ、人工知能アンドロイドロボットみたいな若い人は増えました。お店で質問しても無言で、お客に対して、指であっちと指す若い女性もいます。しゃべらないあなたは、日本語がしゃべれない外国人かと文句を言いたいときがあります。

 本のつくりですが、文字が小さい。老眼にはつらい。
 どういうわけか、ページの下に大量の余白がとってあります。なにか意図があるのでしょうが、理由はわかりません。

 ロジカル・シンキング:論理的に考えるということでいいのでしょう。
 フレームワーク思考:なんのことだろう。枠組み、考え方。事柄を公式みたいなものに当てはめて問題解決を図るというようなイメージをもちました。
 まずは、「一次情報」として現場を見なさいという著者の意見には賛成します。

 なにかしら、相反することが書いてある文章に思えます。
 無駄をなくして、直線的に答えにゆきつくという趣旨だろうかと思って読んでいますが、書いてある内容は、チェックしておくべきステップは飛ばしてはいけないというふうに読み取れます。つまり、時間をかけるべきところには、時間をかける。

 『イシュー』を日本語で書いて欲しい。

 レセプター:受容体。タンパク質。細胞の表面にある。物質や光を選択的に受容する。

 グルーピング:やりやすいようにグループに分ける。

 新しいことが良いことというものでもありません。
 新しいからすべてうまくいくというものでもありません。
 長く生きてきて気づいたことがあります。
 何年やっても、やる人が入れ替わるだけで、やっていることは同じです。
 人間というのは過ちを繰り返す生き物なのです。(たとえば戦争)

 不思議なこととして、集客ができないことがわかっているのにオープンしたがる施設計画があります。
 長年そこで生活している人間には集客力がない施設だとわかることが、よそで生活している人間にはわからないらしい。
 オープンして、閑古鳥(かんこどり。お客が来ない)を経験して、ようやくわかるパターンがあります。

 イシュー:本当に意味のある問題のこと(103ページにあります。わかりにくい日本語です)
 
 解の質:解釈とか説明、答えの内容の水準ということだろうか。

 ストーリーライン:筋書か。「結論に至るメッセージの流れ」だそうです。

 物事を理解するために自分は「スライス(細かく横に切っていく)」という作業をします。
 この本では、ゆで卵を使って、上手に説明してあるので感心しました。
 単純にゆで卵を金太郎あめのようにスライスするのではなく、黄身と白身に分けるというような思考です。なるほど。

 この本が目的とする対象物として『お金のやりくりをどうするのか』なのだろうと考えました。
 
 ニーズ:要望、欲求、要求、需要、必要など。
 
 セグメント:断片、部分、パート(一部分)

 なにかしら、プロ野球の新庄監督の脳みその中にある世界を解説してあるような雰囲気があります。営業活性化が目標です。

 115ページに「電子商品券」というものが出てきます。
 今使用されている名古屋の「金シャチマネー」のことだろうと考えました。

 コンセプト:概念、観念
 エコノミクス:経済学
 フェーズ:段階、局面、区切り

 サブイシュー:本体のイシューを分解して見えてくるのがサブイシューだそうです。よくわかりません。
 もう一度ページを戻って再確認します。イシューとは『本当に意味のある問題』のことである。

 MECE(ミーシ―):ダブリもなければ、モレもない状態。
 シナジー:複数の協力で高い効果が生まれること。
 
 130ページにあるアニメ洋画『Mr.インクレディブル』は観たことがあります。
 そのときの感想記録です。この本と関係がありそうな気がします。
 (以下感想メモの一部 2012年)
 MR.インクレディブル 映画 テレビ録画
 昨年ベストセラーとなったアップルの創始者スティーブ・ジョブズの本を読んでから観たいと思っていた映画でした。ピクサーという会社が製作に関与しているディズニー映画なのですが、ピクサーはスティーブ・ジョブズ氏が関わった会社です。
 「インクレディブル」というのは英語で、とても信じられないとか、ものすごくすばらしいという表現と受け取ります。
 スーパーヒーローが自殺目的で高層ビルから飛び降りた男性を助けたところ、大きなお世話と男性から裁判で訴えられ、社会問題となり、他にもいたスーパーヒーローたちを含めて、能力使用禁止の命令を受けて、ひっそりと暮らすようになる。
 スーパーヒーロー=スティーブ・ジョブズ氏と重なります。同様の能力をもつ妻と娘と息子、それから赤ちゃんが登場します。
 映画は家族の一致団結にこだわります。ジョブズ氏は生みの親を憎んでいました。反面、養父母への感謝は強かった。そんなことを下地に鑑賞しました。感慨が湧きました。

 物事を分析して、図や絵を描いて(かいて)、問題点に対する解答を示すための本だろうか。

 スキル・アセット・スケール:技能・財産? 資源? ・大きさ。うむ。よくわかりません。

 絵コンテ:イラスト、スケッチによる流れ図。

 『分析とは、並べて、比べること』

 170ページに今年自分が読んだ本が出てきました。
 いい本でした。今年読んで良かった一冊です。
 『赤めだか 立川談春著 扶桑社』

 マイクロレベル:小さい点。
 シナプス:接合部

(つづく)

 プレゼン:自分の企画や提案を人前で発表すること。
 この本を読むと、公式に従って資料の形をつくり、プレゼンに臨む(のぞむ)と読み取れます。

 うーむ。
 書いてあることを、できる人と、できない人がいると思います。
 できない人を切り捨てることはできません。
 できない人も使っていくのが組織です。
 だれしも、得手不得手はあります。
 互いに足りない部分を補い合って進めていくのがチームワークです。

 『限られた時間で、いかにバリュー(価値)のあるアウトプット(成果)を効率的に生み出すか』が目標です。

 ヘッジをかける:リスク(危機、損失など)が起こった時のために危機回避策・軽減策を用意しておく。

 196ページまできました。
 ここまでのことで、自分なりにこの本を判断しました。
 ビジネスで収益を得るためのプランを構築するための手法が『イシューからはじめよ(本当に意味のある問題を情報から見つけ出して分析・検討・プラン組みをする)』ということだと理解します。
 真実を見極めて、計画を立てて、行動する。
 要注意事項のひとつとして「ていねいにやり過ぎない」
 むだな時間の消費を「犬の道」とたとえてあります。
 シンプルに仕上げる。(単純。わかりやすい。簡素)
 本によるとそこに「本質的」が加わるそうです。
 対立するAとBがあって、お互いの妥協点(だきょうてん。合意点)を最高の水準で設定する。それは、グレーゾーンに属することが多い。
 白と黒の世界があって、純白では生きられない(メンタル病になる)、真っ黒では逮捕される。だからグレーゾーンで生きることを選択する。目的は金もうけですが…… それぞれの超えてはいけない線は、がんこに越えない(こえない)とも考えを広げることができます。
 
 メッセージドリブン:〇○をもとにした。メッセージをもとにした。
 ポリシー:方針
 
 言葉の意味調べが続きます。
 ちょっと疲れてきました。

 GE:ゼネラルエレクトリック株式会社。米国の複合企業。
 シックスシグマ:品質管理のためのフレームワーク
 
 エレベーターテスト:短時間で上司にプレゼンをすること(エレベーター乗車中に)というたとえ。(むずかしい。自分は、いつどこでなにがどうしたという説明しか頭に浮かびません。あるいは、単語数語で強い印象と記憶を上司に与える手法があると思います)
 企画をピラミッド構造にして、最上部にあることを伝えるとあります。(なるほど)

 読んでいて思ったことです。
 株式投資をするときの思考に生かせるような気がしました。
 自分の感情と論理的に向き合う世界であれば、活用できます。
 思考方法に、他者が入ると混乱します。
 
 ベネフィット:利益。
 コンサルティング:解決策ほかを助言する。
 オケージョン:場面。
 ファーストステップ:第一段階
 チャート:図、表、グラフ。ゴールまでの経路
 コンプリートワーク:完璧な仕事。やりきったという成果。
 フィー:報酬、料金、手数料など。
 コミットメント:責任をもってやりとげることを約束する。
 自己ドライブ:自己管理。
 
 ここまでの感想のひとつです。
 自分がやるべきことを人にやらせようとする人が多い中、この本では、あくまでも自分自身でしっかり仕事をしていこうという心意気が感じられて好感をもちました。
 プロフェショナルという言葉が出てきますが、そういう世界で生きていきたい人向きの本です。かなり厳しい思いはすることになりますが、達成感はあるでしょう。
 自分は学校で「結果よりも経過が大事と習いました」されど利潤の追求をする現実社会では違っていました。結果がすべてで、経過は無視されるのです。
 この本では、プロフェショナルの世界では、途中経過の努力は、いい成果が出せなければ評価されないと解説があります。事実です。
 
 バックグラウンド:人生の背景
 
 世の中は誤解と錯覚でできあがっているということが前提です。
 事実を正確に見る目をもつ。
 自分はどうするのか考える。
 ニセ情報にだまされちゃいけない。

 仕事で成功するために、やるべきことを見つけてやるということが、イシューからはじめよということだと思いました。

 「犬の道」とは、根性論で、強制されるムダな時間と理解しました。

 2010年(平成22年)に書かれた本です。
 もう12年ぐらいが経ってしまいました。
 43刷でよく売れている本です。

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