2022年07月12日

相棒シーズン14 第6話と第7話

相棒シーズン14 第6話と第7話

 これまでの相棒のキャラクター(個性設定)です。
 亀山薫(寺脇康文)→神戸尊かんべたける(及川光博)→甲斐享(成宮寛貴)→冠城亘かぶらぎわたる(反町隆史そりまちたかし)
 わたしは常々、杉下右京(水谷豊)をサポートする本来の『相棒』という意味である亀山薫が、個性設定として、いちばん良かったと感じています。なつかしさとぬくもりを感じるあたりまえの個性設定です。
 次回のシリーズ「シーズン21」の相棒の演者が、寺脇康文さんと聞き、うれしい反面、心配もあります。亀山薫は、一度成功して頂点を極めた個性です。今一度再登場して、前回のような良質な位置をキープすることはなかなかむずかしいところです。期待と不安があります。(「亀山薫」2008年12月放映分まで。ずいぶん長い時が流れました)

「第6話 はつ恋」
 うーむ。
 うまくいっていないような。
 ジャンクアーティスト(ごみから作品をつくる。像をつくる)が建物から飛び降りた状態で亡くなっています。
 犯人捜しです。
 なぜかしら冠城亘(反町隆史)さんと米沢守(六角精児)さんの仲が悪い。これまで観た作品の中でなにか見落としがあったのだろうか。
 男女の三角関係があります。
 ただ、二次的にできたカップルのふたりが、恋愛関係にあるようには見えない演技です。
 バックグランドミュージックによる視聴者の心理操作が強すぎます。
 ここまで観てきて感じたことです。
 このシーズン14のときは、内容の質が落ちたのだろうか。

 こどもが彫刻刀でおとなの背中を刺しますが、そんなことぐらいで、おとなは死にません。(でも死んでいます)
 伏線として「脚立(きゃたつ)」は、見ていてピンときました。
 悪魔のような犯人の人物設定です。
 正当防衛です。
 登場している人と人との距離感がある作品でした。

「第7話 キモノ奇譚(きたん。お話)」 2015年(平成27年)12月2日放送分
 途中、無理な設定だと思いながら観ていましたが、最後は、見事でした。裏をかかれました。
 古い着物で、裏地の裏に口紅でこう書かれてあったのです。
 『いつかおまえがそうしたように あたしもおまえを殺したい でもできない もどかしい 幸子』

 伏線の材料として冠城亘の名刺の裏に文字を書いてもらう(筆跡鑑定目的と意図を読めました)
 犯人は、二重人格者かと、途中で気配を察しました。(さっしました)
 予想どおりの「なりすまし」です。
 たぶん、もっと年齢が小さいときに殺しちゃったのか。
 自殺あるいは過失による死亡。事故死もある。
 かなり無理がある設定でした。
 やっぱり、そういうことか。悲しい。
 犯人グループは、他人には無関心な土地だからという理由で、東京に引っ越しました。(そうだろうか? 東京の人が聞いたら、そんなことはないと反論がありそうです)
 まあ、時効ですな。犯人本人は、入院治療が必要ですな。
 交換日記あり。
 最後の最後は、やはり見事でした。

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