2022年04月28日
ばあばにえがおをとどけてあげる コーリン・アーヴェリス
ばあばにえがおをとどけてあげる コーリン・アーヴェリス・ぶん イザベル・フォラス・え まつかわまゆみ・やく 評論社
ひとおとり読みましたが、うーむとなりました。
自分には合わない内容です。
おばあさんを大事にする物語です。
高齢者を大切にしましょうというメッセージはわかります。
わからないのは、孫がおばあさんを慕う理由です。(したうりゆう:まごむすめはなぜ、おばあさんが好きなのか)
孫娘のファーンは、ばあばがだいすきだと書いてありますが、ばあばのどういうところが好きなのかが書いてないので、ファーンがばあばに対してもつ愛情のなかみが見えてこないのです。
孫というものは、簡単に祖父母を好きになってはくれません。
自分を好きになってもらうためには、祖父母は孫に対して、それなりの投資が必要です。
おいしい食べ物をあげるとなついてくれます。
おもちゃなど、欲しがるものを買ってあげると、かなりなついてくれます。
おこずかいもあげると大喜びしてくれます。
いっしょに遊んで、絵本も読んであげて、時間と労力をそそがねばなりません。
良き相談相手となって、なるべく否定せず、うんうんとうなずいてあげねばなりません。
そういった活動記録が、この絵本のばあばにはいっさいないのです。
孫娘が一方的に、ばあばのために尽くすのです。(つくすのです)
親孝行、祖父母孝行の義務を押し付ける教本に思えたのです。
発想の自由度が狭い。
おばあさんは、おばあさんというだけでは、孫には、愛されません。
母親は、こどもを産んだからといって、母親の役割を果たせるわけではありません。
父親は、生まれてきた自分の赤ちゃんを見ただけで、父親の役割を果たせるわけではありません。
それぞれ、祖母になる努力、母親になる努力、父親になる努力をしないと、おばあさんにもママにもパパにもなりきれません。
絵本ですから絵の話です。
色の選択がきれいな絵本です。
調和がとれています。
原題は『JOY(ジョイ。喜び)』で、副題が『We‘re going on a JOY hunt!』
ばあばの「ワァーイ」をさがしにいこう!と書いてあります。
ファーン:主人公の少女。6歳ぐらい。日本でいうところの小学校一年生か二年生ぐらい。
おばあさん:60代ぐらいに見えます。わりと細くて上品でお金持ちっぽい。大きな家に住んでいるように見えます。
スノーボール:ばあばがペットにしているネコの名前。スノーボールは雪合戦の時の雪の玉だと思うのですが、ほかにもいろいろと意味が異なる使い方があるようです。
『ばあばが、笑わない。』から始まります。以前は笑っていたけれど、今は笑わなくなったのです。
理由は書いてありません。
病気なのかもとあります。
病気なら、うつ病とか、老齢期を迎えての気分低下などが考えられます。物忘れの認知症かもしれません。
暗い話なので、絵の色合いも無彩色(むさいしょく。白と黒)が基調になっています。
絵は、人間が人形のようでもありますが、悪くはありません。
ママが、「ばあばの人生から喜びが消えたみたい」と言います。
喜びが消えるのは、配偶者や親しい友人・知人などを失ったときか、親族間のトラブルがあるときとか、生活費のやりくりに心配があるときなどが考えられます。
孫娘のファーンは、心が優しい。
元気のないばあばをなんとか元気にしたい。
公園にいる子犬の絵がかわいい。
子犬のお鼻がブタみたいだけれど、それはそれでかわいい。
少女は子犬に「ピョン」と名付けたようです。
ピョンピョンと飛び跳ねるから「ピョン」です。
アヒルがいる池の水の色がきれいです。
透きとおったブルーです。
孫娘のファーンは、カウンセラーのようです。
気持ちが沈んでいるばあばにお話をたくさんして、ばあばの落ち込んだ気持ちを軽くしてくれました。(うーむ。現実的には、話をしてあげるよりも、話を聴いてくれたほうが、お年寄りは喜びます)
児童文学というよりも社会福祉の本を読んだような読後感がありました。
人が生きていくのに必要なものは、空気と水、食べ物、そして、コミュニケーション(まわりの人との交流)です。
だれかを助けたいときは、その人といっしょにいる『時間』をもちます。
バタフライケーキ:イギリスでつくられている春を告げるケーキ。作家さんは、イギリス人です。チョウの形に、みたてたケーキです。
ただ、絵本では、どれが、バタフライケーキなのかわかりませんでした。
ひとおとり読みましたが、うーむとなりました。
自分には合わない内容です。
おばあさんを大事にする物語です。
高齢者を大切にしましょうというメッセージはわかります。
わからないのは、孫がおばあさんを慕う理由です。(したうりゆう:まごむすめはなぜ、おばあさんが好きなのか)
孫娘のファーンは、ばあばがだいすきだと書いてありますが、ばあばのどういうところが好きなのかが書いてないので、ファーンがばあばに対してもつ愛情のなかみが見えてこないのです。
孫というものは、簡単に祖父母を好きになってはくれません。
自分を好きになってもらうためには、祖父母は孫に対して、それなりの投資が必要です。
おいしい食べ物をあげるとなついてくれます。
おもちゃなど、欲しがるものを買ってあげると、かなりなついてくれます。
おこずかいもあげると大喜びしてくれます。
いっしょに遊んで、絵本も読んであげて、時間と労力をそそがねばなりません。
良き相談相手となって、なるべく否定せず、うんうんとうなずいてあげねばなりません。
そういった活動記録が、この絵本のばあばにはいっさいないのです。
孫娘が一方的に、ばあばのために尽くすのです。(つくすのです)
親孝行、祖父母孝行の義務を押し付ける教本に思えたのです。
発想の自由度が狭い。
おばあさんは、おばあさんというだけでは、孫には、愛されません。
母親は、こどもを産んだからといって、母親の役割を果たせるわけではありません。
父親は、生まれてきた自分の赤ちゃんを見ただけで、父親の役割を果たせるわけではありません。
それぞれ、祖母になる努力、母親になる努力、父親になる努力をしないと、おばあさんにもママにもパパにもなりきれません。
絵本ですから絵の話です。
色の選択がきれいな絵本です。
調和がとれています。
原題は『JOY(ジョイ。喜び)』で、副題が『We‘re going on a JOY hunt!』
ばあばの「ワァーイ」をさがしにいこう!と書いてあります。
ファーン:主人公の少女。6歳ぐらい。日本でいうところの小学校一年生か二年生ぐらい。
おばあさん:60代ぐらいに見えます。わりと細くて上品でお金持ちっぽい。大きな家に住んでいるように見えます。
スノーボール:ばあばがペットにしているネコの名前。スノーボールは雪合戦の時の雪の玉だと思うのですが、ほかにもいろいろと意味が異なる使い方があるようです。
『ばあばが、笑わない。』から始まります。以前は笑っていたけれど、今は笑わなくなったのです。
理由は書いてありません。
病気なのかもとあります。
病気なら、うつ病とか、老齢期を迎えての気分低下などが考えられます。物忘れの認知症かもしれません。
暗い話なので、絵の色合いも無彩色(むさいしょく。白と黒)が基調になっています。
絵は、人間が人形のようでもありますが、悪くはありません。
ママが、「ばあばの人生から喜びが消えたみたい」と言います。
喜びが消えるのは、配偶者や親しい友人・知人などを失ったときか、親族間のトラブルがあるときとか、生活費のやりくりに心配があるときなどが考えられます。
孫娘のファーンは、心が優しい。
元気のないばあばをなんとか元気にしたい。
公園にいる子犬の絵がかわいい。
子犬のお鼻がブタみたいだけれど、それはそれでかわいい。
少女は子犬に「ピョン」と名付けたようです。
ピョンピョンと飛び跳ねるから「ピョン」です。
アヒルがいる池の水の色がきれいです。
透きとおったブルーです。
孫娘のファーンは、カウンセラーのようです。
気持ちが沈んでいるばあばにお話をたくさんして、ばあばの落ち込んだ気持ちを軽くしてくれました。(うーむ。現実的には、話をしてあげるよりも、話を聴いてくれたほうが、お年寄りは喜びます)
児童文学というよりも社会福祉の本を読んだような読後感がありました。
人が生きていくのに必要なものは、空気と水、食べ物、そして、コミュニケーション(まわりの人との交流)です。
だれかを助けたいときは、その人といっしょにいる『時間』をもちます。
バタフライケーキ:イギリスでつくられている春を告げるケーキ。作家さんは、イギリス人です。チョウの形に、みたてたケーキです。
ただ、絵本では、どれが、バタフライケーキなのかわかりませんでした。
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