2022年04月22日
変な家 雨穴(うけつ)
変な家 雨穴(うけつ) 飛鳥新社
少し前に話題になった本です。
映画化もされるようです。
テレビの「家、ついて行ってイイですか?」という番組を観ていたら、訪問した家の本棚にこの本が置いてあるのが映像の中に見えて、自分も読んでみようと思いました。
表紙をめくって数ページのところに二階建て家屋の見取り図があります。平面図です。
変な間取りの家です。
二階の配置がとくにおかしい。
子どもの虐待をしているのではないかという疑いがあります。(読み始めた最初のほうのページにその件の話が出てきました)
こどもを閉じ込めておくための子ども部屋と思われてもしかたがない間取りです。
『ルーム』という洋画を思い出しました。
五歳の男児とともに監禁された母子のストーリーでした。
逃げられない恐怖がありました。
筆者:氏名不詳の登場人物主人公のひとり語りという形式で謎解きが進行していきます。筆者は、オカルト専門のフリーライターだそうです。
柳岡さん:筆者の知人。編集プロダクションの営業マン。一軒家購入の希望あり。
柳岡さんが購入を希望する戸建ての間取りに不可解な空間があります。
不必要な密封、あるいは、密閉となる空間があります。
窓がない部屋あります。
栗原さん:筆者の知人。設計士。東京都世田谷区でアパート住まい。
間取りの提示がある家の前の住人は、夫婦と小さな子供という三人家族だそうです。
徐々に疑問点に関する考察が進んで、今まで見えなかったものが見えるようになってきました。
しかし、それが、正確な事実を示しているというまでの確証は、読み手の自分には、ありません。
こうなると、最後は、「恐怖」を通り過ぎて、「お笑い」で締めるのが、物語の構成の公式ではなかろうか。(そうはなりませんでした)
『殺し屋』
34ページまできて思うのは、子供なんて、最初からいなかったんじゃないか。(読み終えて、あてがはずれました)
宮江柚希(みやえ・ゆずき):二十代半ばの事務職会社員女性らしい。埼玉県のマンションでひとり暮らし中。
第一の家の住人によって、夫(宮江恭一きょういち。2016年から行方不明)が殺されたかもしれないという話があります。
第二の家が登場します。
平面図だけではなく、家の立面図も見てみたい。
子供がおとなを殺害することは、体の大きさ、体格、腕力、殺すという意思の強さ・心もちからいってむずかしい。
片淵(かたぶち):第一の家の住人だった人。
第一の家:東京都内の物件。一年ちょい前にできた新築の家。前の住人は一年で手離して、現在は空き家になっている。
その家の近くの雑木林で、バラバラ死体が埋められていたのが発見された。(死体で、左手首の部分だけが見つからない)
第二の家:埼玉県内の物件。2016年築。
2018年3月に中古物件として、売り出されている。
『育児』と『殺人』の両立。
家がもつ光と闇。
(読みながら思うのは、もしかしたら、「筆者」が犯人かもしれない(違っていました))
片淵綾乃:夫がいる。
祖父:片淵重治(かたぶち・しげはる)
祖母:片淵文乃(かたぶち・ふみの)
叔母:片淵美咲
部屋に窓がない。
(織田信長が命を落とした本能寺にあったという、逃げ道としての地下道の話を思い出しました)
日本史では、大和朝廷の時代から、親族間の権力闘争で、いくつもの争いが発生してきました。
親族仲良くというのは、絵空事なのです。
利害関係が交錯すれば、親子、兄弟姉妹、叔父叔母、甥姪を巻き込んで闘争が始まるのです。
相続での争いがあります。正妻の子。愛人の子がいます。
洗脳:心の動きをコントロールされる。
片淵柚希の母親:片淵喜江(かたぶち・よしえ。旧姓松岡)
左手供養なるもの。
途中の文章は、人と人との会話をとおしたドラマ進行ではなく、「説明」になっています。
謎の呪術師『蘭鏡(らんきょう)』
左手がない子供。
どうなのだろう。障害がらみで、問題視されそうな作品に見えます。
片淵弥生:片淵喜江の祖母
そういうことか。
悲劇があります。
読み終えて、爽快な気分にはなりがたい。
イヤミスです。(読後、イヤな気持ちになるミステリー)
かなり複雑でした。なんどもメモをしながら、理解しました。
読み終えて時間が経ちましたが、いまだに腹に落ちていないこともあります。
(心から納得がいくまでに至れない)
少し前に話題になった本です。
映画化もされるようです。
テレビの「家、ついて行ってイイですか?」という番組を観ていたら、訪問した家の本棚にこの本が置いてあるのが映像の中に見えて、自分も読んでみようと思いました。
表紙をめくって数ページのところに二階建て家屋の見取り図があります。平面図です。
変な間取りの家です。
二階の配置がとくにおかしい。
子どもの虐待をしているのではないかという疑いがあります。(読み始めた最初のほうのページにその件の話が出てきました)
こどもを閉じ込めておくための子ども部屋と思われてもしかたがない間取りです。
『ルーム』という洋画を思い出しました。
五歳の男児とともに監禁された母子のストーリーでした。
逃げられない恐怖がありました。
筆者:氏名不詳の登場人物主人公のひとり語りという形式で謎解きが進行していきます。筆者は、オカルト専門のフリーライターだそうです。
柳岡さん:筆者の知人。編集プロダクションの営業マン。一軒家購入の希望あり。
柳岡さんが購入を希望する戸建ての間取りに不可解な空間があります。
不必要な密封、あるいは、密閉となる空間があります。
窓がない部屋あります。
栗原さん:筆者の知人。設計士。東京都世田谷区でアパート住まい。
間取りの提示がある家の前の住人は、夫婦と小さな子供という三人家族だそうです。
徐々に疑問点に関する考察が進んで、今まで見えなかったものが見えるようになってきました。
しかし、それが、正確な事実を示しているというまでの確証は、読み手の自分には、ありません。
こうなると、最後は、「恐怖」を通り過ぎて、「お笑い」で締めるのが、物語の構成の公式ではなかろうか。(そうはなりませんでした)
『殺し屋』
34ページまできて思うのは、子供なんて、最初からいなかったんじゃないか。(読み終えて、あてがはずれました)
宮江柚希(みやえ・ゆずき):二十代半ばの事務職会社員女性らしい。埼玉県のマンションでひとり暮らし中。
第一の家の住人によって、夫(宮江恭一きょういち。2016年から行方不明)が殺されたかもしれないという話があります。
第二の家が登場します。
平面図だけではなく、家の立面図も見てみたい。
子供がおとなを殺害することは、体の大きさ、体格、腕力、殺すという意思の強さ・心もちからいってむずかしい。
片淵(かたぶち):第一の家の住人だった人。
第一の家:東京都内の物件。一年ちょい前にできた新築の家。前の住人は一年で手離して、現在は空き家になっている。
その家の近くの雑木林で、バラバラ死体が埋められていたのが発見された。(死体で、左手首の部分だけが見つからない)
第二の家:埼玉県内の物件。2016年築。
2018年3月に中古物件として、売り出されている。
『育児』と『殺人』の両立。
家がもつ光と闇。
(読みながら思うのは、もしかしたら、「筆者」が犯人かもしれない(違っていました))
片淵綾乃:夫がいる。
祖父:片淵重治(かたぶち・しげはる)
祖母:片淵文乃(かたぶち・ふみの)
叔母:片淵美咲
部屋に窓がない。
(織田信長が命を落とした本能寺にあったという、逃げ道としての地下道の話を思い出しました)
日本史では、大和朝廷の時代から、親族間の権力闘争で、いくつもの争いが発生してきました。
親族仲良くというのは、絵空事なのです。
利害関係が交錯すれば、親子、兄弟姉妹、叔父叔母、甥姪を巻き込んで闘争が始まるのです。
相続での争いがあります。正妻の子。愛人の子がいます。
洗脳:心の動きをコントロールされる。
片淵柚希の母親:片淵喜江(かたぶち・よしえ。旧姓松岡)
左手供養なるもの。
途中の文章は、人と人との会話をとおしたドラマ進行ではなく、「説明」になっています。
謎の呪術師『蘭鏡(らんきょう)』
左手がない子供。
どうなのだろう。障害がらみで、問題視されそうな作品に見えます。
片淵弥生:片淵喜江の祖母
そういうことか。
悲劇があります。
読み終えて、爽快な気分にはなりがたい。
イヤミスです。(読後、イヤな気持ちになるミステリー)
かなり複雑でした。なんどもメモをしながら、理解しました。
読み終えて時間が経ちましたが、いまだに腹に落ちていないこともあります。
(心から納得がいくまでに至れない)
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