2022年03月23日

テッド 2013年洋画

テッド 2013年洋画 1時間46分 R15+ 動画配信サービス

 まあ、びっくりしました。
 初めて観ました。
 R15+になっていたので、『あれ?』
 濃厚なラブシーンでもあるのだろうか。
 こどもさん向けの、かわいらしい、くまのぬいぐるみが主役で走り回る映画だと思っていました。
 まあ、エロ映画ですな。

 まだ、自分がひとり者だった頃、映画館へ松田優作主演、風吹ジュン出演の『蘇る金狼(よみがえるきんろう)』を観に行ったときのことを思い出しました。
 映画館は満員で、わたしの隣に母親とこどもたちの親子連れが座りました。母親と小学6年生ぐらいの女児、小学3年生ぐらいの男児でした。そういえば、あのころ、指定席というものはありませんでした。
 どうも母親は勘違いしているらしく、『蘇る金狼』は、アニメ映画で、金色の毛並みをもったオオカミが主人公だと思っていた様子です。
 わたしは『蘇る金狼』が男女の濃厚なからみあいがある映画だと知っていたので、母親に(こどもさんに見せるような内容ではないですよ)と声をかけようかと思いましたが、勇気がなくてかけれませんでした。
 あんのじょう、大きなスクリーンでは、ポルノみたいな雰囲気の映像が流れ始めました。
 小学6年生ぐらいの女の子『おかあさん、出ようよ!』
 お母さん『せっかくお金を払ったから見ていきましょ!』
 その後、ラブシーンはさらにえげつなくエスカレートしていきました。
 女の子『おかあさん!』
 まわりにいたお客さんたちも困惑していました。
 三人は立ち上がって去っていきました。
 あの当時、『R』というような表示も感覚も社会にはありませんでした。
 テッドは、こどもさんには見せられない過激な映画です。
 大麻吸引、コカイン摂取、男色、ゲイ、まあ、びっくりしました。あけっぴろげの下ネタ、エロネタのオンパレードです。

 テディベアのテッドが自由自在にしゃべって動き回ります。
 特撮が、たいしたものです。
 主役の役名ジョン・ベネットの8歳当時の出来事があって、画面は切り替わり、彼は35歳になっています。ローリーという女性と同棲しています。
 ジョン・ベネットは、彼女よりもテッドとの友情が大事です。どたばたがあります。
 くまのぬいぐるみのテッドもがらが悪い。彼のパンチ力はものすごいものがあるのに、映画の後半で、力の弱い親子に簡単に誘拐されたくだりは不可解でした。テッドは、誘拐犯人よりも確実に腕力が強い。
 テッドは、チコちゃんみたいな雰囲気です。
 テッドとジョン・ベネットは、けして、ドラえもんとのび太の関係ではありません。
 
 まあ、娯楽映画か。
 お笑いコメディです。
 同棲相手の女子がジョン・ベネットに怒ります。『あなたは、(ぬいぐるみの)くまか、わたしか、どちらを選ぶのよ』
 ばかばなしいシーンが笑えるのですが、まじめなシーンになると逆に退屈でした。
 
 街の夜景がきれいでした。
 高層ビルの中では、みんな残業をしているのね。
 
 ジョン・トラボルタの『サタデーナイトフィーバー』を思い出しました。
 パロディになっているのでしょう。(尊敬の気持ちをもってパターンを真似する)
 『スターウォーズ』のダースベイダーのことも出ます。
 あとは、うんちとか、キルケゴール(デンマークの哲学者)

 スーツにネクタイのテッドはいい感じです。かっこいい。

 壮大なほら話です。

 女性が大声で叩きつけるように相手を責めます。怖い。『ウリとか、テメーエとか、殺すぞとか、ケツの穴をなんとかかんとかとか(なめるだったっけ)』
 この映画のどこがいいのだろうという、ふさいだ気持ちになります。
 テッドが、どこかのオヤジに見えてきました。
 サム・ジョーンズのフラッシュゴードンという話が出ますが、自分はフラッシュゴードンを知りません。サム・ジョーンズさんは、有名な方なのでしょう。
 刃物も出てきて、クレイジーです。
 乱闘シーンがなんじゃこりゃ。ガチョウ対子熊です。
 演じている俳優陣は楽しそうです。

 キーワードみたいな『雷を怖がらない』の意味をとれませんでした。どこかのシーンを見落としたのでしょう。(ただ。もう一度観たいとは思いません)

 カーチェイスが素晴らしい。スティーブマックイーンの『ブリット』とか、ワイルドスピードシリーズを思い出しました。

 どういうわけか、アニメマンガ『巨人の星』の星一徹(ほし・いってつ)のことが出てきます。なつかしい。60代以上の人でないとわからないかもしれません。

 現実にはありえないことです。超現実主義。シュールレアリスム。こぐまのぬいぐるみを生命体として扱います。

 『祈り』があります。

 友だち同士というものは、映像を観ていて、ああいうもんだなと納得できます。(腐れ縁とか悪友とか)争いがあっても乗り越えます。

 おとなのための娯楽映画でした。

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