2022年03月18日
ひとまねこざる びょういんへいく
ひとまねこざる びょういんへいく マーガレット・レイ文 H.A.レイ絵 光吉夏弥(みつよし・なつや)訳 岩波書店
1968年初版(昭和43年)発行のこどもさん向け絵本です。
原題は『CURIOUS GEORGE GOES TO THE HOSUPITAL』となっています。1966年(昭和41年)が原作の発行のようです。CURIOUS=知りたがり。好奇心が強い。
以前読んだ『ひとまねこざる』が楽しかったので、この本も読んでみました。
いい文節として『じょーじは…… ただ、とてもしりたがりやでした』ちびっこは好奇心が旺盛なほうが安心な状態です。知らないことを知りたいことが、意欲につながります。
ジグソーパズルが出てきました。
じょーじは、パズルの1ピースをキャンディーと間違えて飲み込んでしまいました。やばい!
誤飲です。
ちっちゃなベイビーにありがちなことです。
ベイビーに歯が生えていると口の中から異物を取り出すのが大変です。
自分には、指が切れるのではないかと思いながら、こどもの口内から異物を取り出した体験があります。
以来、こどもの誤飲には神経質になっています。
ひらがな書きの英語名がかわいい。『じょーじ』『べーかーせんせい(ドクター)』『べっちい(女の子)』『きゃろる(きれいな若い看護婦さん。ああ、今は看護師さんか。本は古いので、看護婦さんになっています)』『でいぶ(入院中の男子。輸血中)』『すちーぶ(同じく入院している男子。足をけがしていて車いす利用中)』
10ページのじょーじの診察風景の部分を読んでいた時にまたフラッシュバックが脳内で起きました。(たまに、過去の嫌だったことなんかが、脳内で、瞬間的に再現されます)
ひとつは、こどもさんにおつかいをさせる番組です。はじめてのおつかいみたいなタイトルでした。この番組を見て、こどもさんにおつかいをさせる親や祖父母がいるようです。うまくいくことばかりではありません。仕事をしていてトラブルになったことがあります。それ以来、その番組がきらいになりました。冷静に考えてみると、児童虐待のような気がするのです。小さなこどもに無理なことをやらせて、おとなが楽しんでいるように見えるのです。
もうひとつが同じく児童虐待の文芸作品で『きみはいい子』作者は中脇初枝さんです。幼児のママは、公園では笑顔のママですが、高層集合住宅にある自宅玄関ドアを開けて、家に入ったとたんに、ママは、別人に変わるのです。ママは二重人格です。たしか、映画化された作品では、お子さんが女児だったと思いますが、公園から自宅に帰ったあと、ママによる幼児に対する虐待が始まるのです。怖いお話でした。表向き、異様に明るいママは、変です。気持ちがのらなければ、外でも不機嫌でいいと思います。つくり笑顔が怖い。
じょーじは、ばりうむを飲んで検査を受けます。自分も何度か受けた人間ドックで飲みました。バリウムの量はけっこう多かった。胃潰瘍とピロリ菌が見つかって治療をしたことがあります。
じょーじの胃袋に、はめえのこま(パズルのひとかけら)が見つかりました。
どうやって出すのだろう。排便、あるいは、手術だろうか。
手術だそうです。腹切りか。
絵は手術室です。
自分も何度か入ったことがあります。
その時のことは、あまり思い出したくありません。
手術は無事に終了しました。
あとは、リラックスしてお遊びです。
今は、見かけなくなったレコードプレーヤーの絵が出てきました。
そういえば、北京パラリンピック閉会式で、ショーの素材が、レコードプレーヤーでした。
絵本にあるのは、ぶ厚いブラウン管テレビです。
絵がけっこう細かい。
文章も細かい。
だけど、苦にはなりません。
車いすは、今風の物ではなく、ベッドのような箱に大きな車輪と小さな車輪が付いています。
ありがちです。車いす遊びです。
じょーじは、車いすを遊び道具にして動き回り始めました。
車いすで遊ぶのはやめましょう。
車いすは、病気や障害の人が使う補装具です。
じょーじが、車いすであそんで、周囲をめちゃくちゃにしたのに、まわりの人たちが、元気がいいねみたいな雰囲気で大笑いしています。自分には理解できない感覚です。外国の人はこういうシーンが楽しいのだろうか。それとも自分が、クソまじめなのか。わかりません。
時代の違いもあるのでしょう。アメリカ合衆国の1960年代当時の考え方、感じ方があるのでしょう。今の時代には合いません。
パズルのピースが素材になって、結末を迎えます。
妥当な終わり方ではありますが、途中経過の印象の悪さから、強引な結末だなと、好感をもてませんでした。
前回読んだ『ひとまねこざる』よりは、ワンランク落ちる内容の作品でした。
1968年初版(昭和43年)発行のこどもさん向け絵本です。
原題は『CURIOUS GEORGE GOES TO THE HOSUPITAL』となっています。1966年(昭和41年)が原作の発行のようです。CURIOUS=知りたがり。好奇心が強い。
以前読んだ『ひとまねこざる』が楽しかったので、この本も読んでみました。
いい文節として『じょーじは…… ただ、とてもしりたがりやでした』ちびっこは好奇心が旺盛なほうが安心な状態です。知らないことを知りたいことが、意欲につながります。
ジグソーパズルが出てきました。
じょーじは、パズルの1ピースをキャンディーと間違えて飲み込んでしまいました。やばい!
誤飲です。
ちっちゃなベイビーにありがちなことです。
ベイビーに歯が生えていると口の中から異物を取り出すのが大変です。
自分には、指が切れるのではないかと思いながら、こどもの口内から異物を取り出した体験があります。
以来、こどもの誤飲には神経質になっています。
ひらがな書きの英語名がかわいい。『じょーじ』『べーかーせんせい(ドクター)』『べっちい(女の子)』『きゃろる(きれいな若い看護婦さん。ああ、今は看護師さんか。本は古いので、看護婦さんになっています)』『でいぶ(入院中の男子。輸血中)』『すちーぶ(同じく入院している男子。足をけがしていて車いす利用中)』
10ページのじょーじの診察風景の部分を読んでいた時にまたフラッシュバックが脳内で起きました。(たまに、過去の嫌だったことなんかが、脳内で、瞬間的に再現されます)
ひとつは、こどもさんにおつかいをさせる番組です。はじめてのおつかいみたいなタイトルでした。この番組を見て、こどもさんにおつかいをさせる親や祖父母がいるようです。うまくいくことばかりではありません。仕事をしていてトラブルになったことがあります。それ以来、その番組がきらいになりました。冷静に考えてみると、児童虐待のような気がするのです。小さなこどもに無理なことをやらせて、おとなが楽しんでいるように見えるのです。
もうひとつが同じく児童虐待の文芸作品で『きみはいい子』作者は中脇初枝さんです。幼児のママは、公園では笑顔のママですが、高層集合住宅にある自宅玄関ドアを開けて、家に入ったとたんに、ママは、別人に変わるのです。ママは二重人格です。たしか、映画化された作品では、お子さんが女児だったと思いますが、公園から自宅に帰ったあと、ママによる幼児に対する虐待が始まるのです。怖いお話でした。表向き、異様に明るいママは、変です。気持ちがのらなければ、外でも不機嫌でいいと思います。つくり笑顔が怖い。
じょーじは、ばりうむを飲んで検査を受けます。自分も何度か受けた人間ドックで飲みました。バリウムの量はけっこう多かった。胃潰瘍とピロリ菌が見つかって治療をしたことがあります。
じょーじの胃袋に、はめえのこま(パズルのひとかけら)が見つかりました。
どうやって出すのだろう。排便、あるいは、手術だろうか。
手術だそうです。腹切りか。
絵は手術室です。
自分も何度か入ったことがあります。
その時のことは、あまり思い出したくありません。
手術は無事に終了しました。
あとは、リラックスしてお遊びです。
今は、見かけなくなったレコードプレーヤーの絵が出てきました。
そういえば、北京パラリンピック閉会式で、ショーの素材が、レコードプレーヤーでした。
絵本にあるのは、ぶ厚いブラウン管テレビです。
絵がけっこう細かい。
文章も細かい。
だけど、苦にはなりません。
車いすは、今風の物ではなく、ベッドのような箱に大きな車輪と小さな車輪が付いています。
ありがちです。車いす遊びです。
じょーじは、車いすを遊び道具にして動き回り始めました。
車いすで遊ぶのはやめましょう。
車いすは、病気や障害の人が使う補装具です。
じょーじが、車いすであそんで、周囲をめちゃくちゃにしたのに、まわりの人たちが、元気がいいねみたいな雰囲気で大笑いしています。自分には理解できない感覚です。外国の人はこういうシーンが楽しいのだろうか。それとも自分が、クソまじめなのか。わかりません。
時代の違いもあるのでしょう。アメリカ合衆国の1960年代当時の考え方、感じ方があるのでしょう。今の時代には合いません。
パズルのピースが素材になって、結末を迎えます。
妥当な終わり方ではありますが、途中経過の印象の悪さから、強引な結末だなと、好感をもてませんでした。
前回読んだ『ひとまねこざる』よりは、ワンランク落ちる内容の作品でした。
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