2022年02月17日

いちにち ひろたあきら

いちにち ひろたあきら 角川書店

 巻末の作者紹介を読むと、作者は、吉本興業のお笑い芸人さんだそうです。
 劇団ひとりさんとか又吉直樹さんタイプなのでしょう。

 絵本です。
 なかなか良かった。
 以前読んだ同作者の『むれ』もいい出来でした。
 感心しました。
 親族のちびっこにプレゼントする一冊にします。

 金魚鉢の中にある水に青色をした金魚みたいなお魚がいます。
 ページをめくるとびっくり。
 魚なのに、魚がふつうは食べない食べ物が魚の食べ物です。(どこからこんな発想が湧いてくるのだろうか?)おもしろい。
 あかちゃんか、低年齢幼児みたいな思考です。

 さらにおもしろい。
 今年読んで良かった一冊です。
 ページをめくるたびにおもしろさが、ふくらんでいきます。
 
 なるほど。
 ちびっこって〇〇〇ゲームが好きです(なにゲームかは、ここには書きたくありませぬ)
 
 ワンクッションおくのもいい。
 これって、だれかのことじゃないかなあ。
 たとえ話(たとえばなし)ですな。

 もし、読み聞かせをしていたなら、ちびっこたちの『えーっ!!』という声が聞こえてきます。

 この先、どうなるのだろう?(次のページ)

 未知の空間がとても広い。

 なあるほど。うまい!

 AI(エーアイ)、人工知能みたいなものですな。

 ありゃりゃ。

 なんて賢い頭脳なのでしょう。

 冒険ですな。
 少年少女よ、旅に出よう!

 なかなか良かった。

(追記)
 その後、何度か読み直しています。
 理論的にできていることに気づきました。
 時間移動があります。
 さかなの一日が始まる→新生児・幼児の記憶の開始があります→新しいものの名前を記憶して、発語して、外に向けて表現する→絵の色と形で、空間とか形状を認識します→文字の存在に気づかせます。自分がいて(第一者)、相手がいて(第二者)がいます。他人(第三者)はまだ出てきません→自分が『人間』という生き物であることを理解させます→『移動の自由』を理解します→知らないところを知る欲求を冒険でかなえます→地図とルート(経路)というものを知識として習得します→『休息』を学びます。集団の中に自分が存在することを認識します→俯瞰(ふかん。鳥の目で地上を見渡す空間認識を学びます→『宇宙』という存在を知ります→脳内の活動を学びます→自分を取り囲む空間を知ります→束縛(そくばく。閉じ込められている)からの解放があります→芸術の世界で生きていくのだという決心が感じられる終わり方です。

この記事へのトラックバックURL

http://kumataro.mediacat-blog.jp/t146714
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい