2021年12月13日

まいごのたまご アレックス・ラティマー

まいごのたまご アレックス・ラティマー・作 聞かせ屋。けいたろう・訳 角川書店

 孫のうちのひとりが、恐竜好きなのでこの絵本を購入しました。
 裏表紙に恐竜の絵がたくさん並んでいるので、ひとつずつ指さして、これはなんという名前の恐竜だという遊びができます。
 
 背景の風景は、何億年前かの地球上です。
 人間の姿はありません。でもチョウチョは飛んでいます。
 火山と海と葉っぱがたくさんです。

 桃太郎の桃が川の上流から流れてきたように、山の上から恐竜のたまごがひとつ、ころころと落ちて来たのです。
 岩の上にはトカゲみたいな生き物がへばりついています。
 たまごはたまごだけれど、しゃべります。
 『ぼくはだれ?』みたいに。
 背中にお魚のひれみたいなビラビラがあるステゴサウルスがいます。
 お首が長くて大きなブラキオサウルスがいます。
 動物園のサイみたいに角(つの)があるトリケラトプスが出てきました。
 コリトサウルスの頭には、ニワトリみたいな、とさかがあります。
 絵本の絵は静止画のようです。コラージュ(貼り絵)のようにも見えます。
 こわーいティラノサウルスの絵が出てきました。
 ページをめくっていますが、ころがってきたのが、なんの恐竜のたまごなのか、いまだにわかりません。
 読み手である自分は(もう鳥の恐竜であるプテラノドンしか思い浮かばない)となります。
 そして、ページをめくって、正解に達したことを確認するのです。
 
 たまごはパパとママのところに届けられます。
 親子の愛情を記す絵本でした。
 周囲の者たちの協力と優しい気持ちも示してありました。
 ゆったりと落ち着いた流れのストーリー展開でした。

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