2021年09月21日
駅・空港・街角ピアノ ロンドン アイルランド 青森 京都ほか
駅・空港・街角ピアノ(ロンドン アイルランド オランダ 神戸 ロスアンゼルス 青森 京都ほか) NHKBS放送
以前地上波NHKで名場面集を観て、いたく感銘(かんめい)しました。(忘れられないほど強く感動して記憶に残る)
その後、BS放送で何度も再放送されていることを知り、録画ができるように設定して観ています。街の紹介もありひとときの旅気分を味わうこともできます。
いくつかピックアップしながら感想を残してみます。
「駅 空港 街角ピアノ 名場面(5)親子編」
沖縄、神戸、米国のミネアポリス、チェコのプラハ、アイルランドのダブリン、オーストラリアのブリスベンなどが紹介されました。
チェコのプラハに行ってみたい。
「駅ピアノ ロンドン vol.3」
ロンドンは人口が約900万人だそうです。人がいっぱいです。三密(さんみつ)です。密閉、密集、密接。コロナウィルス感染拡大の影響は、この映像を録画したころはまだ始まっていなかったようです。
セント・パンクラス駅というところで、鉄道駅ですが、「国内線」と「国際線」に分かれていて、びっくりしました。島国ジャパンに住んでいては、わかないことです。
70歳の父親と11歳の息子さんがピアノを弾きます。祖父と孫のような年齢差ですが、父子だそうです。再婚で奥さんの連れ子かもしれないと想像しながら観ました。
親子のふたりは仲良しです。「ふたりでお茶を(1924年)ヴィンセント・ユーマンス」という曲をピアノで弾かれました。1924年は大正13年です。96年前です。音楽は時を超えるし、年齢差も国境もありません。
別の方が「好きにならずにいられない エルビスプレスリー」を演奏されました。きれいな曲です。
91歳、市内在住おじいさんの「ギブ・サンクス」という曲の演奏には感動します。第二次世界大戦後、市場の花屋で50年以上働いたそうです。ピアノは、84年間自宅で弾き続けているそうです。ピアノのおかげで、幸せな人生だったそうです。おじいさんはイギリス人ですから当然、英語で歌います。弱き者や貧しき者を励ます歌です。何度も繰り返し聴きたくなります。
そのピアノを、たまたま通りかかったダウン症の女の子と黒人ピアノ弾きミュージシャンが即興で、ふたりで弾きます。ベートーベンの「歓喜の歌」です。音を楽しむ。ふたりとも楽しそう。絶品です。
「駅ピアノ アイルランド ダブリン vol.1」
見た目の模様が、カラフルなピアノです。
ひとりの若者が「ボヘミアン・ラプソディー」を弾きました。演奏がうまい。
別の若い男性白人が、ショパンの幻想即興曲を弾いたあと、日本の曲「花は咲く」を演奏しました。たぶんアイルランド人カップルであろう映像では、そばにいる彼女が好きな曲だそうです。いつか、ふたりで日本を訪れたいそうです。どうぞ、おいでください。
米国人の女性が「オール・トゥ・ウェル」という曲を弾かれました。ロケ地は、アイルランドですが、映像を観ていると米国人の旅行客が多い。
62歳米国人男性旅行者が「アメージンググレイス」を弾かれました。こどもの頃からピアノを弾いているそうです。トレッキング(山歩き。山頂にはこだわらない)をしながらアイルランドの自然を楽しまれているそうです。
「駅ピアノ アイルランド ダブリン vol.2」
ダブリンは人口が130万人、運河の景色がきれいです。レンガ模様の古い建物に威厳があります。コノリー駅というところにあるピアノです。2018年に設置されたそうです。
イタリア人男子大学生が弾いた曲が「彼こそが海賊」で、他の番組回でも、ときおりこの曲を弾く人がいます。パイレーツオブカリビアンで使用されていた曲だそうです。
オランダ人旅行者女性が自作の即興曲を弾きます。国際色豊かな駅です。
10歳の少年が弾きます。家族で旅行に来たそうです。ピアノは、大好きな祖父が教えてくれるそうです。わたしは、弾けませんが、うちのほかの家族のメンバーたちはピアノを弾きます。
盲目のミュージシャンが「ダニーボーイ」を弾きます。アイルランド民謡だそうです。きれいな音色です。
繁華街は人がいっぱい。ストリートミュージシャンもいっぱい。
65歳の女性が「いとしのクレメンタイン」を弾きます。よく耳を澄ますと、日本の「雪よ、岩よ、われらが宿り(やどり) 俺たちゃ町には住めないからに……」という雪山賛歌であることがわかります。
「駅ピアノ オランダ ユトレヒト vol.1」
ユトレヒトというのが、オランダの地名であることを初めて知りました。ユートピアみたいなイメージが湧きます。
きれいな街並みのなかに、ユトレヒト中央駅があります。
ホームレスをケアする仕事をしている男性が「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」という曲を弾きます。彼の知り合いの男子大学生が、お久しぶりですと声をかけてきて「永遠の誓い」スティービーワンダー作品を弾きます。
老人ホームで働く姉妹が「アムステルダムの運河にて」という曲を弾かれました。
運河を中心にした古都の映像が流れます。週末を楽しむストリートミュージシャンがたくさんいます。
65歳自転車修理職人の男性が「ラング・ザウ・イエ・レイフェン(長生きしますように)」という曲を演奏されました。長生きしてくださいな。
無職の男性が「ハレルヤ」を弾きます。仕事が見つからないそうです。ピアノが心の支えだそうです。
教員を目指す男子大学生が弾きます。パイレーツオブカリビアン「彼こそが海賊」です。ディズニーのアラジンみたいな曲調です。68歳の障がい者らしきハモニカ吹きの男性が登場して、ふたりで、レイ・チャールズの「旅立てジャック」という曲を演奏しました。
オランダ鉄道の職員さんが「ぽっちゃりダップくん」という曲を弾きました。ダップくんは太っているのでしょう。
40人ぐらいの女性を中心としたグループがやってきて大合唱になりました。テイラー・スウィフトというミュージシャンのファンの集まりだそうです。メンバーは、SNSで呼びかけて、オランダ、ベルギーから集まったそうです。にぎやかです。
「駅 空港 街角ピアノ 名場面(10)“音楽と人生”vol.2」
車いすの女性がピアノを弾きます。生まれつきの視覚障がい者で、今は42歳だそうです。
場所は、神戸市西神中央駅(せいしんちゅうおうえき)に置いてあるピアノです。
曲目は、AKB48の「365日の紙飛行機」です。
鍵盤から響いてくる音色(ねいろ)が胸にぐっと迫ってきます。
困難にぶち当たっても生きていこうという勇気が湧いてくる曲調でした。
音楽を習っていて良かったそうです。
「駅ピアノ アメリカ合衆国ロスアンゼルス vol.3」
ロスアンゼルスは、人口400万人。
ピアノが置いてあるのは、1939年開業のユニオン駅です。
「エリーゼのために」ベートーベンを弾く男性がいます。
13歳のころから働いていて、今は6人の家族を養っているそうです。自分も14歳のころからアルバイトをしていたので共感するところがありました。
彼が弾く「エリ―ゼのために」は、弾き方はたどたどしいけれど、ベートーベン作であるためか、曲調は美しい。
彼は自分の娘に「エリーゼ」という名前を付けたそうです。
ジョン・レノンの「イマジン」を弾く男性がいます。30年前に中米ニカラグアからの内戦を避けて、米国にいた叔母宅へ逃げてきた移民だそうです。今はホームレスですが、二週間後にアパートに入居できることになっているそうです。前アメリカ大統領の移民政策に困っている様子がありました。みんなが平等な世界になってほしいそうです。彼のつらさが伝わってくる演奏でした。
そのあと、合唱サークルの女性たちの歌声があって、家具店勤務の男性が「ノクターン20番」ショパンを弾きます。旋律が美しい。フィリピン人祖母から教わったそうです。愛情深い祖母は、もう亡くなったそうです。「ノクターン20番」の楽譜が形見というようなお話でした。音楽で血縁をつないでいきます。
「街角ピアノ 青森県弘前市JR弘前駅改札口付近に置かれたピアノ」
2021年設置ですから今年のことです。
青森県は二度訪れたことがありますが、弘前市には行ったことがありません。
「出川哲朗の充電バイクの旅」で観たことがあります。
今回の映像では、「洋館の街」「音楽文化が豊かな街」として紹介されていました。
また、岩木山の夕映え景色がとても美しかった。
短大生、保育士、高校生(将来プロのピアニストに志望)、小中学生(将来ピアノ講師志望)、こどもさん、サラリーマン(出張で青森に来た)、サラリーマン(仕事帰り)、医師、介護福祉士、旅の途中の作曲家、さまざまな人たちが次から次へと登場して、音楽文化層のぶ厚さを感じました。
みなさんが、ピアノを弾くのは、ピアノがそれぞれの人の心を支えてくれるからだということが演奏とインタビューを通して伝わってきました。
それぞれの演奏曲は、人生の応援歌です。曲に支えられる。ピアノを演奏することで生きるんだという気持ちを支えていける。
みなさん、青森方言のなまりのイントネーションがあって、いい雰囲気がでていました。
演奏後の拍手で、あたりは、なごやかな空気に包まれます。
母親と小学生ぐらいの娘さんふたり、三人でいっしょに「サザエさん」を弾きます。
お母さんが、40歳を超えてから授かったお子さんたちだそうです。
お母さんは、35年ぶりにピアノの演奏を再開されたそうです。
ドラマがあります。
リーマンショックで職を失って、離婚して、こどもとも離れて… という男性のお話にはしみじみくるものがありました。ピアノを弾くことは心のよりどころ、自身を保てるとお話をされていました。
年配の男性が音楽を求めて世界中を旅していると紹介がありました。旅する部分は、真似してみたい。
ベートーベンの「月光」をときおりこの番組で聴けます。
夕映えに映える岩木山の映像が美しい。
「駅ピアノ 京都駅 vol.3」
55歳信用金庫職員男性の演奏が胸にしみました。「ジプシーの恋のワルツ」フランツ・レハール
39歳のときにピアノが縁で結婚した奥さんが、その二年後に病気で急逝されたそうです。
『あったことは受け入れるしかない』というお言葉が重い。
演奏は、物語を聴くようです。
気持ちの立ち直りのきっかけになった曲だそうです。
明るい旋律の部分に『希望』を感じられるそうです。
人生にはだれしも落とし穴があります。
今日隣にいる人が、明日も隣にいるという保障はありません。
自分はこれまでに自分も含めて、すんなりいけた人生を送った人を見たことがありません。
病気や事故や、事件に巻き込まれたり、自然災害に巻き込まれたり、人のまわりには危険がいっぱいです。危険そうな場所には近づかない方がいい。
働いていたころから、いつも自分に言い聞かせていることがあります。『物事が決まる矢印は、常に最悪の方向へ向かって伸びている。矢印をなくすことはできない。矢印をつかんで、歯を食いしばって動かして、矢印の方向を最悪のポイントから少しでもずらすことはできる』
京都駅においてあるピアノを弾く男性の演奏を聴きながら、深く考えました。
以前地上波NHKで名場面集を観て、いたく感銘(かんめい)しました。(忘れられないほど強く感動して記憶に残る)
その後、BS放送で何度も再放送されていることを知り、録画ができるように設定して観ています。街の紹介もありひとときの旅気分を味わうこともできます。
いくつかピックアップしながら感想を残してみます。
「駅 空港 街角ピアノ 名場面(5)親子編」
沖縄、神戸、米国のミネアポリス、チェコのプラハ、アイルランドのダブリン、オーストラリアのブリスベンなどが紹介されました。
チェコのプラハに行ってみたい。
「駅ピアノ ロンドン vol.3」
ロンドンは人口が約900万人だそうです。人がいっぱいです。三密(さんみつ)です。密閉、密集、密接。コロナウィルス感染拡大の影響は、この映像を録画したころはまだ始まっていなかったようです。
セント・パンクラス駅というところで、鉄道駅ですが、「国内線」と「国際線」に分かれていて、びっくりしました。島国ジャパンに住んでいては、わかないことです。
70歳の父親と11歳の息子さんがピアノを弾きます。祖父と孫のような年齢差ですが、父子だそうです。再婚で奥さんの連れ子かもしれないと想像しながら観ました。
親子のふたりは仲良しです。「ふたりでお茶を(1924年)ヴィンセント・ユーマンス」という曲をピアノで弾かれました。1924年は大正13年です。96年前です。音楽は時を超えるし、年齢差も国境もありません。
別の方が「好きにならずにいられない エルビスプレスリー」を演奏されました。きれいな曲です。
91歳、市内在住おじいさんの「ギブ・サンクス」という曲の演奏には感動します。第二次世界大戦後、市場の花屋で50年以上働いたそうです。ピアノは、84年間自宅で弾き続けているそうです。ピアノのおかげで、幸せな人生だったそうです。おじいさんはイギリス人ですから当然、英語で歌います。弱き者や貧しき者を励ます歌です。何度も繰り返し聴きたくなります。
そのピアノを、たまたま通りかかったダウン症の女の子と黒人ピアノ弾きミュージシャンが即興で、ふたりで弾きます。ベートーベンの「歓喜の歌」です。音を楽しむ。ふたりとも楽しそう。絶品です。
「駅ピアノ アイルランド ダブリン vol.1」
見た目の模様が、カラフルなピアノです。
ひとりの若者が「ボヘミアン・ラプソディー」を弾きました。演奏がうまい。
別の若い男性白人が、ショパンの幻想即興曲を弾いたあと、日本の曲「花は咲く」を演奏しました。たぶんアイルランド人カップルであろう映像では、そばにいる彼女が好きな曲だそうです。いつか、ふたりで日本を訪れたいそうです。どうぞ、おいでください。
米国人の女性が「オール・トゥ・ウェル」という曲を弾かれました。ロケ地は、アイルランドですが、映像を観ていると米国人の旅行客が多い。
62歳米国人男性旅行者が「アメージンググレイス」を弾かれました。こどもの頃からピアノを弾いているそうです。トレッキング(山歩き。山頂にはこだわらない)をしながらアイルランドの自然を楽しまれているそうです。
「駅ピアノ アイルランド ダブリン vol.2」
ダブリンは人口が130万人、運河の景色がきれいです。レンガ模様の古い建物に威厳があります。コノリー駅というところにあるピアノです。2018年に設置されたそうです。
イタリア人男子大学生が弾いた曲が「彼こそが海賊」で、他の番組回でも、ときおりこの曲を弾く人がいます。パイレーツオブカリビアンで使用されていた曲だそうです。
オランダ人旅行者女性が自作の即興曲を弾きます。国際色豊かな駅です。
10歳の少年が弾きます。家族で旅行に来たそうです。ピアノは、大好きな祖父が教えてくれるそうです。わたしは、弾けませんが、うちのほかの家族のメンバーたちはピアノを弾きます。
盲目のミュージシャンが「ダニーボーイ」を弾きます。アイルランド民謡だそうです。きれいな音色です。
繁華街は人がいっぱい。ストリートミュージシャンもいっぱい。
65歳の女性が「いとしのクレメンタイン」を弾きます。よく耳を澄ますと、日本の「雪よ、岩よ、われらが宿り(やどり) 俺たちゃ町には住めないからに……」という雪山賛歌であることがわかります。
「駅ピアノ オランダ ユトレヒト vol.1」
ユトレヒトというのが、オランダの地名であることを初めて知りました。ユートピアみたいなイメージが湧きます。
きれいな街並みのなかに、ユトレヒト中央駅があります。
ホームレスをケアする仕事をしている男性が「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」という曲を弾きます。彼の知り合いの男子大学生が、お久しぶりですと声をかけてきて「永遠の誓い」スティービーワンダー作品を弾きます。
老人ホームで働く姉妹が「アムステルダムの運河にて」という曲を弾かれました。
運河を中心にした古都の映像が流れます。週末を楽しむストリートミュージシャンがたくさんいます。
65歳自転車修理職人の男性が「ラング・ザウ・イエ・レイフェン(長生きしますように)」という曲を演奏されました。長生きしてくださいな。
無職の男性が「ハレルヤ」を弾きます。仕事が見つからないそうです。ピアノが心の支えだそうです。
教員を目指す男子大学生が弾きます。パイレーツオブカリビアン「彼こそが海賊」です。ディズニーのアラジンみたいな曲調です。68歳の障がい者らしきハモニカ吹きの男性が登場して、ふたりで、レイ・チャールズの「旅立てジャック」という曲を演奏しました。
オランダ鉄道の職員さんが「ぽっちゃりダップくん」という曲を弾きました。ダップくんは太っているのでしょう。
40人ぐらいの女性を中心としたグループがやってきて大合唱になりました。テイラー・スウィフトというミュージシャンのファンの集まりだそうです。メンバーは、SNSで呼びかけて、オランダ、ベルギーから集まったそうです。にぎやかです。
「駅 空港 街角ピアノ 名場面(10)“音楽と人生”vol.2」
車いすの女性がピアノを弾きます。生まれつきの視覚障がい者で、今は42歳だそうです。
場所は、神戸市西神中央駅(せいしんちゅうおうえき)に置いてあるピアノです。
曲目は、AKB48の「365日の紙飛行機」です。
鍵盤から響いてくる音色(ねいろ)が胸にぐっと迫ってきます。
困難にぶち当たっても生きていこうという勇気が湧いてくる曲調でした。
音楽を習っていて良かったそうです。
「駅ピアノ アメリカ合衆国ロスアンゼルス vol.3」
ロスアンゼルスは、人口400万人。
ピアノが置いてあるのは、1939年開業のユニオン駅です。
「エリーゼのために」ベートーベンを弾く男性がいます。
13歳のころから働いていて、今は6人の家族を養っているそうです。自分も14歳のころからアルバイトをしていたので共感するところがありました。
彼が弾く「エリ―ゼのために」は、弾き方はたどたどしいけれど、ベートーベン作であるためか、曲調は美しい。
彼は自分の娘に「エリーゼ」という名前を付けたそうです。
ジョン・レノンの「イマジン」を弾く男性がいます。30年前に中米ニカラグアからの内戦を避けて、米国にいた叔母宅へ逃げてきた移民だそうです。今はホームレスですが、二週間後にアパートに入居できることになっているそうです。前アメリカ大統領の移民政策に困っている様子がありました。みんなが平等な世界になってほしいそうです。彼のつらさが伝わってくる演奏でした。
そのあと、合唱サークルの女性たちの歌声があって、家具店勤務の男性が「ノクターン20番」ショパンを弾きます。旋律が美しい。フィリピン人祖母から教わったそうです。愛情深い祖母は、もう亡くなったそうです。「ノクターン20番」の楽譜が形見というようなお話でした。音楽で血縁をつないでいきます。
「街角ピアノ 青森県弘前市JR弘前駅改札口付近に置かれたピアノ」
2021年設置ですから今年のことです。
青森県は二度訪れたことがありますが、弘前市には行ったことがありません。
「出川哲朗の充電バイクの旅」で観たことがあります。
今回の映像では、「洋館の街」「音楽文化が豊かな街」として紹介されていました。
また、岩木山の夕映え景色がとても美しかった。
短大生、保育士、高校生(将来プロのピアニストに志望)、小中学生(将来ピアノ講師志望)、こどもさん、サラリーマン(出張で青森に来た)、サラリーマン(仕事帰り)、医師、介護福祉士、旅の途中の作曲家、さまざまな人たちが次から次へと登場して、音楽文化層のぶ厚さを感じました。
みなさんが、ピアノを弾くのは、ピアノがそれぞれの人の心を支えてくれるからだということが演奏とインタビューを通して伝わってきました。
それぞれの演奏曲は、人生の応援歌です。曲に支えられる。ピアノを演奏することで生きるんだという気持ちを支えていける。
みなさん、青森方言のなまりのイントネーションがあって、いい雰囲気がでていました。
演奏後の拍手で、あたりは、なごやかな空気に包まれます。
母親と小学生ぐらいの娘さんふたり、三人でいっしょに「サザエさん」を弾きます。
お母さんが、40歳を超えてから授かったお子さんたちだそうです。
お母さんは、35年ぶりにピアノの演奏を再開されたそうです。
ドラマがあります。
リーマンショックで職を失って、離婚して、こどもとも離れて… という男性のお話にはしみじみくるものがありました。ピアノを弾くことは心のよりどころ、自身を保てるとお話をされていました。
年配の男性が音楽を求めて世界中を旅していると紹介がありました。旅する部分は、真似してみたい。
ベートーベンの「月光」をときおりこの番組で聴けます。
夕映えに映える岩木山の映像が美しい。
「駅ピアノ 京都駅 vol.3」
55歳信用金庫職員男性の演奏が胸にしみました。「ジプシーの恋のワルツ」フランツ・レハール
39歳のときにピアノが縁で結婚した奥さんが、その二年後に病気で急逝されたそうです。
『あったことは受け入れるしかない』というお言葉が重い。
演奏は、物語を聴くようです。
気持ちの立ち直りのきっかけになった曲だそうです。
明るい旋律の部分に『希望』を感じられるそうです。
人生にはだれしも落とし穴があります。
今日隣にいる人が、明日も隣にいるという保障はありません。
自分はこれまでに自分も含めて、すんなりいけた人生を送った人を見たことがありません。
病気や事故や、事件に巻き込まれたり、自然災害に巻き込まれたり、人のまわりには危険がいっぱいです。危険そうな場所には近づかない方がいい。
働いていたころから、いつも自分に言い聞かせていることがあります。『物事が決まる矢印は、常に最悪の方向へ向かって伸びている。矢印をなくすことはできない。矢印をつかんで、歯を食いしばって動かして、矢印の方向を最悪のポイントから少しでもずらすことはできる』
京都駅においてあるピアノを弾く男性の演奏を聴きながら、深く考えました。
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