2021年08月28日

いきもの最強バラエティー ウソナンデス

いきもの最強バラエティー ウソナンデス 学研プラス

 古書リサイクルショップで、掘り出し物の本を探すのが楽しみです。自分が読んで気に入った本は、孫たちに見せて、気に入ってもらえればプレゼントします。
 2018年初版の本です。自分はおとななので、すでに知っている知識もあります。

 ホオジロザメが人間を喰うのが世界に広まったのは、洋画「ジョーズ」の影響だろうか。ホオジロザメにとっては、災難だった。どうも誤解があるようです。ホオジロザメが「ぼくたち、かんちがいされています!」と世間に訴えています。

 読んでいて、世の中は、誤解と錯覚で成り立っていると再確認できました。
 ハイエナは悪者扱いされるけれど、本当は、良質なチームワークをもつ狩人なのです。
 
 猪突猛進(ちょとつもうしん)のイノシシさんは、十二支(じゅうにし。ね-うしー、とら……)で猪突猛進(ちょとつもうしん)のイノシシと格付けされて、イノシシ年に生まれた人は、突き進む。目的地がどこなのか自分でもわかっていないのに、どこかへ向かって突き進むタイプであると評価されます。

 カメレオンは、自分の意思で色を変えるのではなく、周囲の明るさや本人の気分で勝手に変わってしまうということが真実だそうです。知りませんでした。

 笛を吹いて、コブラが立ち上がるシーンは、こどものころに映像でよく見ましたが、最近は見かけません。
 以前、「出川哲朗の充電バイクの沖縄旅」で、動物保護のための法律ができて、対決ショーはやっちゃいけないことになったと紹介がありました。
 沖縄での観光ショーだった「コブラ対マングース」は、いまは、昔撮った映像をスクリーンに流すだけだそうです。
 さて、本のほうは、コブラは耳が聞こえない。笛の動きが獲物に見えるそうです。そうか。知らなかった。

 ウミガメさんの涙のことは知っていました。砂浜で卵を産みながら涙を流すのです。あれは、涙ではなくて、単なる液体で、なおかつ、しょっちゅう出しているそうな。

 スカンクのおならは、ガスではなくて、液体だそうです。知りませんでした。

 ヒグラシをはじめとしたセミは短命ではない。これは、こどものころに本を読んで知っていました。地面の中で、幼虫で6年ぐらい生きている。長いものは20年ぐらい生きていると書いてあった記憶ですが、この本では、17年と書いてあります。
 角田光代さんの名作「八日目の蝉(せみ)」の意味は、本当は七日目に死ぬべきだったセミが八日目も生きていたことから不幸が始まると解釈して読みました。(意味として、本当は、その日に火災で亡くなるはずだったあかちゃんが、侵入してきた誘拐犯女性に誘拐されてその命をつなぎとめます。命を助けられたあかちゃんは、誘拐犯の女性によって育てられます。セミ=あかちゃんと解釈しました)

 クマに出会ったら死んだふりをすれば助かるというのは、だれが言い始めたのだろう。だれが言い出したのかはわかりませんが、まずは、出会いたくない。

 生き物のことがいっぱい書いてある本です。

 ナミチスイコウモリ:そうか。コウモリは吸血鬼ドラキュラ伯爵(はくしゃく)のように血を吸うのではなく、血をなめるのか。

 そうか、フクロウの目は、鳥なのに、人間のように正面を向いている。はたと気づきました。だから首がぐるりと回るのか。270度回るそうです。

 へーっと驚くことが次々と出てきます。「鳥目(とりめ)」というけれど、鳥は夜でも目が見えているそうです。やはりこの世は、誤解と錯覚で成り立っています。だから、イメージづくり(いい印象を与える)をして、詐欺的行為(さぎてきこうい。うそをついてだます)で、お金もうけをする悪人がいるのです。

 写真を見て、ウグイスはどっち? というクイズを間違えてしまいました。緑色をした小鳥は、メジロでした。ウグイス色でまどわされました。(惑わされる)

 そうか。ゴリラのドラミングは、グーで胸をたたくのではなく、パーでたたくのか。勘違いをしていました。
 この本は、今年読んで良かった一冊です。

 ハイイロオオカミは、孤独が好きなのではなく、仲間はずれにされているのだそうです。名作童話「あらしのよるに」を思い出しました。オオカミとヤギのともだち恋話でした。

 イリエワニさんのセリフ「あ~ら、あたしなんかに何をインタビューしに来たの? つまらないこと聞いたら、あなた、食べちゃうわよ。」に笑いました。

 アシカとアザラシの見分け方は、たまたま先日テレビで放映されていました。
 アシカには耳があるけれど、アザラシには耳の穴しかないのです。

 へーぇ。養殖されたフグは無毒なんだ。(毒は生まれつきあるのではなくて、食生活が理由で、あとから、毒が体内に蓄積される)

 シロアリは、アリではなくて、ゴキブリの仲間なのか。へーぇ。

 タラバガニはカニではなくて、ヤドカリの仲間で、前にも歩けるそうです。びっくり。

 ジャイアントパンダの歴史が浅いことに驚かされました。4000年以上前から中国の本には出てくるそうですが、フランス人神父によって存在が明らかになり、1870年(日本の明治維新が1868年)に新種の動物として認められたそうです。わずか150年ぐらい前のことで意外でした。歴史が長いようで浅い。

 コビトカバは名古屋市にある東山動物園に行ったときにたいてい見学します。
 本に書いてあるほど貴重な動物だとは知りませんでした。
 1913年(大正2年)にようやくコビトカバの存在が確認できたそうです。

 「シフゾウ」という動物を初めて知りました。鹿と牛と馬とロバを合わせたような動物だそうです。こちらも中国にいた動物で、中国では絶滅したけれど、ヨーロッパの動物園に送られた10頭が生き残って絶滅を避けられたそうです。

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