2021年08月02日
将来が見えてくる! 日本の給料&職業図鑑
将来が見えてくる! 日本の給料&職業図鑑 Special 宝島社
売れている本です。読む前に考えたことです。
ひとの給料がわかったからといって、自分の給料が上がるわけでもない。読んでもいい気持ちにはなれないのではないか。では、なぜ読むかといったら、売れている本だから読んでみる。大衆に受ける本はどんな本なのかは知りたい。
次に考えたことです。オギャーと生まれた瞬間に、一生働かなくても食べていける境遇にあるあかちゃんがいます。富豪(ふごう。お金持ち)のこどもです。それは、幸せなことなのかと考え始めて、結論をけして幸せではないという答えにもっていかないと、凡人の気持ちは、けっこうつらい。
人の気持ちは複雑です。仕事は楽で、いい給料で、休みが多ければいい。
労働者の労働に対する心理の基本はそこです。
さて、読み始めますか。
一冊の参考書のようです。
こどもさんや、これから就職する若い世代向けなのでしょう。
未来設計のための導き書物です。
むかし、村上龍さんの本で「13歳のハローワーク」がありました。これから読むこの本は、ハローワークの意味である職業説明に加えて、給料、生涯賃金などが合わせて書きこまれています。
大学を卒業していても無職の人はいっぱいいます。
五体満足で口が達者でも働けない人もままいます。人間とは不思議な生き物です。
長い人生を生きてきて、学歴は、資格が必要な一部の職種を除いて、あっても意味がないような気がしました。リタイアすると学歴はなんの意味もありません。
生涯賃金を増やす秘訣は、無職の期間をできるだけ短くすることです。細く長く、線香花火のように稼ぐことです。打ち上げ花火のような人生を送ることは、恐怖感(スリル)を伴います。
仕事を継続させていくもうひとつの秘訣が、感情に流されないということがあります。物事を感情で考えると苦境に追い込まれます。なぜなら感情は変化するからです。理屈で考える。法令や規則、マニュアルに従って行動する。ルールは自分の身を守ってくれます。感情で考えると、してはいけないことをしてしまい、いざというときに自分が追い込まれます。組織も人もだれも助けてくれません。
自分の読書パターンとして、この本のようなぶ厚い参考書方式の本は繰り返しページをめくります。
まず、全体のページをゆっくりめくって最後までいきます。途中、おもしろそうだなと思ったページにはふせんをはります。
次に、ふせんをはったページをゆっくり読みます。
3回目はもういちど全体のページをめくって興味をもったところを読みます。
以降は、本棚に立てておいて、調べたい気持ちが湧いたときに、辞書を調べるようにチェック読みをします。
アイドルの平均給料と生涯賃金があります。初任給は1万円です。ふつうと違って、ぴちぴちの若い時が最高額で、40代では0円です。
高収入が一生続く人は少ない。波があります。儲けた以上に損をするのが世の中のありようです。
YouTuberユーチューバーという職業があることを知りました。顔をさらすわけですからリスク(危険)がありそうです。
映画監督の収入が意外と平凡でした。
声優の給料もそれほど高額ではありません。
わたしが驚いていることとして、女子アナウンサーがいつの間にかアイドルか、芸能人、タレントのような扱いをされていることです。
わたしがこどものころの半世紀ぐらい前は、アナウンサーは一般的な会社員扱いでした。自分は今でもそう思っています。勤め人です。勤め人だったアナウンサーが、個人営業のフリーになるのはお金のためでしょうが、社会保障制度の利用を考えると不安が伴います。
今がよければそれでいいでは、老後を含めた将来のことが心配です。年金制度では会社が保険料を半分負担してくれますし、健康保険制度で、健康診断受診などの健康管理も会社が気を配ってくれます。
プロゲーマーというのがどういうものなのかわかりませんが、40代で給料は0円になってしまいます。
なにかしら新しい仕事がたくさん掲載されていて、本の情報量が大量です。簡単には全部を読みこめそうにはありません。
反対のこととして、以前、消えていった昭和時代の仕事の本を読んだことがあります。『昭和の消えた仕事図鑑 澤宮優(さわみや・ゆう) 原書房』なかなかいい本でした。
昔は機械化やIT化がなかったので、すき間仕事がたくさんありました。高度経済成長期であったこともあり、どこにいっても、よりごのみをしなければ、たいていなにがしかの仕事にありつけることができました。
俳優の給料も低い。まあ実際に働いている時間が短い気がします。やはり、毎日朝から晩まで8時間ぐらい働いて、残業もする仕事のほうが、給料が安定していて高くなります。ボーナスも出れば助かります。
読者モデルというのも安い。数千円+交通費。うーむ。おおぜいの人たちに見られて、わりに合わないような……
音楽関係もなかなか厳しい。不安定です。ステージ上では華やかでも、収入はそれほどでもありません。才能と運と人脈とやる気がないとやっていくのはたいへんです。
一番多い職種が企業戦士のたぐいでしょう。生涯賃金は2億円ぐらいまでには達します。おもに営業職です。それから一般事務職、経理職、企画職、マーケティング職(データ管理)、人事労務管理職など。
舞妓さんは、給料も生涯賃金も0円です。就業中の身です。芸妓(げいぎ。芸者、芸子)になってから収入を得られるのでしょう。
医師の収入もいろいろです。外科医が一番でなかったのは意外でした。
公務員系の職業はけっこうあります。法令や規則に従って働く堅い(かたい)職業です。クレーム対応事務が多いような気がします。検察官、裁判官、税金担当関係、自衛官、機動隊員、警察官、麻薬取締官、消防士、教諭、地方公務員、国家公務員、郵便局員、刑務官、航空管制官、大学職員、農協職員、たくさんあります。
肉体労働は仕事の基本です。学生時代、土建屋(どけんや)で土方(どかた。主に穴掘りや運搬の肉体労働)のアルバイトしたことがあります。その後の就労に役立ついい体験でした。
土木作業員、とび職、左官(さかん。セメントなどを壁や床に塗る)
運転手系があります。トラック、タクシー、電車など。
怒られるかもしれませんが、クリーニングに資格がいることを知りませんでした。
大学へいって無為な時間を過ごすよりも、専門学校等へ行って資格をとって、その資格を生かした仕事を辞めないでがまんして長く続けたほうが、賃金的には安定しています。お金があれば生活が安定して、結婚や子育てにつながっていきます。
「浄化槽清掃員」という職業があります。高校生の頃、友だちに汲み取り便所で汲み取り作業をするバキュームカー内の清掃仕事のアルバイトを誘われたことがあります。けっこういい報酬で気が向きましたが、体に付いた臭いがなかなかとれないと聞いて思いとどまったことがあります。本の説明では、バキュームカーは消臭機能が付いていて、車内はほとんど臭わないそうです。
自分も中学・高校のときにアルバイトでしていた「新聞配達員」があります。本では、朝刊・夕刊フルで配れば月収17万円、生涯賃金1億1696万円とあります。
自分なりに思うのは、新聞配達の仕事ができたら、たいていの仕事はできると思います。毎日休まずきちんと配達します。規則正しい生活習慣が身につきます。
雨風でたいへんなときもありますが、春・秋のすがすがしい朝もあります。毎日のことなので休みはほとんどありませんでしたが、中学・高校の学生アルバイトだったので、拘束される時間帯はそれほど長くはありませんでした。給食費や高校授業料、修学旅行の費用は自分で払うことができました。
職人関係の職業があります。自動車整備士も職人仕事でしょう。
「木こり」という仕事まで出てきました。木こりをしているという人には会ったことがありません。人手不足だそうです。
若い人は、まずは、自分の好きなことを仕事にしようとします。
でも、うまくいかなくて、志望する仕事をあきらめます。生活費を得る(える)ために「お金」で割り切ります。好きなことは趣味にしようと気持ちを切り替えます。観念(かんねん。あきらめる)するまでに時間がかかるときもあります。
自分が耐えられる苦痛がある仕事を探して、その仕事を続けて、生活費を稼いでいきます。
時間をお金に換えたり、命をお金に換えたりしている実感があることがあります。
すべてが終わって、現役の職業人をリタイアしたときに気づきます。世のため人のためと自分に言い聞かせながら働いてきたけれど、結局、(生活費を得る)カネのために働いていたのだと。
リタイアして年金生活者になって、もうひとつ気づくことがあります。さあ、これから自分の好きなことができる時間が始まる。お金よりも大切なものが自由に過ごせる時間です。健康な体であればなおさらいいのですが、たいてい体のどこかを壊しています。通院しながら、いつか来るお迎えの時を待ちます。
お金もうけだけを考えるなら、自営業で、一日二十四時間仕事のことだけを考える生活を選択することになります。けっこう苦しい。収入面で、うまくいけばいいけれど、うまくいかないこともあります。
なんのために大金を手に入れるのかというモチベーション(動機づけ)が心の支えになるので必要です。
本の内容はきめこまかくていねいです。
世の中にはいろいろな仕事があるということがわかる良書でした。
売れている本です。読む前に考えたことです。
ひとの給料がわかったからといって、自分の給料が上がるわけでもない。読んでもいい気持ちにはなれないのではないか。では、なぜ読むかといったら、売れている本だから読んでみる。大衆に受ける本はどんな本なのかは知りたい。
次に考えたことです。オギャーと生まれた瞬間に、一生働かなくても食べていける境遇にあるあかちゃんがいます。富豪(ふごう。お金持ち)のこどもです。それは、幸せなことなのかと考え始めて、結論をけして幸せではないという答えにもっていかないと、凡人の気持ちは、けっこうつらい。
人の気持ちは複雑です。仕事は楽で、いい給料で、休みが多ければいい。
労働者の労働に対する心理の基本はそこです。
さて、読み始めますか。
一冊の参考書のようです。
こどもさんや、これから就職する若い世代向けなのでしょう。
未来設計のための導き書物です。
むかし、村上龍さんの本で「13歳のハローワーク」がありました。これから読むこの本は、ハローワークの意味である職業説明に加えて、給料、生涯賃金などが合わせて書きこまれています。
大学を卒業していても無職の人はいっぱいいます。
五体満足で口が達者でも働けない人もままいます。人間とは不思議な生き物です。
長い人生を生きてきて、学歴は、資格が必要な一部の職種を除いて、あっても意味がないような気がしました。リタイアすると学歴はなんの意味もありません。
生涯賃金を増やす秘訣は、無職の期間をできるだけ短くすることです。細く長く、線香花火のように稼ぐことです。打ち上げ花火のような人生を送ることは、恐怖感(スリル)を伴います。
仕事を継続させていくもうひとつの秘訣が、感情に流されないということがあります。物事を感情で考えると苦境に追い込まれます。なぜなら感情は変化するからです。理屈で考える。法令や規則、マニュアルに従って行動する。ルールは自分の身を守ってくれます。感情で考えると、してはいけないことをしてしまい、いざというときに自分が追い込まれます。組織も人もだれも助けてくれません。
自分の読書パターンとして、この本のようなぶ厚い参考書方式の本は繰り返しページをめくります。
まず、全体のページをゆっくりめくって最後までいきます。途中、おもしろそうだなと思ったページにはふせんをはります。
次に、ふせんをはったページをゆっくり読みます。
3回目はもういちど全体のページをめくって興味をもったところを読みます。
以降は、本棚に立てておいて、調べたい気持ちが湧いたときに、辞書を調べるようにチェック読みをします。
アイドルの平均給料と生涯賃金があります。初任給は1万円です。ふつうと違って、ぴちぴちの若い時が最高額で、40代では0円です。
高収入が一生続く人は少ない。波があります。儲けた以上に損をするのが世の中のありようです。
YouTuberユーチューバーという職業があることを知りました。顔をさらすわけですからリスク(危険)がありそうです。
映画監督の収入が意外と平凡でした。
声優の給料もそれほど高額ではありません。
わたしが驚いていることとして、女子アナウンサーがいつの間にかアイドルか、芸能人、タレントのような扱いをされていることです。
わたしがこどものころの半世紀ぐらい前は、アナウンサーは一般的な会社員扱いでした。自分は今でもそう思っています。勤め人です。勤め人だったアナウンサーが、個人営業のフリーになるのはお金のためでしょうが、社会保障制度の利用を考えると不安が伴います。
今がよければそれでいいでは、老後を含めた将来のことが心配です。年金制度では会社が保険料を半分負担してくれますし、健康保険制度で、健康診断受診などの健康管理も会社が気を配ってくれます。
プロゲーマーというのがどういうものなのかわかりませんが、40代で給料は0円になってしまいます。
なにかしら新しい仕事がたくさん掲載されていて、本の情報量が大量です。簡単には全部を読みこめそうにはありません。
反対のこととして、以前、消えていった昭和時代の仕事の本を読んだことがあります。『昭和の消えた仕事図鑑 澤宮優(さわみや・ゆう) 原書房』なかなかいい本でした。
昔は機械化やIT化がなかったので、すき間仕事がたくさんありました。高度経済成長期であったこともあり、どこにいっても、よりごのみをしなければ、たいていなにがしかの仕事にありつけることができました。
俳優の給料も低い。まあ実際に働いている時間が短い気がします。やはり、毎日朝から晩まで8時間ぐらい働いて、残業もする仕事のほうが、給料が安定していて高くなります。ボーナスも出れば助かります。
読者モデルというのも安い。数千円+交通費。うーむ。おおぜいの人たちに見られて、わりに合わないような……
音楽関係もなかなか厳しい。不安定です。ステージ上では華やかでも、収入はそれほどでもありません。才能と運と人脈とやる気がないとやっていくのはたいへんです。
一番多い職種が企業戦士のたぐいでしょう。生涯賃金は2億円ぐらいまでには達します。おもに営業職です。それから一般事務職、経理職、企画職、マーケティング職(データ管理)、人事労務管理職など。
舞妓さんは、給料も生涯賃金も0円です。就業中の身です。芸妓(げいぎ。芸者、芸子)になってから収入を得られるのでしょう。
医師の収入もいろいろです。外科医が一番でなかったのは意外でした。
公務員系の職業はけっこうあります。法令や規則に従って働く堅い(かたい)職業です。クレーム対応事務が多いような気がします。検察官、裁判官、税金担当関係、自衛官、機動隊員、警察官、麻薬取締官、消防士、教諭、地方公務員、国家公務員、郵便局員、刑務官、航空管制官、大学職員、農協職員、たくさんあります。
肉体労働は仕事の基本です。学生時代、土建屋(どけんや)で土方(どかた。主に穴掘りや運搬の肉体労働)のアルバイトしたことがあります。その後の就労に役立ついい体験でした。
土木作業員、とび職、左官(さかん。セメントなどを壁や床に塗る)
運転手系があります。トラック、タクシー、電車など。
怒られるかもしれませんが、クリーニングに資格がいることを知りませんでした。
大学へいって無為な時間を過ごすよりも、専門学校等へ行って資格をとって、その資格を生かした仕事を辞めないでがまんして長く続けたほうが、賃金的には安定しています。お金があれば生活が安定して、結婚や子育てにつながっていきます。
「浄化槽清掃員」という職業があります。高校生の頃、友だちに汲み取り便所で汲み取り作業をするバキュームカー内の清掃仕事のアルバイトを誘われたことがあります。けっこういい報酬で気が向きましたが、体に付いた臭いがなかなかとれないと聞いて思いとどまったことがあります。本の説明では、バキュームカーは消臭機能が付いていて、車内はほとんど臭わないそうです。
自分も中学・高校のときにアルバイトでしていた「新聞配達員」があります。本では、朝刊・夕刊フルで配れば月収17万円、生涯賃金1億1696万円とあります。
自分なりに思うのは、新聞配達の仕事ができたら、たいていの仕事はできると思います。毎日休まずきちんと配達します。規則正しい生活習慣が身につきます。
雨風でたいへんなときもありますが、春・秋のすがすがしい朝もあります。毎日のことなので休みはほとんどありませんでしたが、中学・高校の学生アルバイトだったので、拘束される時間帯はそれほど長くはありませんでした。給食費や高校授業料、修学旅行の費用は自分で払うことができました。
職人関係の職業があります。自動車整備士も職人仕事でしょう。
「木こり」という仕事まで出てきました。木こりをしているという人には会ったことがありません。人手不足だそうです。
若い人は、まずは、自分の好きなことを仕事にしようとします。
でも、うまくいかなくて、志望する仕事をあきらめます。生活費を得る(える)ために「お金」で割り切ります。好きなことは趣味にしようと気持ちを切り替えます。観念(かんねん。あきらめる)するまでに時間がかかるときもあります。
自分が耐えられる苦痛がある仕事を探して、その仕事を続けて、生活費を稼いでいきます。
時間をお金に換えたり、命をお金に換えたりしている実感があることがあります。
すべてが終わって、現役の職業人をリタイアしたときに気づきます。世のため人のためと自分に言い聞かせながら働いてきたけれど、結局、(生活費を得る)カネのために働いていたのだと。
リタイアして年金生活者になって、もうひとつ気づくことがあります。さあ、これから自分の好きなことができる時間が始まる。お金よりも大切なものが自由に過ごせる時間です。健康な体であればなおさらいいのですが、たいてい体のどこかを壊しています。通院しながら、いつか来るお迎えの時を待ちます。
お金もうけだけを考えるなら、自営業で、一日二十四時間仕事のことだけを考える生活を選択することになります。けっこう苦しい。収入面で、うまくいけばいいけれど、うまくいかないこともあります。
なんのために大金を手に入れるのかというモチベーション(動機づけ)が心の支えになるので必要です。
本の内容はきめこまかくていねいです。
世の中にはいろいろな仕事があるということがわかる良書でした。
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