2021年03月27日

ポンペイ アメリカ映画DVD 

ポンペイ アメリカ映画DVD 2014年公開

 昨年の秋ぐらいから歴史に興味をもつようになりました。それまでは、済んだことは今さらしょうがないという意識で、地理は好きだけれど歴史は嫌いというスタンスでした。でも歴史のおもしろさがわかるようになりました。

 イタリアポンペイのヴェスヴィオ火山が噴火爆発してポンペイという都市が火山灰や火砕流に埋もれたのは西暦79年のことでした。
 先日当時の馬車が発見されたとニュースになっていました。
 アクション映画ですが、歴史的見地で見てみようと思いました。

 ローマ帝国軍の侵略行為があります。生きるか死ぬか殺すか殺されるか。死体の山です。
 男子の奴隷が出てきます。奴隷同士を大きな闘技場で闘わせて楽しむようです。賭けもあるようです。殺し合いですのでむごいシーンもあります。こどもさんには見せられません。

 奴隷と奴隷の所有者の娘との恋愛はありえないことですがそういう設定ですからしかたがありません。首をかしげながらも映像を眺めます。

 アクション映画ですが、やがて、火山が噴火して、噴火口から怪獣が出てきそうな怪獣映画のようになり、その後は、自然災害を発災したパニック映画のようになります。噴火と津波です。
 音楽とアクションと合唱で緊迫感を増幅させます。宇宙から異星人が総攻撃にやってきたような火の玉隕石が地球にぶつかり続けるようなシーンです。映像がすごいなあと感心しました。

 筋立てはなんだかよくわかりません。物事の決め方が、誰が何を決めるのかはっきりしません。ローマ軍を率いる人物が強権をふるうのですがずいぶんと勝手で乱暴者です。

 見ていて不安になりました。富士山もいつか爆発するのだろうかと。位置的にいま自分がいるところは噴火があってもとりあえず大丈夫のようですが、東京はじめ関東地方が被災すれば、日本国中の機能がマヒします。
 映画の登場人物同様に、神々を守りたまえと祈りたくなります。映画の登場人物たちはそれでもうまくいかず、最初のシーンにもどります。
 彼らは化石となって、現代まで記録を残します。2000年ぐらい前のことですが、当時の文明はかなり発達していたようです。その当時、日本はまだ農耕中心の村社会、弥生時代でした。その後、村が集まって小さな国がたくさんできたそうです。卑弥呼が魏に使いを送ったのは三世紀、たしか239年でした。魏志倭人伝です。以前岩波文庫で読んだことがあります。10ページぐらいある長いものだったので意外でびっくりしました。そんなことを思い出しながら楽しんだ映画でした。

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