2021年03月18日
ふしぎな木の実の料理法 岡田淳
ふしぎな木の実の料理法 岡田淳 理論社
副題として「こそあどの森の物語」とあります。「この」「その」「あの」「どの」の世界のようです。
これから読み始めます。
1994年(平成6年)に出版された本です。
青い雪ぞりをひっぱっているのが、郵便配達のドーモくんです。
主人公は、登校拒否のひきこもりのような生活を送っているスキッパーで、無口で笑いません。
博物学者のおばさんであるバーバさんが十年以上前にどこかから連れて帰ってきたそうです。
スキッパーは、今は、研究のためにナンデモ島に出かけているバーバさんの家「ウニマル(トゲトゲのウニの形をしている)」にある書斎で研究に専念しています。
そのほかに、ポットさんとトマトさんというご夫婦が登場しました。
バーバさんが、ナンデモ島で手に入れた木の実をスキッパーに送ってくれたのですが、その木の実の料理法がわかりません。
言葉の遊びのような文章です。「なんとかでもなければかんとかでもない」「あれがだれだかあててみて」
裏表紙に絵地図が書いてあります。この物語の舞台です。
たぶん、バーバさんは、南半球にあるナンデモ島にいて、今のそこの季節は夏です。スキッパーたちのいるところは北半球にあって、今は冬、雪が降る時期です。
バーバさんがスキッパーの送ってくれた木の実の名前は「ポアポア(いいもの。ヤシの実よりは大きく、リンゴよりは小さい)」で、料理の仕方をだれかが知っているそうですが、そのだれかがスキッパーたちにはわかりません。
甘いにおいのするおいしい料理ができあがるそうです。
途中にある絵が緻密(ちみつ)です。そして繊細(せんさい)です。版画のエッチングみたいです。
発明家(スキッパー)の家は、船の形をしていて、だからなんとか丸という船の名前の付け方になっていいて、ウニに似ているからウニマルです。
風船みたいなキノコの絵が出てきました。
スキッパーは、ひとりでいたい。ひとりでいることが好き。
スキッパーは、にぎやかにおしゃべりをする郵便配達のドーモくんとご主人のポットさんのことをよく思っていないことが不思議です。
ユキモグラなるモグラが二匹登場しました。
スキッパーは、ひきこもりではありませんでした。家から外出しました。
スキッパーは、ポアポアの実の料理法を聴くためにこれから知り合い宅を訪問します。
トマトさんとポットさんがスキッパーを大歓迎することが不思議でした。
スキッパーは、無口でおとなしい。いっしょにいて楽しくなれるとは思えません。
そうか、ポアポアという木の実がふたりの話題のネタになってくれます。
ゆでて食べるのか、炒って食べるのか。(炒る(いる):火であぶる)
トワイエさんという人が出てきます。作家だそうです。女性だと思っていたら男性でした。
トワイエさんとは別の家で暮らしている姉妹も登場しました。姉がスミレさん、妹がギーコさんです。
だんだん登場人物が増えてきました。
ふたごのレモンさんとアップルさんも出てきました。
さらに、背が高いナルホドさんと小さい体のマサカさんも出てきました。
木の実の料理法もいろいろです。トマトさん=ゆでる ポットさん=炒る(いる) トワイエさん=焼く ギーコさん=割る レモンさんとアップルさん=呪文(じゅもん)を唱える。ナルホドとマサカ=塩水につける。 どれも正解ではなさそうです。
料理をして、素材がおいしくならなければ、料理とは言えないのです。日にちばかりが経過していきます。
どうもスキッパーは、こそあどの森に住む住民の間では、しゃべらない少年ということで有名らしい。
スキッパーの親権者の立場であるバーバさんは、スキッパーの成長をポアポアの木の実に託した気配があります。
スキッパーは、ポアポアの木の実の料理法を知るために一生懸命です。家を出て、しゃべる練習をして実戦に挑みます。でもなかなか自分の意思を順序だててうまく相手にお話しすることができません。
スキッパーは内心、家にいたい。ひとりでいたい。本を読んだり、化石を見たり、空想にふけったり、好きなお茶を飲んでのんびりしていたい。
雪が降る森の中で海賊話が出てきたのは不思議でした。舞台が海か海のそばならわかるのですが。
いろんな人たちと交流をもったおかげで、スキッパーの成長が見られるようになりました。ポアポアという木の実のおかげです。他者との関わりが生まれました。
最後まで読んで、ああ、そういう展開かと思いました。
発展があります。気持ちがすっきりしました。
交流が始まりました。個が集団になって社会が形成されていきます。
副題として「こそあどの森の物語」とあります。「この」「その」「あの」「どの」の世界のようです。
これから読み始めます。
1994年(平成6年)に出版された本です。
青い雪ぞりをひっぱっているのが、郵便配達のドーモくんです。
主人公は、登校拒否のひきこもりのような生活を送っているスキッパーで、無口で笑いません。
博物学者のおばさんであるバーバさんが十年以上前にどこかから連れて帰ってきたそうです。
スキッパーは、今は、研究のためにナンデモ島に出かけているバーバさんの家「ウニマル(トゲトゲのウニの形をしている)」にある書斎で研究に専念しています。
そのほかに、ポットさんとトマトさんというご夫婦が登場しました。
バーバさんが、ナンデモ島で手に入れた木の実をスキッパーに送ってくれたのですが、その木の実の料理法がわかりません。
言葉の遊びのような文章です。「なんとかでもなければかんとかでもない」「あれがだれだかあててみて」
裏表紙に絵地図が書いてあります。この物語の舞台です。
たぶん、バーバさんは、南半球にあるナンデモ島にいて、今のそこの季節は夏です。スキッパーたちのいるところは北半球にあって、今は冬、雪が降る時期です。
バーバさんがスキッパーの送ってくれた木の実の名前は「ポアポア(いいもの。ヤシの実よりは大きく、リンゴよりは小さい)」で、料理の仕方をだれかが知っているそうですが、そのだれかがスキッパーたちにはわかりません。
甘いにおいのするおいしい料理ができあがるそうです。
途中にある絵が緻密(ちみつ)です。そして繊細(せんさい)です。版画のエッチングみたいです。
発明家(スキッパー)の家は、船の形をしていて、だからなんとか丸という船の名前の付け方になっていいて、ウニに似ているからウニマルです。
風船みたいなキノコの絵が出てきました。
スキッパーは、ひとりでいたい。ひとりでいることが好き。
スキッパーは、にぎやかにおしゃべりをする郵便配達のドーモくんとご主人のポットさんのことをよく思っていないことが不思議です。
ユキモグラなるモグラが二匹登場しました。
スキッパーは、ひきこもりではありませんでした。家から外出しました。
スキッパーは、ポアポアの実の料理法を聴くためにこれから知り合い宅を訪問します。
トマトさんとポットさんがスキッパーを大歓迎することが不思議でした。
スキッパーは、無口でおとなしい。いっしょにいて楽しくなれるとは思えません。
そうか、ポアポアという木の実がふたりの話題のネタになってくれます。
ゆでて食べるのか、炒って食べるのか。(炒る(いる):火であぶる)
トワイエさんという人が出てきます。作家だそうです。女性だと思っていたら男性でした。
トワイエさんとは別の家で暮らしている姉妹も登場しました。姉がスミレさん、妹がギーコさんです。
だんだん登場人物が増えてきました。
ふたごのレモンさんとアップルさんも出てきました。
さらに、背が高いナルホドさんと小さい体のマサカさんも出てきました。
木の実の料理法もいろいろです。トマトさん=ゆでる ポットさん=炒る(いる) トワイエさん=焼く ギーコさん=割る レモンさんとアップルさん=呪文(じゅもん)を唱える。ナルホドとマサカ=塩水につける。 どれも正解ではなさそうです。
料理をして、素材がおいしくならなければ、料理とは言えないのです。日にちばかりが経過していきます。
どうもスキッパーは、こそあどの森に住む住民の間では、しゃべらない少年ということで有名らしい。
スキッパーの親権者の立場であるバーバさんは、スキッパーの成長をポアポアの木の実に託した気配があります。
スキッパーは、ポアポアの木の実の料理法を知るために一生懸命です。家を出て、しゃべる練習をして実戦に挑みます。でもなかなか自分の意思を順序だててうまく相手にお話しすることができません。
スキッパーは内心、家にいたい。ひとりでいたい。本を読んだり、化石を見たり、空想にふけったり、好きなお茶を飲んでのんびりしていたい。
雪が降る森の中で海賊話が出てきたのは不思議でした。舞台が海か海のそばならわかるのですが。
いろんな人たちと交流をもったおかげで、スキッパーの成長が見られるようになりました。ポアポアという木の実のおかげです。他者との関わりが生まれました。
最後まで読んで、ああ、そういう展開かと思いました。
発展があります。気持ちがすっきりしました。
交流が始まりました。個が集団になって社会が形成されていきます。
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