2021年02月22日

(再鑑賞)フォレスト・ガンプ アメリカ映画

(再鑑賞)フォレスト・ガンプ アメリカ映画DVD 1994年米国、翌年、日本公開

 心が温まる名作です。
 もう何度も観ましたので、今回は英語のリスニング練習です。
 誠実に生きることを讃える映画ですが、きれいごとばかりではありません。人間の嫌なところもいっぱい出てきます。

 ジィス イズ バススクール(スクールバスではなく、バススクールと聞こえます。道ばたで、小学生のフォレスト・ガンプが、知らない人の車には乗るなって言われていると言うので、スクールバスの女性運転手がフォレストに「これはスクールバスよ」と声をかけます)子役さんは名演技です。このシーンが伏線になっていて、ラストで人物設定を変えて再現されます。

 キャント スィト ヒア―(バスの中でフォレスト・ガンプが座ろうとするとみんなが意地悪で。ここは座れない!)

 シー イズ ザ モースト スペシャル フレンド(ぼくにとって、ジェニーは一番大事で特別な友だち)

 ラン フォレスト ラン(ジェニーがフォレストにかけた言葉。いじめっこたちにフォレストが追いかけられている。走って フォレスト 走って逃げて!)

 シュリンプ イズ フード オブ スィー(軍隊で親友になったババがフォレストに言った言葉です。フードと聞こえるのですが、フルーツなのかもしれません)エビは海の果物だ。

 ホワット ドゥー ユー ミーン ジェニー?(フォレスト・ガンプが、橋から飛び降り自殺をしようとするジェニーを止めて)どういう意味?

 トウイーン(ダン中尉がフォレスト・ガンプとババに)おまえら、ふたごか?
 
 チャーリー(ベトナム戦争で、ゲリラのことをチャーリーというそうです)

 ゲットダウン シャーラップ(ベトナムの道で)腰をおろして静かに。

 ヘルプミー フォーレースト ヘルプミー フォーレースト(ジェニーがフォレスト・ガンプに助けを乞う)

 リーブミーヒアー(ダン中尉が戦場で被弾して倒れて、フォレスト・ガンプに自分を助けるな。自分はここで名誉の戦死をするからと主張します(でもフォレスト・ガンプはダン中尉を助けます。ダン中尉がかなり怒ります。興奮して怒り(いかり)の固まりになります))

 プロミス イズ プロミス(戦死した親友ババとの約束)約束だから自分はエビ釣り船の船長になる。

 アイ ウッド サンク トゥ ユー フォー セイブ マイ ライフ (帰国後ずいぶんたってから、戦場で両足を失い車いす生活になったダン中尉がフォレスト・ガンプにかけた言葉。自分の命を救ってくれてありがとう)

 イト ウォズ ザ ハッピストタイム オブ マイライフ(人生で一番幸せな時だった)

 アイム ノット ア スマートマン バット アイ ノウ ホワット ラブ イズ(ぼくは、知的障害があって頭は良くないけれど、愛がなにかはわかるよ)

 ホワイ ユー ドント ニード テイク ア バス ヘンリーストリート イズ ジャスト ファイブ オア シックス オクロック(違っていると思いますが、こういうふうに聞こえます) ドン バック ウェイ バスに乗らなくても、あなたが行きたい目的地のジェーンが住むヘンリーストリートはここから歩いて5~6分のところにあるわよ。道を戻ってはだめよ(すでに過ぎた人生の軌跡を戻ってはだめですよというふうに聞こえます)

 アイ ネイムドゥ ヒム ダディ(わたしは自分のこどもに父親の名前を付けたの)
 ユー アー ダアディ フォレスト(あなたが父親よ)

 ウッジュー マリー?(結婚してくれる?)
 OK

 ホワット アー ユー ウォッチング?(フォレストが幼い息子に)テレビで何を見ているんだい?
 バートナークン(バートとナニーだよ。マンガです)

 マジックレッグス(魔法の脚(あし)だ。義足のこと。戦争で両足を失って身体障害者になったダン中尉の言葉)

 アイ ミス ユー ジェニー(ジェニーが病死して)ぼくは寂しいよ

 冒頭と最後に空中に浮かんで流れていく鳥の羽根が出てきます。今回観て初めてその意味に気づきました。羽根は「人生の運命」です。「人生の運命」は、羽根のようにふわふわと風にのって空中をさまよっているのです。

 音楽が優しい。

 過去のニュース映像から、対立する者から射殺という手法で殺されてしまう恐ろしい国アメリカの歴史があります。

 スクールバスの中とか、兵隊を乗せるバスの中で、差別がらみのいじわるがあります。でもジェニーやババは、ここがあいているよと、フォレスト・ガンプに席を勧めてくれました。世の中には、嫌な人がいますが、いい人もいます。

 トム・ハンクスさんの語りが続きながらシーンが進む独特な進行方法をとるフォレスト・ガンプの半生記です。語りはときに「詩」を聴くようです。ベースは壮大なほら話なのですが、ドラマチックです。

 フォレスト・ガンプの集中力がすごい。

 ダン中隊長のキャラクター(個性設定)がいい。こういう人って実際にきっといます。

 ジェニーとフォレスト・ガンプは、うまくいかないことが長い間あって、最後にようやくふたりは、最初に出会ったお互いにこどもだった時の関係に戻りました。
 ジェニーが怒り(いかり)狂って、廃屋となった生家に向かって石を投げ続けるシーンは、胸に突き刺さるものがあります。ジェニーは、アル中と虐待で、ちゃんと養育してくれなかった親への怒りを家にぶつけます。
 あれはあれで良かった。あの時はああするしかなかった。いつだって、そのときは、一生懸命やってきた。自分で自分を責め続けると自死が近づいてくる。自殺をしてはいけない。生きていれば、きっと生きていて良かったと思えるときがくる。映像は見る者にそう訴えてきます。

 バス停のベンチでのシーンでは、高齢の女性の存在が大きい。彼女がフォレスト・ガンプの話を聴いてくれるだけで幸せが近づいてきます。誠実に生活していればいいことがあると思わせてくれます。 もうつらかった時代に戻る必要はないのです。高齢の彼女がなんども繰り返すセリフとして、ドン バック ウェイ ドン バック ウェイ


(2010年9月のときの感想文)
フォレスト・ガンプ DVD
 もう何度も見ました。疲れたときに見ると元気が湧いてくる映画です。IQ75(知能指数、通常は100)のフォレスト・ガンプの真面目で一途(いちず)な生き方です。社会福祉の映画でもあります。夢とか、再起とかが、かなっていきます。ひとり親家庭、児童虐待、障害者、アルコールあるいは薬物依存、どうしようもない貧困生活、いじめ、人種差別、さまざまな要素が含まれています。「克服」がテーマです。
 何度も見ましたが、見落としている部分も多々あります。フォレスト・ガンプの語りが続きます。彼がバス停のベンチでバスを待っているところから始まり、ラスト付近でベンチから離れます。バスを待つ人に話しかけている時間は短い。しかし、彼の話は彼が生まれてから何十年間にも及ぶ経過です。
 さまざまな仕掛けがしてある数学的・科学的な映画でもあります。時間をかけて丁寧に構築された脚本と撮影班のチームワークがうかがえます。

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