2021年01月18日

相棒 映画 X DAY(エックスデイ)DVD

相棒 映画 X DAY(エックスデイ)DVD 2013年公開

 警視庁捜査一課所属の伊丹憲一刑事(川原和久)とサイバー犯罪対策課所属の岩月彬捜査官(田中圭)がペアを組んでけんかしながら殺人事件の犯人に迫る筋立てです。犯罪は、コンピューター管理の銀行情報がらみです。銀行の金融システムの操作を壊そうとする犯罪行為があります。

 シーズン11を先日観終えたところですが、岩月彬捜査官が伊丹憲一刑事を敬愛する理由がこの映画を観てわかりました。

 物語の中では視聴者から見ると、どちらかといえば悪役である内村莞爾(うちむらかんじ)刑事部長(片桐竜次)の熱演が光ります。組織人としての立場を維持するために上層部の意向に従う態度が必死です。

 捜査二課:知能犯対応部署。横領、談合、脱税、贈収賄、選挙違反、詐欺
 組対五課:薬物、銃器の取締り担当部署

 財務省と警察庁長官と刑事部長の雑談です。みんなグル(お仲間)なのねというシーンです。権力を握る組織同士が協力すれば対抗する者に勝ち目がありませんが、伊丹憲一刑事と岩月彬捜査官はがんばりました。

 緊張感がただよう時間が長時間続きます。

 新型ウィルス流行の今この映画を観ていると、金融危機の危機感が実感として湧いてきます。
 国債の発行によるその場の対策資金の調達は、映画にあるような金融破たん(円と株と国債の暴落)を招かずとも、次世代、次々世代に返済が回ります。ウィルス対策がうまくいかず、景気が回復しなければ経済はしぼみます。

 映像では、紙幣(日本銀行券)は「信用」があるから通貨として流通できる。「信用」がなくなれば、紙幣はただの紙くずになってしまうと表現されていました。
 大量のお札が空から地上へと舞い散るシーンがあります。あまりにも派手な映像で、不自然であり、つくりもので、観ていて心に働きかける効果をあまり感じられませんでした。
 最近は、電子マネーが流通する時代に変化して、紙幣や貨幣の使用が少なくなってきているので、紙幣が舞うこの映画も年数が経過するごとに、観ることは過去へのタイムトラベルになるのでしょう。

 映像を観ていると、2013年当時は、CD-ROM、USBメモリが多用されていた時期であったことがわかります。その後、記憶媒体の紛失や盗難、情報の流出などでトラブルが続き、だんだん見かけなくなりました。

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