2020年11月10日

堂々日本史 第1巻 「徳川金銀王国」「加賀藩の参勤交代」

堂々日本史 第1巻 「徳川金銀王国」「加賀藩の参勤交代」 VHSテープ NHKビデオ KTC出版

「追跡、徳川金銀王国 家康の遺産は世界一!」
 本箱の整理をしていたら25年ぐらい前に購入したテープが三巻出てきました。
 たぶん観たのだと思いますが、記憶が残っていません。観てみました。
 なかなかおもしろい。
 徳川家康が目指したことです。武力ではなく、金融政策で平和な国を維持する。
 全国共通の通貨を流通させる。市中に出回る通貨量で経済をコントロールする。
 全国各地で、水道、道路、土木工事を施行して、国を整備して、お金を流通させて国を繁栄させる。江戸時代は、西暦1700年前後の元禄時代が最も栄えていたようです。
 たいした徳川幕府の企画力です。徳川家康だけではなく、チームとして有能なメンバーがそろっていたのでしょう。
 鉱石から金や銀を取り出す化学変化を利用した手法が興味深かった。
 一両が、35万円。
 やがて鉱脈が途切れて、経済は衰退していきます。小判が小さくなり紙の紙幣になります。そして江戸幕府が終末を迎えます。

「江戸の華、意地と面子(めんつ)の大名行列 加賀藩100万石の旅」
 以前、一石(いっこく)が人ひとり一年間に食べる米の量と学びました。100万石(100まんごく)だと100万人です。
 加賀藩の大名行列は2000人以上で、全員が通過するのに5時間を要した。石川県金沢から江戸までの徒歩による長旅です。計画では、12泊13日ですが、雨が降れば長引きます。
 お金もかかります。されど、面子(めんつ)があるから行列の人数を減らせません。行列の世話をする武士たちの苦労がしのばれます。彼らにとっては、つらい旅です。
 参勤交代のメリットとして、宿場町の経済が潤う。日本各地の名物が江戸に集まる。逆に江戸の物が地方に流れる。ものだけでなくて、文化や知識、技術も広まったことでしょう。
 川にかかる橋の数が少なかったため、小舟を並べて渡した板の上を歩く「舟橋」をこのビデオで知りました。
 殿様用のふろ桶を運ぶ。殿様が暗殺されないように、ふとんの下に敷く大きな鉄板を運ぶ。
 いっけん無駄だと思えることでも雇用の場所がありました。現代のように効率優先で、なんでもかんでも電算化、機械化すると人間が働く雇用の場がなくなります。便利なようで実は困るのです。
 全員がずばぬけて優秀な職業能力を身につけているわけではありません。ふつうの人が働ける雇用の場の確保がまずは優先だと思うのです。

この記事へのトラックバックURL

http://kumataro.mediacat-blog.jp/t141270
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい