2020年11月02日

(再鑑賞) ゴースト ニューヨークの幻

(再鑑賞) ゴースト ニューヨークの幻 アメリカ映画VHSテープ 1990年公開

 もう何度も観た映画ですが、本棚を整理していたら奥から30年ぐらい前に買ったテープが出てきました。これまた少々壊れかかっているVHSデッキがあって、そこに入れて再生して鑑賞しました。
 見終わって、「ああ映画を観たなあ」とか、「いい映画だなあ」という幸せ気分で満たされました。

 恋人の男性サム・ウィートが暴漢に襲われて殺されてしまうのですが、彼は幽体離脱をして、亡霊のまま愛する彼女であるモリーを守るのです。

 基本的には五人芝居で進行します。カップルと、殺害されたカップルのうちの男性サムの友人カール(実は悪人、人間のクズです。演技ですので、好演です)、カールの悪者仲間の男性ウィリー、霊媒師の女性オダ・メイ・ブラウンです。まわりを数人の脇役が固めます。オダ・メイ・ブラウン役の女優さんが上手です。彼女には、幽霊のサムの声が聞こえますが、姿は見えません。その不自由さの設定が会話をおもしろくさせています。死後の世界があります。
 恋愛、コメディ、ホラー、スリラー、いろいろな要素がちりばめられています。

 英会話のリスニング練習もしてみました。
 イン・ザ・ベッドルーム(引っ越してきて荷物を寝室に運んで)
 サムバディ ヘルプ サムバディ ヘルプ アス(だれかわたしたちを助けて!)
 ホワット ハップン ユー?(どうした?)
 ホワッツ マーリー?(ネコに対して、どうした?)
 ドント アポロジャイズ(あやまらなくていいよ)
 ホワット アーユー ドゥーイング?(何してるんだ?)
 サムバディ ゼアー ハロー?(だれかいるの?)
 ディスイズマイン(おれの縄張りだ)
 ノーウェイ(もう遅いよ)
 アイムノットリーブユー アンティル ユーヘルプミー(ぼくを助けてくれるまであんたから離れない)
 ドントスィンギングモアー(もう歌わないで)
 ディトゥ(同じくditto 同上)
 ハブアナイスライフ ナイスデッド!(よき人生、よき死後の世界を!)
 ドントラーフ(笑うな)
 アイ ディドゥ(できた)
 サムワンプッシュミー(だれかがオレを(線路上に)押した)
 フーセンジュユー?(だれがおまえをここによこしたんだ)
 
 失意の時間帯をつくる→復讐・憎しみの対象となる悪役をつくる。→ハラハラドキドキの緊張の時間帯をつくる。
 特殊撮影が素晴らしい。
 銀行のパソコンが1990年頃のものなので古い。大きなデスクトップがなつかしい。

 やっぱりいい映画は何度見てもおもしろい。いいものはいい。
 愛情物語です。心温かい「気持ちの映画」です。
 幽霊のアクションはすさまじい。
 「奇跡」を表現してあります。
 ラスト近くの霊媒師への憑依(ひょうい。のりうつり)シーンは、女性霊媒師の映像ではなく、男性本人の映像だったことが良かった。

 お金のためなら人をも殺す人間がもつ「悪」があります。被害者も加害者も死んで、残ったのは、「無」です。
 宗教的でもあります。
 生きていることが大事というメッセージを受け取りました。

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