2020年10月30日

いもうとのにゅういん 筒井頼子・さく 林明子・え

いもうとのにゅういん 筒井頼子・さく 林明子・え 福音館

 たとえば、現在、老齢に達した姉妹がこの絵本を読むとなつかしくなるのでしょう。
 血のつながった姉と妹の関係が淡々と語られる内容です。
 姉が妹を気遣います。
 姉は幼稚園の年長ぐらいで、「あさえ」さんです。
 妹は幼稚園にはまだいっていない三歳ぐらいにみえます。「あや」さんです。
 あやさんが盲腸で入院します。おなかを切る手術を受けます。
 核家族の物語にみえます。
 姉ひとりだけを家に残して、母親は妹を抱いて病院へ行きます。
 家には姉のともだちでひろちゃんがいますが、天気が悪くなりそうなので彼女は帰宅しました。
 お父さんは仕事で不在です。
 ひとりぼっちになったあさえさんは、孤独を体験します。
 妹のあやさんのことが心配です。
 電話機は昔のダイヤル式電話機です。
 妹の盲腸の手術が終わりました。

 翌日、妹の入院見舞いに行く姉のあさえさんです。

 にんぎょう「ほっぺこちゃん」が姉妹をつなぎます。

 絵が柔らかくて優しい。

 1987年(昭和62年)の絵本でした。

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