2020年10月11日

北の果ての小さな村で フランス映画DVD

北の果ての小さな村で フランス映画DVD 2019年公開

 グリーンランド、北極です。
 先日観た洋画「ライフ」ではアイスランドが舞台の一つでした。今度のグリーンランドも青い海と白い雪と同じく白い氷の岩壁みたいな風景が美しい。

 デンマーク人男性34歳アンダースが、デンマーク語を教えるためにグリーンランドにある人口80人の村に赴任します。
 驚いたのは、グリーンランド人の顔が日本人に似ているのです。東洋人の顔です。
 彼らは狩猟生活をしているので学校教育に関心がありません。あわせて、どうも人種差別があるようで、デンマーク人はグリーンランド人を見おろしている(ばかにしている。酒飲みとか、親のないこどもが多いとか。子どもは祖父母が育てたり、養子で育てたり。国からの補助で生活している)というのが、グリーンランド人の主張として出てきます。
 こどもたちは7歳ぐらいで9人ぐらい出ていました。みな可愛い。邦画「二十四の瞳」に似た雰囲気もありました。

 描きたいのは、教師アンダースの生き方です。
 彼は父親と農家を継がないということで対立しています。
 アサ―という男子小学生を中心において、アンダースは、人づきあいの困難さを乗り越えて、グリーンランド人との生活になじんでいきます。
 まあ、映画ですので、トラブル映像も設定されています。こどもが教室で動き回る学級崩壊とか、学校へは行きたい人間だけが行けばいいというおとなとか、デンマーク流はやめてくれとか。現地の人からは小学校なんてどうでもいいと思われています。

 アザラシ猟に出て天候が悪化して8日間、犬ぞりで使うアザラシのムチを煮て柔らかくして食べて飢えをしのいだという話が出ます。極寒の猛吹雪の中で過酷です。

 アンダースは子どもたちに教えたり、村人から教えられたりしてがんばります。
 村の人たちはアンダースに優しい。
 犬の赤ちゃんも可愛い。
 アンダースの強い意志として、「自分がなりたい者になる」「僕は(デンマークには)戻りたくない」
 人は、どこで生きるのかを選択できます。

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