2020年08月14日

うろんな客 エドワード・ゴーリー

うろんな客 エドワード・ゴーリー 柴田元幸・訳 河出書房新社

エドワード・ゴーリー:1925年(大正14年)-2000年(平成12年)75歳没。アメリカの絵本作家

調べた言葉として、「アナグラム」。ある語の文字を入れ替える。すると、異なる意味をもつ語になる。そういう言葉遊びをアナグラムという。アルファベットだとつくりやすい。TOKYO→KYOTO

(1回目の本読み)
 おとなが楽しむための絵本です。
 タイトルにある「うろんな」は、自分なりに、ぼんやりとしたとか、はっきりしない、ふんわりとしたイメージというようにとらえました。
 白黒のエッチング版画のような絵本の絵です。
 奇妙な生き物が登場します。
 カラスのようにくちばしがあるようで、くちばしが長くとんがっています。カラスのように羽はなくて、かわりに手があります。
 絵本に出てくる古い西洋風の屋敷には、家族がいて、おじいさん、夫婦、幼稚園年長さんぐらいの男の子がいます。
 おもしろい。

 だれも変な生き物を怖がりません。
 変な生き物は、比喩(ひゆ)で、なにかを変な生き物にたとえてあります。

 変な生き物は、食卓テーブルのイスに座って、家族といっしょに食事をとります。
 家族の変な生き物に対する反応は、良くもなく悪くもなく、なんとなく、ペットのような扱いです。

 へんな生き物はやんちゃです。家族を困らせるようないたずらに近いような遊びをしています。

 へんな生き物は、ぐうたらおやじのようでもあります。

 へんな生き物が屋敷に来てから17年が経ちました。

(2回目の本読み)
 訳者の文章を読みました。本の後半に付いています。
 よくわかりました。
 「うろんな客」は、こどもなのです。こどもが誕生して、17歳までのことが、この大人むけ絵本にしてあったのです。おもしろい。楽しい。
 
(3回目の本読み)
 文語調の日本語と英語の言語の部分を読みました。
 文語調の日本語はセンス(感覚)がいい。七五調の訳です。たしかに子育てをするおとなのための絵本です。意味の趣旨がよく伝わってきます。
 英語の方は、半分わかって、半分はわかりませんでした。

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