2020年08月07日

アバウト・タイム イギリス映画DVD

アバウト・タイム 愛おしい(いとおしい)時間について イギリス映画DVD 2013年公開

 直訳は、『時間について』でいいのかどうかはわかりません。
 SF恋愛映画ということで、出だし付近は、バックトゥザフューチャーを思い出します。青年が過去へ戻ります。
 
 時間移動を何度も繰り返して、うまくいかなかった事象をうまくいったように修正していってということが、おもに恋愛体験を中心にして繰り返されます。うまくいきすぎるので、観ていてだんだんおもしろみがなくなってきました。このパターンがなんども繰り返されるのは退屈です。
 はじめのほうのシーンを観ながら思ったことは、いつかは、主人公のティムはおじいさんになるし、ティムの初恋の相手シャーロットもいつかは、おばあさんになるということでした。
 
 恋愛映画というよりも、男性の育児参加を奨励する子育てファミリー映画でした。父親と息子のストーリーです。
 
 恋愛映画を観ていていつも疑問に思うのは、男女のお互いがどこに惹かれて(ひかれて)愛情をもつようになったのかが明瞭でないことが多いのです。見た目だけが、LOVEの理由であることが多い。

 青年ティムのシャーロットに対する初恋はかなわず、ティムは、メアリーと結婚します。これから先、ずっと、この人といっしょにいられそうかどうかが、結婚するかしないかを決める判断基準です。

 ティムの父親の兄であるデズモンドおじさんのセリフがおもしろい。ティムが親族にメアリーと結婚すると紹介した時に、「(メアリーがいるのにティムに向かって)だれと結婚するんだ?」メアリーがすでに妊娠していると紹介した時に、「(メアリーのおなかにいるこどもは)だれのこどもなんだ?」
 
 レズとかゲイの話が出ましたが、意味がよくわかりませんでした。イギリス国内の英語の使い方でそういう表現になるようなことを言っていました。
 もうひとつ、三人目のこどもが生まれると、過去への時間移動ができなくなる理屈もわかりませんでした。

 良かったセリフなどとして、
「(ティムの母親のセリフとして)美人すぎる女はよくない」
「(結婚式が終わって妻が)もう結婚したんだね。これから、いろんな日があると思う」
「(あかちゃんが誕生して、夫のティムが)こどもをもつ喜びは想像を超えている。愛情と責任の重さを感じる」
「(主人公の妹キットカット(本名はキャサリン)の言葉として)わたしはおちこぼれ。どんな家族にもひとりはいるおちこぼれがわたし。(わたしは)ジョーと別れるべきだね。永遠に。お酒もやめる」
「優しい人イコール退屈な人とは限らない」
「理想の母ではないが、悪くはない」

 ふたりの結婚式の当日の天気が暴風雨に近い状態で、なんでこんなに天気が悪いのと、すごく笑えました。なんだこりゃです。

 予期せぬことが起きるのが人生のトラブルということで、交通事故が起こります。事件、事故、自然災害や病気などにぶつかるのが人生です。
 劇中の登場人物では、アルコール依存症になったうえでの交通事故、喫煙によるがん発病があります。健康に留意して自己管理に努めましょう。
 時間をさかのぼって過去へいける主人公のティムは、トラブルが起こるたんびに過去へ戻って修復作業にあたりますが、やりなおすことができないこともあります。
 現実には、過去をやり直すことはできません。だけど、気持ちのもちかたしだいで、未来を変えることはできます。

 その後、亡くなったティムのお父さんからのアドバイスです。
 それは、幸せになるための秘訣です。
1 ふつうの生活をすること。
2 毎日を同じようにもう1回くりかえすこと。

 父親と息子が卓球の試合をするシーンで、父親と息子の心の交流、愛情を表現しています。
 
 ふだんのスローな日常が、幸せなこととして表現されています。詰めは甘いような気がするのですが、ほんわかしたいい映画でした。
 締めの言葉は、「今日が最後の日だと思って生きている。今日という一日を楽しんでいる」

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