2020年08月06日

おおきくなるっていうことは 中川ひろたか

おおきくなるっていうことは 中川ひろたか・文 村上康成・絵 童心社

 いいなあ。絵本のでだしです。『おおきくなるっていうことは ようふくが ちいさくなるってこと』
 『成長』に関して、いろいろ書いてあります。
 いままで、できなかったことが、できるようになるのです。
 親の喜びと、こどもの嬉しさがあります。
 やってもらっていたことを、じぶんでやれるようになるということ。
 『にゅうえんおめでとう』の文字がおどっています。この絵本は、入園とか入学時にプレゼントできる絵本です。
 おおきくなるっていうことは、じぶんの後輩ができるということ。
 じぶんより、ちいさなひとに、やさしくするようにというアドバイスがあります。
 やってみて、一回や二回、失敗したことがあっても、また挑戦することができるということ。

 1999年第一刷の絵本ですから、この絵本を読んでもらった世代はもう成人して、もしかしたら、もうお子さんがいて、パパやママになっていて、やっぱりこの絵本をこどもさんに読み聞かせしている人もいるかもしれません。絵本は『時間(とき)』を超えて、世代間をつないでいく本です。

 人間は人生の前半で、急速に変化していきます。
 おとなになってからは、体の大きさ自体はそれほど変化しません。
 そして、だんだん歳をとっていきます。
 ちびっこだった体は、やがて、おじいさん、おばあさんになっていきます。
 若いころはできていたことが、だんだんできなくなってきます。だれでもそうです。
 だんだん、としをとって、また、ちびっこのからだのようにもどっていきます。
 絵本の表紙に、『DAY BAY DAY』と英語で書いてあります。『人間は、一日、一日 おおきくなって、さいごはちいさくなって、もといた国へ戻っていくのです』

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