2020年07月18日

アニー・ホール 洋画DVD

アニー・ホール 洋画DVD 1977年米国公開

 もうずいぶん前の映画なので、いま観ると、鑑賞者からいろいろとクレームが出そうな内容だと思いながら観ていました。
 コカインの薬物使用OK、ベッドの上の話ばかり、ケネディ暗殺の真相はいかに、政治的な話、ユダヤ人のこと、広範囲に渡るどちらかといえば、人間の影の部分の話が続きます。
 変態とか、女性差別のようすもみられます。アカとユダヤとポルノの街ニューヨークみたいなセリフが出てきます。あからさまです。

 主人公が、アルビー・シンガーという男性で、漫談を演じるコメディアンです。彼の恋人が、アニー・ホールという名前の歌手志望の女性です。アルビー自身は映画の最初から、アニーは映画の途中から精神科医にかかっています。

 構成として、年齢を重ねた現在の主人公アルビー・シンガーがいて、彼が、過去のシーンへ登場して当時のことに関するコメントがあります。
 男女のふたりはくっついて、別れて、いまは別々です。
 全体は回想シーンです。

 フランス映画『シェルブールの雨傘』パターンを予想しました。熱愛していたけれど、戦争で別れ別れになった男女が、未来で、それぞれ家庭をもって再会するけれど、ほとんど言葉を交わさずにそのまま別れる。せつなさがありました。
 アニー・ホールのほうは、ラブコメディですから、せつなさは薄い。代わりに、『友情』が強調されます。
「あなたは、人生を楽しめないタイプの人なのよ」
「ずっと、友だち。(あなたとは)結婚はしない」
 男と女は、愛情よりも友情なのかも。男と女の関係は、非理性的で、理屈では割り切れないというセリフが的を射ています。
 
 主人公の男性であるアルビー・シンガーはかなり変人です。映画のなかでは、ずーっとしゃべりつづけます。なんだかいかれた雰囲気があります。彼はきちょうめんで、きちんとしないと気がすまない性格もあります。病気です。

 夜中の三時ごろに電話で呼ばれて、アルビー・シンガーがアニーのアパートへ行き、浴室のクモ二匹を退治するシーンがおもしろかった。「あなたに会いたかったのよ。帰らないで」みたいなやりとりがあって、「シロアリ退治もやれというのか」の返答に笑いました。

 映像づくりの話もありました。映像は、すべて、加工品。やらせありと判断しました。

 わからずに調べたこととして、
ブルックリン:ニューヨーク市内にある区の名称
 
 「(男と女の関係には)卵がほしい」が、最後の決めゼリフなのですが、卵の意味がわかったようなわからないようなというのが本音の感想です。

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