2020年07月09日
かわにくまがおっこちた リチャード・T・モリス
かわにくまがおっこちた リチャード・T・モリス・著 レウィン・ファム・絵 木坂涼・訳 岩崎書店
本屋さんで見かけて、これはいいなと手にとって、なかみにざっと目を通して、ほしいという気持ちが湧いてきて手に入れました。
ブルーを基調にした色合いがいいのと、絵に勢いがあることが興味を引かれた理由です。15見開きの絵本です。
もりのなかを青い川が蛇行しながら流れています。
木陰から、くまさんが顔を出しました。
『むかしむかし』からはじまるなつかしい出だしの文章です。
『川が流れていました。でも、川は、自分が川だということを知りませんでした』文章が詩的です。いい文節です。好みです。ちいさなこどもに読み聞かせをしたときのこどもの反応が楽しみです。
大きなくまが、朽ちている木にのぼると、木が折れて、どっぼーんと、木につかまったまま川に落ちました。これから、折れた木が、いかだの役目を果たしながら、くまは川下へと流されていきます。
カエルくんが登場します。
カエルはずっとひとりぼっちでさびしかった。
カメが二匹登場します。
ゆるやかだった川の流れがだんだんはやくなってきました。
広い世界がこれから先にあります。冒険ぽくなってきました。
ビーバーがやってきました。ビーバーは、自分が船長をやると宣言しました。
空からアライグマが二頭落ちてきました。躍動感があります。
まるで、ほんとうの川下りのようです。ラフティングだったっけ。ゴムボートで急流をくだるレジャーのように水の流れに勢いがあります。
絵が上手なので、本当に動いているみたい。
どっしーん。前をゆくアヒルにぶつかりました。絵が大きくて、こちらに迫ってきます。
そして、クライマックスが近づいてきました。滝があるのです。よくあるパターンですが、絵がリアルで怖い。どどどどどー
どかーん。みんなの目が点になりました。栃木県日光市にある華厳の滝(けごんのたき)が頭に浮かびました。
絵本が、縦になります。横にしていた本を縦にします。みんなが、滝を落ちていきます。みんなでしっかりつかまりあって、滝を落ちていきます。ばっしゃーん
でも、みんな無事でした。楽しかったね。
『むかしむかしあるところにかわがいっぽんありました』で結びます。最初のシーンに戻るのが、物語づくりの基本のひとつです。
あとがきで、作者の方が、異なる個性を否定せず、みんなで協力していきましょうというような絆(きずな)がお話のベースという説明をしてくださるのですが、理屈よりも、絵と色とお話の感覚的な快適さが良かった。勢いがありました。
『川』の流れを、『時間』の流れとしてとらえることができました。よくできた物語の絵本でした。
本屋さんで見かけて、これはいいなと手にとって、なかみにざっと目を通して、ほしいという気持ちが湧いてきて手に入れました。
ブルーを基調にした色合いがいいのと、絵に勢いがあることが興味を引かれた理由です。15見開きの絵本です。
もりのなかを青い川が蛇行しながら流れています。
木陰から、くまさんが顔を出しました。
『むかしむかし』からはじまるなつかしい出だしの文章です。
『川が流れていました。でも、川は、自分が川だということを知りませんでした』文章が詩的です。いい文節です。好みです。ちいさなこどもに読み聞かせをしたときのこどもの反応が楽しみです。
大きなくまが、朽ちている木にのぼると、木が折れて、どっぼーんと、木につかまったまま川に落ちました。これから、折れた木が、いかだの役目を果たしながら、くまは川下へと流されていきます。
カエルくんが登場します。
カエルはずっとひとりぼっちでさびしかった。
カメが二匹登場します。
ゆるやかだった川の流れがだんだんはやくなってきました。
広い世界がこれから先にあります。冒険ぽくなってきました。
ビーバーがやってきました。ビーバーは、自分が船長をやると宣言しました。
空からアライグマが二頭落ちてきました。躍動感があります。
まるで、ほんとうの川下りのようです。ラフティングだったっけ。ゴムボートで急流をくだるレジャーのように水の流れに勢いがあります。
絵が上手なので、本当に動いているみたい。
どっしーん。前をゆくアヒルにぶつかりました。絵が大きくて、こちらに迫ってきます。
そして、クライマックスが近づいてきました。滝があるのです。よくあるパターンですが、絵がリアルで怖い。どどどどどー
どかーん。みんなの目が点になりました。栃木県日光市にある華厳の滝(けごんのたき)が頭に浮かびました。
絵本が、縦になります。横にしていた本を縦にします。みんなが、滝を落ちていきます。みんなでしっかりつかまりあって、滝を落ちていきます。ばっしゃーん
でも、みんな無事でした。楽しかったね。
『むかしむかしあるところにかわがいっぽんありました』で結びます。最初のシーンに戻るのが、物語づくりの基本のひとつです。
あとがきで、作者の方が、異なる個性を否定せず、みんなで協力していきましょうというような絆(きずな)がお話のベースという説明をしてくださるのですが、理屈よりも、絵と色とお話の感覚的な快適さが良かった。勢いがありました。
『川』の流れを、『時間』の流れとしてとらえることができました。よくできた物語の絵本でした。
この記事へのトラックバックURL
http://kumataro.mediacat-blog.jp/t139648
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません