2020年07月03日
青いあいつがやってきた!? 2020課題図書
青いあいつがやってきた!? 松井ラフ・作 大野八生(おおの・やよい)・絵 文研出版 2020課題図書
(1回目の本読み)
本のカバーを開いてながめます。
「青いあいつ」とは、なんじゃろな?
背中に青いこうらがあるので、「カメ」かいな。顔を見たら、「カッパ」だから、「カメカッパ」あるいは、「カッパカメ」だといったんは、そう決めましたが、よーく考えたら、「カッパ」そのものに見えました。頭のてっぺんにお皿がのっているのは、カッパのとくちょうです。
つぎは、1ページずつ、ゆっくりめくりながら、絵だけを見ていきました。
はっぱをくちばしでくわえた鳥さんが飛んでいます。
もくじは、夜空で、流れ星が流れています。
開いた窓からは、小学三年生ぐらいの男の子の横顔が見えます。(あとで、四年生であることがわかりました)
おいしそうに見えるトーストかサンドイッチですが、もしかしたらそれは、けしごむかもしれない。(あとで読んだら、やっぱりサンドイッチでした)
ポケットのなかで、カッパが読者にあっかんべーをしています。
男の子の後姿は、自転車に乗っています。
おや、男の子の胸ポケットにちっちゃなカッパが入っているぞ。カッパって、ちっちゃいんだ。
大きな川があって、鉄橋の上を電車が走っています。東京の荒川かな、江戸川かな、それともすみだ川かな。
カメみたいなカッパがねている男の子のまぶたにおさわりをしている。
おおきなカッパと男の子が、テーブルでおそばを食べている。
パパとママと男の子の家族写真がかざってあります。
男の子は、体育座りをして、なにか、おもいなやんでいる。ともだちのことでなやんでいるみたい。
かきごおりの絵がある。暑い夏だから、食べたい。
あっ! たぶん、なつまつりのシーンだ。金魚すくいに射的だが、なんだか、シーンとしては、昭和時代の風景で、かなり古そう。思い出ばなしだろうか。
女の子が、きんぎょをいっぴき手に入れました。
7月7日のあたりのおはなしでしょう。たなばたかざりの笹の絵があります。
なんか、男の子が教室の中でひとりぼっち本を読んでいるふりをしている。こどくだ。
あれ、ばくだんかと思ったら、ふうせんだった。つりざおも2本あるよ。
こんどは、男の子が、とんがり鉄とうにのぼりはじめたぞ。(鉄とうではありませんでした)
どかーん! 夜空に上がって光かがやく花火大会のはじまりだー
自転車にのった男の子とカッパちゃんが夜空を飛んでいくー 映画のETみたいだ。
くさっぱらにサッカーボールが1個あったとさ。
ヘルメットをかぶったこどもがふたり自転車でどこかへいくよー
おしまい。
ぶんしょうはよんでいませんが、もうぜんぶをよんだようなきぶんになりましたー
(2回目の本読み)
こんどは、ぶんしょうを読んでみます。
ぜんたいで108ページあるうちの36ぺーじまで読んだので、まずは、そこまでの感想を書きます。
本のタイトルにある『青いあいつ』は、やっぱり、『カッパ』でした。なぜ、カッパがやってきたかというと、ともばたらき家庭のこどもであるしゅじんこうのぼく、『さとし』がさみしがっているから、さとしのともだちになるためにやってきたのだとおもいます。
さとしは、じぶんのことを、『ひとりでいるのが好きな、おとなしい転校生』といいます。
ほんとうに、ひとりでいるのが好きなのかはうたがわしい。
夜空に流れ星が流れました。きっと、さとしは、流れ星に、『ともだちがほしい』とお願いしたと思います。だから、カッパくんがさとしのところへ来てくれたのでしょう。
18ページをよむと、カッパくんが、『おまえのためにおれさまはやってきた』とか、大きなプロジェクト(計画)のためにやってきたとさとしに話をしています。そして、きょう一日だけ、さとしの相手をしてくれるそうです。
さとしのとうさんは、しごとで、たぶん、たんしんふにんでよそに住んでいてさとしがいまいる家にはいません。さとしとさとしのとうさんは、ふだんは、いっしょに生活していません。とうさんは、新幹線で行くような遠いところでひとり暮らしをしながら働いていて、たまに家に帰ってきます。
かあさんもびょういんではたらいています。どうしてふたりともはたらいているかというと、一軒家をかったので、住宅ローンをせっせと返すために働いています。
三人家族は、6月の終わりに団地から一軒家のマイホームに引っ越してきて、2週間が過ぎたそうです。さとしが、朝9時に目がさめたときに、家にはさとししかいません。かあさんは仕事で病院へ行きました。
住宅ローンで、もひとつこまかいはなしをすると、借金を返しているように外見は見えますが、反対に、土地・家屋という財産をつくろうとしているのもたしかです。お金を物という財産に毎月ローンを払いながらかえています。
財産はいつか、遠い未来にとうさんとかあさんのこどもであるさとしに渡ります。だから、住宅ローンというのは、まるまる借金返済のために働いて支払っているのではなく、貯蓄という財産形成のためにも働いているのです。
なにがいいたいかというと、物事には必ず二面性があるのです。同じことがらでも、いいところとそうでないところが共存しているのです。たいへんなこともあるけれど、うれしいこともくっついているのです。
こどもさん相手に話がむずかしくなってしまいました。
カッパは、ふつう緑色なのに、この本に出てくるカッパは青色をしています。どうして青色なのかは、まだ、本には書いてありません。この本に出てくるカッパは、せたけがのびたりちぢんだりすることができます。ふつうの人間のせたけでいられるし、10センチぐらいの小さなカッパになることもできます。(色のことはこのあともでてきませんでした)
これは、ほら話パターンの児童文学だなとにやにやと笑いながら読んでいます。
さとしとさとしの胸ポケットに入ったちっちゃなカッパくんは、カッパがくんがいた川をさがしに自転車ででかけます。カッパくんをもとの川にもどすのです。
川幅3メートルぐらいの川は、カッパのいたところではないそうです。ふたりの探検が始まりました。美容師のおばさんに大きな川があるところをおしえてもらいました。
さとるは気がちいさいようです。なんだか、なにもわることをしていないのに、こそこそとかくれるような行動が多い。
『市立スポーツ公園』に着きました。室内プールに体育館、テニスコートに運動場、しばふ広場にサイクリングロード、アスレチックもあるそうです。でも、カッパのすみかの川はどこにあるのかわかりません。
(つづく)
読み終わりました。共働き家庭のこどものさびしさが表現してありました。さいごは、ともだちがだれもできないまま終わってしまうのかと心配しましたが、最後に吉川君が出てきて良かった。ハッピーエンドでした。
調べた言葉などとして、
モロヘイヤ:ぬめりがある植物
ダーツ:射的。矢を的に当てる。
「孤独(こどく)」があります。ただ、孤独は悪いことではありません。
「ともだち」とはなんだろう。たくさんいるからいいというわけでもありません。こちらが相手をともだちだと思っていても、あいてはこちらをともだちだとは思ってくれていないことがけっこうあります。
おとなになると、利害関係だけの人間関係がほとんどになります。そういうのは、ともだちではありません。
利害関係がなかった若いころに付き合ったともだちが長い付き合いになることが多いです。とくにいっしょに家や旅先で泊まってばか騒ぎをした若い頃のともだちが、ずっと付き合いが続くことが多いです。
カッパはさとしのともだちづくりのための活動をさとしといっしょにしますが、さとしは、そのことになかなか気づけません。
カッパはカッパではなく、じぶんは、宇宙人だといいました。でも、わたしは、カッパはカッパではなく、妖精(ようせい。人でも神でもない)か天使だったと思いたい。このお話のなかでは、さとしの弟のようなふるまいでした。
良かった言葉などとして、
まわりの目なんか、気にすることなかったんだ。
おまえがひとりでいることなんて、だれもなんともおもっちゃいない。
さびしいか?
友だちが、いればいいんだ。
ひとりでいるのが好きなおとなしい転校生になってしまっていた。
宇宙の平和、ひとりひとりの幸せ、心の平和、社会の平和、世界の平和、ニコニコの笑顔まわりには、ニコニコの笑顔が広がる。
82ページにあるカッパがふうせんとともに空の上にあがっていったシーンではさみしくなりました。
カッパがいる川がどこかわかったときは、そういうことかーと、ロマンチックな気分になりました。ロマンチックとは、現実離れの情緒的で美しく甘い雰囲気。たなばたの夜に夜空で流れている川です。もうすぐ七月七日です。
(1回目の本読み)
本のカバーを開いてながめます。
「青いあいつ」とは、なんじゃろな?
背中に青いこうらがあるので、「カメ」かいな。顔を見たら、「カッパ」だから、「カメカッパ」あるいは、「カッパカメ」だといったんは、そう決めましたが、よーく考えたら、「カッパ」そのものに見えました。頭のてっぺんにお皿がのっているのは、カッパのとくちょうです。
つぎは、1ページずつ、ゆっくりめくりながら、絵だけを見ていきました。
はっぱをくちばしでくわえた鳥さんが飛んでいます。
もくじは、夜空で、流れ星が流れています。
開いた窓からは、小学三年生ぐらいの男の子の横顔が見えます。(あとで、四年生であることがわかりました)
おいしそうに見えるトーストかサンドイッチですが、もしかしたらそれは、けしごむかもしれない。(あとで読んだら、やっぱりサンドイッチでした)
ポケットのなかで、カッパが読者にあっかんべーをしています。
男の子の後姿は、自転車に乗っています。
おや、男の子の胸ポケットにちっちゃなカッパが入っているぞ。カッパって、ちっちゃいんだ。
大きな川があって、鉄橋の上を電車が走っています。東京の荒川かな、江戸川かな、それともすみだ川かな。
カメみたいなカッパがねている男の子のまぶたにおさわりをしている。
おおきなカッパと男の子が、テーブルでおそばを食べている。
パパとママと男の子の家族写真がかざってあります。
男の子は、体育座りをして、なにか、おもいなやんでいる。ともだちのことでなやんでいるみたい。
かきごおりの絵がある。暑い夏だから、食べたい。
あっ! たぶん、なつまつりのシーンだ。金魚すくいに射的だが、なんだか、シーンとしては、昭和時代の風景で、かなり古そう。思い出ばなしだろうか。
女の子が、きんぎょをいっぴき手に入れました。
7月7日のあたりのおはなしでしょう。たなばたかざりの笹の絵があります。
なんか、男の子が教室の中でひとりぼっち本を読んでいるふりをしている。こどくだ。
あれ、ばくだんかと思ったら、ふうせんだった。つりざおも2本あるよ。
こんどは、男の子が、とんがり鉄とうにのぼりはじめたぞ。(鉄とうではありませんでした)
どかーん! 夜空に上がって光かがやく花火大会のはじまりだー
自転車にのった男の子とカッパちゃんが夜空を飛んでいくー 映画のETみたいだ。
くさっぱらにサッカーボールが1個あったとさ。
ヘルメットをかぶったこどもがふたり自転車でどこかへいくよー
おしまい。
ぶんしょうはよんでいませんが、もうぜんぶをよんだようなきぶんになりましたー
(2回目の本読み)
こんどは、ぶんしょうを読んでみます。
ぜんたいで108ページあるうちの36ぺーじまで読んだので、まずは、そこまでの感想を書きます。
本のタイトルにある『青いあいつ』は、やっぱり、『カッパ』でした。なぜ、カッパがやってきたかというと、ともばたらき家庭のこどもであるしゅじんこうのぼく、『さとし』がさみしがっているから、さとしのともだちになるためにやってきたのだとおもいます。
さとしは、じぶんのことを、『ひとりでいるのが好きな、おとなしい転校生』といいます。
ほんとうに、ひとりでいるのが好きなのかはうたがわしい。
夜空に流れ星が流れました。きっと、さとしは、流れ星に、『ともだちがほしい』とお願いしたと思います。だから、カッパくんがさとしのところへ来てくれたのでしょう。
18ページをよむと、カッパくんが、『おまえのためにおれさまはやってきた』とか、大きなプロジェクト(計画)のためにやってきたとさとしに話をしています。そして、きょう一日だけ、さとしの相手をしてくれるそうです。
さとしのとうさんは、しごとで、たぶん、たんしんふにんでよそに住んでいてさとしがいまいる家にはいません。さとしとさとしのとうさんは、ふだんは、いっしょに生活していません。とうさんは、新幹線で行くような遠いところでひとり暮らしをしながら働いていて、たまに家に帰ってきます。
かあさんもびょういんではたらいています。どうしてふたりともはたらいているかというと、一軒家をかったので、住宅ローンをせっせと返すために働いています。
三人家族は、6月の終わりに団地から一軒家のマイホームに引っ越してきて、2週間が過ぎたそうです。さとしが、朝9時に目がさめたときに、家にはさとししかいません。かあさんは仕事で病院へ行きました。
住宅ローンで、もひとつこまかいはなしをすると、借金を返しているように外見は見えますが、反対に、土地・家屋という財産をつくろうとしているのもたしかです。お金を物という財産に毎月ローンを払いながらかえています。
財産はいつか、遠い未来にとうさんとかあさんのこどもであるさとしに渡ります。だから、住宅ローンというのは、まるまる借金返済のために働いて支払っているのではなく、貯蓄という財産形成のためにも働いているのです。
なにがいいたいかというと、物事には必ず二面性があるのです。同じことがらでも、いいところとそうでないところが共存しているのです。たいへんなこともあるけれど、うれしいこともくっついているのです。
こどもさん相手に話がむずかしくなってしまいました。
カッパは、ふつう緑色なのに、この本に出てくるカッパは青色をしています。どうして青色なのかは、まだ、本には書いてありません。この本に出てくるカッパは、せたけがのびたりちぢんだりすることができます。ふつうの人間のせたけでいられるし、10センチぐらいの小さなカッパになることもできます。(色のことはこのあともでてきませんでした)
これは、ほら話パターンの児童文学だなとにやにやと笑いながら読んでいます。
さとしとさとしの胸ポケットに入ったちっちゃなカッパくんは、カッパがくんがいた川をさがしに自転車ででかけます。カッパくんをもとの川にもどすのです。
川幅3メートルぐらいの川は、カッパのいたところではないそうです。ふたりの探検が始まりました。美容師のおばさんに大きな川があるところをおしえてもらいました。
さとるは気がちいさいようです。なんだか、なにもわることをしていないのに、こそこそとかくれるような行動が多い。
『市立スポーツ公園』に着きました。室内プールに体育館、テニスコートに運動場、しばふ広場にサイクリングロード、アスレチックもあるそうです。でも、カッパのすみかの川はどこにあるのかわかりません。
(つづく)
読み終わりました。共働き家庭のこどものさびしさが表現してありました。さいごは、ともだちがだれもできないまま終わってしまうのかと心配しましたが、最後に吉川君が出てきて良かった。ハッピーエンドでした。
調べた言葉などとして、
モロヘイヤ:ぬめりがある植物
ダーツ:射的。矢を的に当てる。
「孤独(こどく)」があります。ただ、孤独は悪いことではありません。
「ともだち」とはなんだろう。たくさんいるからいいというわけでもありません。こちらが相手をともだちだと思っていても、あいてはこちらをともだちだとは思ってくれていないことがけっこうあります。
おとなになると、利害関係だけの人間関係がほとんどになります。そういうのは、ともだちではありません。
利害関係がなかった若いころに付き合ったともだちが長い付き合いになることが多いです。とくにいっしょに家や旅先で泊まってばか騒ぎをした若い頃のともだちが、ずっと付き合いが続くことが多いです。
カッパはさとしのともだちづくりのための活動をさとしといっしょにしますが、さとしは、そのことになかなか気づけません。
カッパはカッパではなく、じぶんは、宇宙人だといいました。でも、わたしは、カッパはカッパではなく、妖精(ようせい。人でも神でもない)か天使だったと思いたい。このお話のなかでは、さとしの弟のようなふるまいでした。
良かった言葉などとして、
まわりの目なんか、気にすることなかったんだ。
おまえがひとりでいることなんて、だれもなんともおもっちゃいない。
さびしいか?
友だちが、いればいいんだ。
ひとりでいるのが好きなおとなしい転校生になってしまっていた。
宇宙の平和、ひとりひとりの幸せ、心の平和、社会の平和、世界の平和、ニコニコの笑顔まわりには、ニコニコの笑顔が広がる。
82ページにあるカッパがふうせんとともに空の上にあがっていったシーンではさみしくなりました。
カッパがいる川がどこかわかったときは、そういうことかーと、ロマンチックな気分になりました。ロマンチックとは、現実離れの情緒的で美しく甘い雰囲気。たなばたの夜に夜空で流れている川です。もうすぐ七月七日です。
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