2020年05月09日

ビリギャル 邦画DVD

ビリギャル 邦画DVD 2015年公開

 チラリと耳にしたことはありますが、観たのは初めてです。映画を観たなーという気分にひたれました。まじめで、誠実ないい映画でした。今年観て良かった1本です。
 成績が芳しくない女子高生が、一生懸命勉強をして、有名大学に合格するということだけはどこかで自分の頭に情報が入っていました。

 偏差値:平均点が偏差値50でいいのだろうか。よく知りません。この映画の設定では、主人公の工藤さやかさんの偏差値は、30となっています。目標の慶応大学に入るためには、偏差値70が必要だそうです。

 映画を観ていたら見慣れた風景が背景となっていました。言葉もそうで、違和感はなかったのですが、他の地方の人たちがみたら違和感をもたれたかもしれません。標準語でもよかったような。

 主人公の漢字の解釈がおもしろかった。たとえば、「聖徳太子」は、太った女子だと思っていたというところ。「芥川龍之介」を、竜がシンボルの中日ドラゴンズにたとえたのもおもしろかった。それから、ギャル言葉として、「チョー なになに」とか、「ソッコー」とかもおもしろかった。さんえいけつ(三英傑、信長、秀吉、家康)を立派なケツ(お尻)というのもおもしろかった。

 長女と長男の比較、長女と父親の関係も描かれています。子育てはうまくいかないことばかりです。それでも親子は親子です。

 塾の先生が良かった。伊藤淳史さんが演じる先生を見ながら、昔はこういう情がある(じょう、なさけ)がある学校の先生がいっぱいいたなあと思い出しました。世の中がせちがらくなって人情タイプの先生は減少していきました。(せちがらく:こまかいことにこだわってなにかと人を責める人が増えて)
 良かったセリフなどとして、「ダメな生徒はダメなんですよ」に対して、「ダメな先生はいるけれど、ダメな生徒はいません」、「ひとりでも救いたい」、それから、母親のセリフとして、「(大学の入学試験に)うかる、うからないは関係ない」
 母親は娘の受検のために、親せきをまわって借金してお金を集めます。もうひとつ母親のセリフで、「わたしは三人のこどもたちの母親です(だから、言いたいことを言わせてもらいます)

 多くのドラマのテーマは、「復讐」です。この映画もそこから始まりますが、そこから脱却します。

 映像のカット割りがたいへん上手な映画でした。

 プロレタリア:賃金労働者階級

 辞書に蛍光ペンを引くとか、英語の記述式問題を解くときに、鉛筆で文の区切り目に斜線を入れるとか、なつかしい。そんなことは、もう忘れていました。

 苦しくてうまくいかないシーンが続いたあとに、塾長が窓の外を見ながら、「雨ですねえ。こんな日もありますよ」
 
 目標を達成するためには、支えてくれる人がいる。

 河川敷の堤防道路を自転車をこいで走っているときなどのシーンで、バックに流れていた英語の歌の雰囲気が良かった。

 工藤家に、民主主義がほしい。野球狂の父親の圧政があるだけです。話し合いがありません。

 映画ができてからもう4年が経ちましたので、慶応大学に入学した主人公は、すでに卒業して社会人でしょう。
 本番は社会人になってからです。大学を出ても社会に適応できず、働けなくなって挫折する人もいます。
 大学はゴールではありません。途中経過です。健闘を祈ります。相性が合う人との出会いが必要です。
 先生の最後のセリフだったと思います。「意思あるところに道は開ける」アメリカ合衆国第十六代大統領リンカーンの言葉です。


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